雑談に自信がない人は、落語を聞くのがオススメ

雑談に自信がない人は、落語を聞くのがオススメ

雑談に自信がない人は、落語を聞こう!

 

話し上手になりたいと思っている人のほとんどが、「雑談が上手くできるようになりたい」と望んでいるのではないでしょうか。雑談はビジネスシーンでも、潤滑油となる重要なコミュニケーションです。顔を合わせてすぐに商談に入るよりも、最初は雑談をして空気を和ませてからビジネスの話題へと移るほうがスムーズに話が運びます。初めて会う人の場合も、まずは雑談でお互いのことを知り、距離を縮めていくことが大切です。このほかにも会社の同僚とのちょっとした雑談、場の空気が緊迫しているときに流れを変えるために雑談をするなど、あらゆるシーンで雑談のスキルが求められます。

 

しかし、雑談をするのは難しいものです。特に初対面の人との会話では、何を話題にすればいいのか……など暗中模索することも少なくありません。

 

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雑談を上手くなるための教科書として使いたいのが、落語です。雑談に関するビジネス書もたくさん出版されていますが、それらの本を読むよりも、実際に寄席に足を運んで落語を聞くほうが雑談スキルは磨かれる可能性が高いのです。

 

特に注意して聞いてほしいのが、落語家が舞台に上がってすぐに話す「マクラ」です。落語家は舞台に上がって座布団に座ったら、すぐに落語の本題を話し始めるわけではありません。本題に入り前の導入として、「マクラ」と呼ばれる雑談をします。

 

このマクラには、プロの噺家の雑談テクニックがぎっしりと詰まっています。ぜひ参考にしてみてください。

 

落語家のマクラから学ぶ雑談力

 

雑談力を上げるためにおすすなのが落語家のマクラを聞くことですが、落語家さんたちはどのようにしてマクラを作っているでしょうか。マクラでは、毎回同じ話をするのではありません。そのときによって、さまざまな話題が選ばれています。また、本題の落語へとスムーズに繋げるためのおなじみのマクラもあります。

 

まずは、落語家さんがどのような話題から話し始めるのか、注意して聞いてみましょう。

 

一般的なのは、お天気や季節の話題です。「すっかり寒くなりました」と季節の話題から、「なあに、あたしの懐具合の話ですがね」と笑わせたり、「今日は祭日で、しかも絶好のお天気でようごさいますね」と、お天気の話題から入り、「こんないい天気の休日に一人で寄席に来てるとは、よっぽど家族からつまはじきにされてるんでしょうねぇ」などと、観客について話を振って、話へと引き込んでいきます。

 

このほかにも、今話題になっているニュースなどの時事問題や芸能人の話題、家族の話、趣味について、寄席に来るまでに見たこと、若い頃の思い出など、さまざまな話題が取り上げられます。これは素人の私たちにも、そのまま使える雑談ネタとして、とても勉強になります。

 

これらのマクラの内容に共通点があります。それは、観客が共感できる内容であることです。喩え話の章でも説明しましたが、聞き手にとって親しみのある話でなければ、共感を得ることはできません。雑談も同じです。聞く人にとって親しみやすく、共感を呼びやすい話題を選ぶことがポイントです。

 

雑談で相手のレベルを確かめよう

 

落語家はマクラのツカミとして、お天気や趣味の話、芸能人のウワサなど聞き手の共感を得られるような話をします。ここで観客から共演を得て場をリラックスさせたら、その次に軽い小噺をします。小噺をするのは、落語の本題に入る前のウォーミングアップという意味合いもありますが、その日のお客さんの「笑いの感度」を確認するためでもあります。

 

ちょっとした小噺で観客を笑わせたら、本題でも笑いを誘いやすくなります。雑談も同様です。最初に相手に笑ってもらうと、その場の雰囲気が和やかになります。

 

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ウォーミングアップを兼ねながら、今日のお客さんは落語通が多いのか、初心者が多いのかなどを確認しているのです。寄席に出演する落語家は、あらかじめどんなネタを話すのか決めているわけでありません。もちろん、最初から演目が決まっている場合もありますが、その日のお客さんの笑いのレベルに合わせて、演目を決めることも多いのです。そのために、マクラで小噺を話して、相手の反応を観察するわけですね。

 

雑談でも、相手がどの程度の知識を持っているのかを確かめるのは重要なことです。たとえば保険の営業マンだとすると、商談に入る前の雑談で相手が保険についてどの程度の知識があるのかを見極めておけば専門用語を使っても問題ないのか、なるべく専門用語を使わずに説明したらいいのかなど、本題に入ったときに相手のレベルに合わせて説明できます。

 

初対面の人など、相手のレベルがわからないときは、雑談で簡単な質問をしてみましょう。「○○について、お聞きになったことがありますか?」と尋ねて、「知っている」と答えるか、「知らない」と答えるか、あるいは「聞いたことがあるが知らない」と答えるかで、相手のレベルがある程度判断できるはずです。こうしておけば、本題に入ったときに話がスムーズに進みます。

 

雑談から知らないうちに本題に入るテクニックを身につけよう

 

落語家がマクラの小噺で観客の反応を見て演目を決めたら、次は演目に関連する内容の小噺を披露します。おっちょこちょいの主人公が出てくる話なら、おっちょこちょいな人について小噺、知ったかぶりをする人の話なら、そんな人の話などで笑わせながら、このような泥棒のネタなら泥棒の小話といった具合です。「まあ、おっちょこちょいは、どこの世界にもいるもので……、『大家さん、こんちわー』」といった具合に、小噺から自然と本題へ入っていくのです。

 

これも、商談前の雑談で使うと、商談を成功させやすくなります。商談と無関係な話で和気あいあいとした空気を作るだけでもかまわないのですが、せっかく話をするなら、商談が成立しやすくして営業成績のアップにつなげたいですね。

 

たとえば、社員のスケジュール管理を一元的にまとめるクラウドソフトの営業に出向いたのなら、「職場を拝見したところ、非常に活気がありますね。社員のみなさん、とてもお忙しそうですね」などと会社の雰囲気を褒めながら、スケジュール管理サービスについての話に繋げていくと、スムーズに本題へと入っていけるのではないでしょうか。

 

プッシュしたい商品やサービスと全く異なる話題で雑談をして、「ところでですね……」と本題に入るよりも、商品と関連する話で盛り上げておいて、本題へ入ったほうが不自然にならずに、相手にも聞いてもらいやすいのではないでしょうか。

 

落語を聞いていると、マクラからいかに自然に本題へと入っていくかの話し方や、間のとり方などを学ぶことができます。売上へとつなげる雑談のテクニックを身につけるなら、落語は何よりも素晴らしい教科書となります。

 

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