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会話のテンポを合わせるテクニック|ミラーリングとは

会話の中で、意外に大事なのがテンポです。
「何を話すか」と同じくらい、「どんなテンポで話すか」も実は大切です。

 

テンポが合わないと、相手に「この人とは話がかみ合わない」という印象を与えてしまいます。
人にはそれぞれ「気持ちいいテンポ」と「気持ち悪いテンポ」があり、人によって違います。
ゆっくり話したい人と、スピーディーに話したい人がいるわけです。
自分にとって気持ちいいテンポを乱されることを人は嫌います。

 

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なので、雑談中はなるべく相手のテンポに合わせるよう意識してください。
相手のテンポを合わせて話すだけ、相手の印象はガラッと変わります。

 

ミラーリングでテンポを合わせる

相手のテンポを合わるには、「ミラーリング」と呼ばれるテクニックが効果的です。
ミラーリングとは、相手と似た行動を取ることで、相手との距離を近づけるテクニックのことで、心理学でも同じような行動をとる相手には好感を抱くことが証明されています。

 

具体的には、ゆっくり話す人には、相手の言葉をゆっくりと待って、あなたも優しい言葉を使うようにしてください。
高齢の方や、子どもと話すようなイメージです。
テキパキと結論を急がせるような話し方をしないようにしましょう。
ゆっくり話す人には、分からないことがあったとき、話の途中で質問しても大丈夫です。
ゆっくりタイプの人は、途中で話を止めてもイライラするする人は少ないからです。

 

逆に速いテンポの人の場合、途中で話を遮ってはいけません。
速いテンポの人は自分のペースを乱されることを嫌う人が多いからです。
速いテンポの人は次から次へと言葉が出てくるので、全ての言葉を追いかけるのは得策とはいえません。
俯瞰するイメージで、「この人は何を言いたいのか」と全体像を捉えるようにします。
積極的に聞いている姿勢を見せるのも喜ばれます。

 

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テンポを良くするために一文は短く

テンポを合わせつつ、冗長にならないよう「一文は短くすること」を意識しましょう。
一文が長いと、ダラダラとした印象を与えてしまいます。

 

例:ミュージカルに行った話をするとき

「昨日妻とミュージカルを見に行ったのですが、とても面白くて、主演の男優の名前がなんていったかな、テレビのCMにも良く出てる方なんですが、妻がこの男優のファンでして」

一文を長くしてしまうと、聞き手はミュージカルの話なのか、奥さんの話なのか、男優の話なのかと振り回されて話に集中できずに疲れてします。

 

「昨日妻の趣味に付き合ってミュージカルに行ったんですよ。結論からいうとすごく面白くて。生まれて初めてミュージカルだったんです。妻に『なんで私よりハマってるのよ(笑)』ってからかわれちゃいました。」

 

このように一文はなるべく短く区切った方がテンポが良くなります。

 

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相手のリアクションをチェックする

あなたが相手のテンポに合わせられているかどうかチェックするには、相手のリアクションを見ると分かります。
テンポが合っていると、会話中の相手はよく頷いたり、なんらかのリアクションが出ていたりします。
具体的には以下ようなリアクションが出ていれば安心です。

 

・「うんうん」と頷いている
・「ほう」「へぇ」「なるほど」などの相づちが出てくる
・瞳孔が開いている
・目を大きく見開いている
・前のめりになっている

 

こういった反応が出てくるようなら、うまく相手のテンポに合わせられている証拠。
ミラーリングは成功していると判断して大丈夫です。
テンポが合うだけで、「この人とはなんだか話してて楽しい」と相手に感じてもらえるはずです。

 

実際、相手の話のどこで印象が決まるかを数値化したメラビアンの法則によれば、

言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%

だと言われています。

 

声のテンポやトーンは聴覚情報にあたりますし、相槌をうったりうなづいたりは資格情報にあたります。
雑談では何を話すかよりも、テンポやリアクションが大事といっていいでしょう。

 

雑談の会話術と聞くと、まずは「何を話すか」に重きを置いてしまいがちですが、実は効率的ではありません。
聴覚や視覚に訴えかけるのが、上手な会話術なのです。
話す内容より、まずテンポを合わせることを忘れないようにしましょう。

 

ミラーリングには気持ちを乗せる

相手「私、もう本当に疲れてしまって・・・」
あなた「疲れてしまってるんですね」

 

ミラーリングは、気持ちが入らないと単なるオウム返しのようになってしまうのが難しいポイントです。
一度でも「事務的にオウム返しされてるのでは?」と思われてしまったら、相手の気持ちは離れてしまいます。

 

そこでおすすめのミラーリングの方法は、相手の言葉を繰り返すときにほんのちょっとでいいので気持ちを乗せて繰り返すことです。
ミラーリングの言葉を口にする前に、心の声を一言プラスするイメージです。

 

相手「私、もう本当に疲れてしまって・・・」
あなた「(うわ・・・そんなに・・・)疲れてしまってるんですね」

 

このように心の中で一言足すだけで、感情が乗っかった言い方になります。
感情が乗ると自分の声のトーンやテンポが全然違ったものになるのを実感できると思います。

 

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