プレゼンでユーモアを活用して笑いを取る|プレゼンの掴み、ウケ狙い

プレゼンの基本

大勢の人に対して自社製品やサービスをアピールするプレゼンについて、苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。
プレゼンは少人数~大人数での規模の違いこそあるものの、人前で話すのはやはり緊張するものです。
プレゼンの掴みでウケ狙いをして、笑いを取って空気を和ませるのも手ですが、必ずしないといけないものではありません。

 

プレゼンで聞き手が一番求めていることは、その商品やサービスを導入したら「自分たちにどんな良いことがあるのか」という情報です。
聞き手にとって、「今まで以上に効率が良くなる」、「便利になる」、「快適になる」、「幸せになる」といったメリットを実感できたときに、初めて「その商品を購入したい」、「そのサービスを利用したい」、「その提案を実行したい」と感じます。

 

ではどうすれば、プレゼンで聞き手にそのような感情を起こすことができるのかというと、参考になるのが「TVショッピング」です。

 

TVショッピングの番組では、視聴者に「欲しい」と思わせるさまざまな工夫が凝らされています。
特に参考にしたいのが、この商品を買ったら「どんな良いことがあるか」をきちんと見せている点です。
たとえばダイエットのための酵素ドリンクなら、購入前と酵素ドリンクを飲んだ後の、ビフォーアフターの写真を紹介する。
腰痛サポーターなら、腰痛に悩んで階段の昇り降りにも不自由している映像と、腰痛サポーターをつけた後に元気に動き回っている映像を見せるなど、視聴者が「購入後の素晴らしい自分」をイメージしやすく作られています。

 

プレゼンでもこの手法は効果的です。
あなたのプレゼンを聞いている人が、この商品やサービスを購入したら、どんな良いことがおこるのかを具体的にイメージできるように話すようにしましょう。
もちろん基本的な商品説明やデータなども必要ですが、そのうえで購入後の様子をイメージさせることで聞き手の行動を促すのです。

 

具体的にプレゼン前には自分で購入後のメリットをしっかりと映像としてイメージして、その映像が聞き手に伝えるようにプレゼンすると上手くいきやすいでしょう。
聞いている人の頭の中に、具体的なイメージを思い描けたときにメリットがダイレクトに伝わります。
そんなプレゼンができれば、「ぜひ導入したい」と思ってもらえるに違いありません。

 

ユーモアを取り入れて笑いを取る

プレゼンでは無理にウケ狙いすることはありませんが、自然にユーモアを取り入れて自然な笑いを狙うのは効果的です。
アメリカのカリフォルニア州で年に1度行われるプレゼンのイベント「TED」を見たことがあるでしょうか。
ビル・ゲイツやクリントン大統領などもプレゼンを行っており、現在はカリフォルニア州だけでなく日本や世界各国でも開催されるようになっています。

 

このTEDについて解説したジェレミー・ドノバン氏の著書『TEDトーク 世界最高のプレゼン術』には、プレゼンでユーモアを活用するアドバイスが、数多く紹介されています。

 

ジェレミー・ドノバン氏はプレゼンにユーモアを取り入れよと教えています。
具体的には以下のようにテクニックです。

・事実をオーバーに表現する
・自虐ネタを混ぜ込む
・権威を無効化する
・緊張と緩和を使う

これらのテクニックを駆使することで、プレゼンにユーモアが生まれ、聞き手はリラックスして話を受け入れやすくなります。
無理にギャグやジョークによるウケ狙いをしなくても、これらのテクニックだけで十分笑いを狙うことができます。

 

笑いばかり狙うのも飽きられてしまいますが、3分に1度の割合でこれらの法則を使ってみましょう。
そうすれば聞き手は心を開いてプレゼンをきいてくれますし、感情的にも「その提案を採用したい」という気持ちになってくれるはずです。

 

ユーモアが良い仕事を生む

ビジネスではこれまでとは違った発想や新しいアイデアが求められることも多いと思いますが、アイデアの作り方と笑いの発想法には、共通点があります。

 

優秀でビジネスマンは、ユーモアのセンスも兼ね備えていたりします。
新しいアイデアは何もないところから生まれるわけではありません。
異なる材料を組み合わせることで、思いがけないアイデアが生まれるのです。

 

これはユーモア、笑いを発想するときも同じです。
笑いのテクニックの一つ「例え話」でいうと、例える対象とのギャップが大きければ大きいほど笑いを呼びます。
他に「自虐ネタ」でも、見た目とのギャップが大きいほどインパクトがあります。

 

アイデアの発想とお笑いの発想には、どちらも物事を一旦抽象化して客観的に把握する能力が求められるのです。
アイデアを発想する現場には、笑いが不可欠です。
チームでアイデアを出し合う時に、みんなが真面目な顔して意見を出し合っても、おもしろいアイデアを出すことはできません。
反対に参加者が笑ったり笑顔だったりしているチームは、斬新なアイデアを出しやすくなります。

 

アイデアは凝り固まった頭からは生まれず、やわらかい頭になるためにはリラックスする必要があります。
笑いには緊張を緩和させる効果があります。
みんなをリラックスさせる効果が笑いは、いいチームには必ず存在し、だからこそ自由な発想が出やすいチームになるのです。

 

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