友人代表スピーチのエピソードを考えるための5つのヒント
スピーチのメインとなるエピソードの探し方をご紹介します。
まずは人柄を書き出してみる
まず、あなたが新郎新婦に対して感じる、素直な人柄や魅力を紙に書きだしてみてください。
気が利く、男らしい、誠実、などなど短い一言で大丈夫です。他人の意見は気にせず、あくまであなたの主観で思いつくままに書いていきます。
次にその書いた言葉から連想されるポジティブな印象をひとつ書き加えます。
先ほどの例だと、気が利く→相手の気持ちがわかる、男らしい→頼もしい、誠実→対応が丁寧といった具合です。
この作業もあなたの印象のまま書いていきます。
なぜそう思ったのかを思い出す
人柄+ポジティブな印象を書いたらその書きこんだ紙を眺めながら、「なぜ、そのような印象を持つようになったのか?」を深く考えてみてください。
すると忘れていたエピソードが浮かんできます。
学生時代の出来事、同僚の仕事ぶりなどなど五感の感覚も蘇ってくることもあります。
このとき思い出したことは必ずメモを取ってください。先ほどの紙に殴り書きでいいので、感じたままを書き込みます。
例えば新郎と学生時代同じ部活で「そういえば上下関係が厳しいサッカー部活で、先輩からの理不尽なしごきに対して、真っ向から意見を言って仲間を守ってくれたなぁ」と思い出したら「上下関係」「部活」「しごき」「仲間を守る」とキーワードを書き出していきます。
さらに「サッカー部といえば、帰りによくみんなで牛丼食べたっけ」と追加で思い出したら「帰り」「牛丼」という具合でキーワードを残しておくと、この後の原稿作りがスムーズに進むようになるので、とにかく数を稼ぐ気持ちでキーワードを残しておきましょう。
エピソードは1つに絞る
エピソードが複数見つかると、あれもこれも全部紹介したくなるのが人情ですが、エピソードは1つだけに絞った方が得策です。
例えば、テレビのCMは視聴者の記憶に残るよう、なるべく1つの商品を具体的に「寄った」作りをしています。
逆に話を広げすぎてしまうと、「今の話は何を伝えたかったんだろう?」と思われてしまうこともあります。
中途半端な印象を与えないよう、新郎新婦の魅力が伝わるエピソードを1つに絞って、絞った分具体的に紹介するようにしましょう。
取材をしてみる
第一候補のエピソードが見付かったら、次は取材をしてみましょう。
ご両親や友人、会社の同僚など、新郎新婦の関係者に話を聞いてみるのです。
「面識がないのにいきなり取材するのは不安」と思うかもしれませんが、逆に新郎新婦の晴れ舞台のために準備を進めているあなたに対して好感を得るはずです。快く取材に応じてくれます。
直接話すのが不安なら、メールやアンケート形式でも大丈夫です。
好印象を得られて、スピーチの質も良くなるので一石二鳥です。
スパイスか天丼を使ってみる
いいエピソードと材料が集まったら、「スパイス」か「天丼」を使ってみるのもおすすめです。
スパイスはメインとなるエピソードを際立たせるために、ちょっと逆のエピソードを入れることです。
例えば、頼りがいがあるエピソードをメインに据えるなら、虫が苦手といったちょっとした弱点も紹介してみるといった具合です。
天丼はお笑いのテクニックで、ネタを重ねて使うことでちょっとした笑いをとったり、「上手いな」と思わせることができます。
例えば、せっかちでディズニーランドで30分も待てない新婦を紹介した最後に、新郎に「いつか、一時間待ちのビックサンダーマウンテンに乗せてあげてください」と締めるような具合です。
どちらもエピソードを際立たせるテクニックですが、やりすぎには注意しましょう。