上から目線にならない話し方とは|偉そう、横柄と言われない会話術

無意識なのに上から目線な話し方になってしまい、それを直したいと感じている方もいます。
こちらでは「横柄、偉そう、高飛車」などと言われない、上から目線にならないための話し方をご紹介します。

 

労いの言葉を積極的に使う

なぜか上から目線になってしまう人でも、ただ感情の出し方が苦手なだけで、実は優しい人というケースも多いものです。
そういう人におすすめなのが、相手を「労い(ねぎらい)」言葉を口に出すことです。
労いの言葉といっても、難しく考えることはなく、相手の置かれた状況を想像して気遣いの言葉を一言掛けるだけで十分です。

 

(例)

雨の日に待ち合わせをしたとき
「濡れたでしょう」
「服やカバンは大丈夫でしたか?」

 

夏の暑い日
「外は暑かったでしょう」

 

冬の寒い日
「寒かったでしょう」

 

こういった一言だけでも十分です。

 

思いがけないねぎらいの言葉に、相手は優しい気持ちになり、あなたのことを「話しやすい人だな」と感じるはずです。
そしてお互いに良い雰囲気で会話をはじめられます。
ポイントは「○○だったでしょう」と相手に目線でいうのがポイントで、「暑いですね」「寒いですね」では自分の感想になってしまいます。

 

労いの言葉は職場でも重宝するフレーズです。

 

上司に
「私たちより課長のほうがご苦労が多いでしょう」

 

部下や後輩に
「不満もあるだろうね」
「雰囲気が思っていたのと違うなんてこともあるだろうね」

 

こういった労いの一言は、「私のことをわかってくれているのだ」と感じさせる、上から目線とは対極にある言葉です。

 

相手の立場に立ってみようと思うだけで半分目的を達したようなもので、そういう気持ちは不思議と相手には伝わって好印象を持つものです。

 

「3つのコ」を意識する

「言葉づかいは心づかい」と言われますが、相手に恥をかかせない言葉を選ぶことは、心遣いの基本です。
心遣いを忘れないためには「3つのコ」、つまり「言葉、心、行動」を意識するようにしましょう。
「言葉、心、行動」に気を付ければ、相手にに恥をかかせることはありません。
上から目線な話し方をしてしまう人は、この意識が希薄なことがあります。

 

具体例ですが、高齢のお客さんが銀行の窓口にきたとき、銀行員が書類に印鑑を押すように求めたシーンです。

 

客「あら、いけない!ハンコを家に忘れてしまったわ。どうしましょう」
窓口「では、恐れ入りますが拇印を押していただけますか?」
客「その拇印を忘れてしまって・・・」
窓口「そうですか。それでは申し訳ありませんが、こちらの朱肉を右手の親指につけて、書類につけていただけますか」

 

このお客さんは拇印の意味を知らなかったのか、焦っていて勘違いしたのか、いずれにしろ拇印は忘れるはずがありません。
だからといって
「いや、拇印は親指なので忘れようがなんですよ?」
と言ったらお客さんはとても恥ずかしい思いをしたことでしょう。
お客さんに恥をかかせないよう、違う言葉で対応をした心遣いの例です。

 

相手を思いやる、恥をかかさないという気持ちを常に持って会話をするようにしましょう。

 

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