プレゼンのコツは、「聞き手に質問して、相手を巻き込む」こと

引き付けるプレゼン!まずはイエスと言わせよう

 

プレゼンテーション能力はビジネスシーンではもちろんのこと、人生のさまざまなシーンでも必要となる、現代人にとって必須のスキルです。プレゼンテーションとは相手に対して、こちらが望む行動を取ってもらえるように情報を伝えることをいいます。

 

得意先に自社の商品やサービスを購入してもらう、複数会社が競うコンペティションなど他社を相手にすることもあれば、企画を通す、社内ルールの変更など社内で行うものもあります。また、面接試験の自己アピールや結婚の申込み、子どもに勉強をするよう説得するのも、プレゼンテーションといえるでしょう。

 

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プレゼンテーションがうまくいかない人に共通しているのが、こちらから情報を一方的に伝えるというものです。会話は言葉のキャッチボールといわれますが、それはプレゼンテーションでも同様です。こちらの伝えたいことだけを一方的に伝え、私の望むように行動してくださいとお願いしても、芳しい反応は返ってきません。

 

そこで、ぜひ試してほしいのが、プレゼンテーションの冒頭で、聞き手に質問することです。

 

たとえば、社内で働き方改革として出社時間をずらす提案をするとします。「みなさん、満員電車で通勤、大変ではありせんか?」と質問したら、ほぼ100%が「はい」と答えるのではないでしょうか。では次に、「出社時間を1時間早くしたら、楽になると思いませんか? そうだと思う方は手を上げてください」と訪ねたとしましょう。この質問の場合「はい」と答える人と、「いいえ」と答える人に分かれるはずです。また、「どうかな~」と考えてしまう人もいるでしょう。

 

プレゼンテーションのコツは、まず冒頭にみんながほぼ100%「はい」と答えるであろう質問を投げかけ、次に、「いいえ」「どちらともいえない」という意見も交じるであろう質問をすることです。事前に、みんなが「はい」と答えやすい質問と、そうではない質問を調べておきましょう。

 

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聞き手に当事者意識をもってもらうコツ

 

プレゼンテーションで話してから聞き手へ質問が投げかけられると、聞き手は「はい」、「いいえ」と答えたり挙手をしたりして、知らないうちにプレゼンテーションに参加していくことになります。こうすることで気づかないうちに、当事者意識が芽生え、自然と話に耳を傾けるようになります。

 

冒頭の質問から聞き手を巻き込むことで、話に耳を傾けてくれれば、話し手はスムーズに話題をすすめていくことができるようになり、とてもラクです。

 

このときに注意するポイントは、質問内容はポジティブなものであることです。声のトーンもやや高めの明るい調子で軽やかに質問してください。暗い内容や声の調子で質問されたら、聞き手は警戒して答えにくくなります。

 

冒頭の質問は、ビジネスにこだわらなくてもかまいません。プライベートでの楽しい事柄を選べば、聞き手は身近な話題と感じて当事者意識がより高まります。また、身近な話題を取り上げることで、聞き手をリラックスさせるメリットもあります。

 

たとえば、おいしいご飯やスイーツ、お酒といった飲食に関する話題は、誰もが行うことですから、「はい」、「いいえ」の答えが返ってきやすいといえます。

 

さきほどの出社時間をずらす提案のケースで、朝9時の始業時間を、朝8時に早めることを提案するとします。「みなさん、満員電車で通勤、大変ではありせんか?」でもいいですし、「早起きすると健康にいいと思いませんか?」でもいいでしょう。もっと場をなごやかにしたいなら、「みなさん、仕事を早く終わらせて、おいしいお酒を飲みたくありませんか?」という提案もおすすめです。

 

こうすることで、聞き手もクスッと笑いをもらし、場がリラックスします。このように場を和ませてから、プレゼンテーションの本題へと入っていきましょう。

 

本題では真面目に、礼儀正しく提案を行っていきます。最初のとっかかりでリラックスしてもらい、聞く体勢を作ってから、真面目に提案を実行していくのが、プレゼンテーションを成功させるコツです。

 

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