ツッコミが上手くなる方法、上手い人の特徴|ツッコミのやり方とコツ
ツッコミは相手のボケに対して常識を返せばいいので、「なんでだよ!」「違うだろ!」だけでも十分機能しますが、いくつかレパートリーを持っておくとさらに面白くなります。
こちらではツッコミが上手い人になる方法、ツッコミのやり方、ツッコミが上手い人の特徴などをご紹介します。
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ツッコミとは
ツッコミはコミュニケーションにおいてとても重宝されるスキルです。
ツッコミが出来る人がいると、ボケる側も聞いている周りも盛り上がります。
ツッコミとは一言でいえば違和感を探す「間違い探し」です。
誰もが抱く非常識な部分を、常識の視点から際立たせるのがツッコミの役割です。
相手のボケや失敗などを際立たせて、それを面白さに変えてあげるの良いツッコミです。
そういう意味では「寒い!」「つまんない!」といった相手を貶める言葉は良いツッコミとはいえません。
ツッコミが上手くなるコツ
共感されるツッコミを入れる
ツッコミのコツは、「多くの人が真っ先に感じる違和感」をツッコむことです。
多くの人が感じるというのが重要で、そこをツッコむと受けやすくなります。
ツッコミで笑いが起こるのは、聞いている側が「私もそこがおかしいと思った!」と共感してくれたときです。
なのでツッコミにおいては、いかに早く違和感に気づいて、早くツッコミを入るかが重要となります。
違和感が複数存在するときも、多くの人が共感するであろうポイントをツッコむのがポイントです。
また、ツッコむタイミングも重要です。
違和感を見つけるたびにツッコミを入れるのは明らかにツッコミ過ぎです。
「今、皆が同じ違和感を感じてる」と思ったタイミングでツッコむことが大切です。
ツッコミは短い一文で
ツッコミはキレも重要です。
ツッコミのセリフは短ければ短いほどキレが増して面白くなります。
ツッコミを入れるときは説明口調にならないよう、1文を短くするように気を付けましょう。
短いツッコミの練習方法として、普段の生活で目にしたものをなるべく短く表現するクセをつけるのが効果的です。
目にしたものに「あだ名」や「キャッチコピー」を付けていくイメージです。
例
・自販機がギッシリ並んでる場所→「三密の自販機」
・感動するほどきれいな風景→「新海誠映画の1シーン」
・真っ白でフワフワなバスタオル→「洗剤CM用バスタオル」
楽しみながら遊び感覚で継続することが大切で、やっているうちに「もっと良い表現はないかな」と欲が出てきたりします。
遊びながら試行錯誤を繰り返していると、ちょうどいい情報量が分かってくるので良い練習になります。
感動詞を付ける
ツッコミには「おい」「いや」といった感動詞を活用するといいでしょう。
注意してみてみると、芸人さんのツッコミは感動詞で前置きを入れているのに気付くと思います。
ツッコミは短い方がいいですが、感動詞は例外で、入れた方がキレが増します。
また感動詞を入れることで、ツッコミ本文の発声がしやすくなったり、周りの聞く準備ができたりといった様々なメリットがあります。
ツッコミには積極的に感動詞を付けてみてください。
ピンポイントでツッコむ
ツッコミはピンポイントで入れるほど面白くなります。
例えば相手があなたの家で粗相をしたとき、「なにしてんだよ!」よりも「人ん家でなにしてんだよ!」の方が場所をピンポイントにしている分面白くなります。
ツッコミを入れるときは「いつ、どこで、誰が」といった部分に注目して、ピンポイントでツッコミを入れるようにしましょう。
「いつ、どこで、誰が」を強調した例
・公共の場で、なにしてんねん!
・初日に、おかしいだろ!
・オマエが、やるんかい!
定番のツッコミ方法
ツッコミはいくつかパターンとして覚えておくと、ふとしたシーンでパッと使うことができるようになります。
そのためツッコミが上手くなる方法として、定番のツッコミの型を覚えてしまうのが手っ取り早いです。
以下ではよくテレビでも観るような、ツッコミのやり方とコツをご紹介します。
肯定ツッコミ、否定ツッコミ
使いやすいツッコミの一つに肯定ツッコミ、否定ツッコミがあります。
しないのかと思ったのにするときには、「○○すんのかい!」と肯定ツッコミ。
逆にするのかと思ったのにしないときは、「○○せんのかい!」と否定ツッコミを入れる感じです。
○○にはどんな動詞を入れても使える便利なツッコミ方法です。
例1
彼女「今夜はワールドカップだから、明日会社有給とった!」
あなた「お、夜更かしして応援する感じ?」
彼女「ううん。なんとなく。もう眠いから寝る・・・」
あなた「寝るんかい!」
例2
同僚「昨日課長に呼び出されて言われたんだけど・・・」
あなた「なんて?」
同僚「・・・それはご想像にお任せしますよ」
あなた「言わないのかよ!」
定型文ツッコミ
色々なシーンでそのまま使えるツッコミは定型文として覚えてしまうのがおすすめです。
定型文ツッコミのストックが多いほど、臨機応変にツッコミを入れられるようになります。
・「ウソつけ!」
ボケは基本的にウソなので、相手がボケたときはいつでも使えるツッコミです。
いつでも声に出せるようにしておくといいですね。
「ウソ言うな!」「何を言うとんねん!」といくつかバリエーションを持たすとより効果的です。
例
あなた「なんで遅刻したんだ」
後輩「・・・ちょっと向かい風が強すぎて」
あなた「ウソつけ!」
・「誰が○○だよ!」
例えでいじられたときの返しとして使える定型文ツッコミです。
ハリセンボンの春菜さんの「角野卓三じゃねーよ!」のようなイメージです。
「なんで俺が○○なんだよ!」などいくつかバリエーションを持たすとより効果的です。
例
同僚「お前よく魚丸かじりで食えるな。猫かよ。」
あなた「誰がお魚くわえたドラ猫だよ。サザエさんじゃねーよ」
・「○○わい!」
相手に忘れられたとき、いじられたときの返しに使えるツッコミです。
相手のとぼけた系のボケへのツッコミにも使えます。
例
相手「私、こういう者です。」(名刺を渡す)
A「よろしくお願いします。」
相手「こういう者です。」(名刺を渡す)
B「これはご丁寧に」
相手「では、本題に入らせていただきます。」
あなた「俺わい!」
・「○○の言い方!」「○○みたいに言うな!」
相手が変なイントネーションでボケてきたときに使えるツッコミです。
変な造語でボケてきたときにも使えます。
例
相手「やっぱ洋楽でしょ。ボンジョービとか最高じゃね」
あなた「誕生日の言い方!ボン・ジョビな!」
例えツッコミ
短い一言で笑いが取れるのが、例えツッコミです。
相手のボケに対して、特徴を捉えた例えで返することボケ&ツッコミの二重の効果が期待できます。
例1
あなた「お腹すいたな」
友達「あ、魚の骨ならあるけど」
あなた「俺は猫か」
例2
友達「紙ならたくさんあるよ」
あなた「俺はヤギか」
例3
友達「ドンペリとキャビアならあるよ」
あなた「俺はセレブか」
上司や先輩など強いツッコミを入れにくい目上の人相手には、「僕、○○みたいじゃないですか!」など敬語で例えツッコミしても良いですね。
例えツッコミの詳細は、以下の記事も参照してみてください。
例えツッコミ一覧|笑いを取るうまい例え一覧表
例えツッコミで笑わせる|面白いツッコミの具体例
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ノリツッコミ
ノリツッコミは特に相手がこちらをいじってきたとき、失礼なことを言ってきたときに使うと効果的です。
前半のノリはゆっくり、後半のツッコミはすばやく言うと勢いが出て面白くなります。
相手が失礼なことを言ってきたらチャンスです。真に受けてムスッとするよりも、ノリツッコミで笑いを取ってしまいましょう。
例1
あなた「ねぇ、そろそろ小遣い増やしてよ」
奥さん「仕方ないわね。はいどうぞ」(飴を渡す)
あなた「そうそうこの甘い飴があれば、ツラい仕事も乗り越えられる・・・って違うだろ!金、お金!」
例2
友達「俺の名前はユウキ。で、隣がタイ人の友達パチャラね。」
あなた「サワディカップ。タイ、カラキタ、パチャラ、トイイマ~ス・・・ってなんでだよ!顔はタイ人っぽいけど日本人!」
訂正ツッコミ
相手のいじりやボケに対して、「なんでだよ!」「違うよ!」と基本のツッコミを入れてから、さらに一言訂正を入れるツッコミ法です。
例1
上司「じゃあ乾杯しようか。みんな生中でいいかな。お前は水でいいんだっけ?」
あなた「なんでですか!私も生・・・むしろ生大でお願いします!」
例2
彼女「早く支度してよ、デブ!」
あなた「おい、デブじゃねーよ!ぽっちゃりだよ!」
説明ツッコミ
誰かのボケやいじりが相手や周りに伝わっていなさそうなとき、説明を補足してあげたうえでツッコミを入れます。
後輩や部下に、それとなく指導したいときにも使える方法です。
例1
新人「先輩に電話ありました。これメモです」
あなた「これ、暗号?」
新人「え、違いますよ」
あなた「日本語だったらもう少し丁寧に書いてよ!読めないよ!」
例2
上司「お前、本当は俺と飲みたくないんだろ」
後輩「え・・・!?そんなことないですよ・・・?」
あなた「よ、新婚さん!早く帰って奥さんに会いたいんでしょ」
後輩「カミさんのOKは貰ってるので大丈夫です!」
実況ツッコミ
「なんでだよ!」などと強くツッコめない女性や上司に対して使いやすいのが解説風ツッコミです。
コツは面白いキーワードを一言入れることです。
淡々とした調子でツッコむので、単語の面白さがあると笑いになりやすいです。
例1
友達「お前の元カノ、金持ちイケメンと付き合って楽しんでるみたいよ」
あなた「何そのぐうの音も出ない感じ。・・・泣いてもいい?」
例2
部長「今日こそママを酔っぱらわせて持ち帰って・・・」
あなた「部長、申し上げにくのですが。・・・心の声が大音量で漏れています」
フォローツッコミ
相手が滑ったときに使いやすいのがフォローツッコミです。
またフォローを入れるときは、少し間を置いて、滑ったことを周りに認識させてからツッコミ入れると面白くなります。
「滑ったね」「寒いね」といった相手を否定するようなツッコミは、フォローになっておらず相手を傷付けるだけなのでNGです。
友達「じゃあ乾杯します!おっぱ~い!」
女子「・・・・」
あなた「その心意気は買うけど、後で反省文な」
的外れツッコミ
的外れで間違ったツッコミをして笑いとる方法です。
普通の会話の中でも使えるので、ツッコミ形式でありながらボケの性質も持っています。
相手がさらにツッコミ返ししてくれると笑いになりやすいです。
例1
友達「みんな、今日は誕生会開いてくれてありがとう!」
あなた「脇役は引っ込んでろよ!」
友達「いや、俺の誕生日!」
例2
同僚「沖縄の海で泳いだら、ほらみて。真っ黒に焼けちゃってさ」
あなた「腹は元から黒いだろ!」
同僚「失礼だな!」
気持ち代弁ツッコミ
相手の気持ちを予想して、それを代弁してツッコミを入れる方法です。
相手が普通の行動をしていても、面白く言語化することで一笑い起こせます。
代弁した内容が正しいか正しくないかは重要じゃないので、気にしなくても大丈夫です。
相手の言動を見て、「こんな風に考えてたら面白い」と思ったときに使ってみてください。
例1
(仕事終わりの同僚がちょっかいを出してきたとき)
あなた「『仕事おわったからかまってよー』、じゃないんだよ!」
例2
(ボケでどん滑りした友人に)
あなた「『こんなはずじゃなかったのに困ったなぁ』、じゃねーんだよ!」
造語ツッコミ
度が過ぎる行動と相性がいいのが、造語ツッコミです。
造語の作り方は簡単で、「度が過ぎる行動」+「面白い単語」だけで大丈夫です。
例1
(ポジティブすぎる人に対して)
「いや、ポジティブお化けか!」
例2
(ずっとマラソンしてる人に対して)
「いや、マラソン怪獣か!」
「面白い単語」として「お化け」や「怪獣」は使いやすい言葉ですが、いくつかレパートリーを持っておくと色々な造語が作れるようになります。
日頃から「面白い単語ないかな?」とアンテナを貼って、少しずつボキャブラリーを増やしてみてください。
その他の「面白い単語」の例
・ミスター○○
・ミス○○
・○○大臣
・○○大統領
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ツッコミが上手い人の特徴
語彙、ボキャブラリーが豊富
ツッコミは短い一言でボケを笑いに変えることができます。
短い一言が面白ければそれだけで上手なツッコミになるので、ツッコミにはボキャブラリーが求められます。
語彙力は一朝一夕では身に付きません。
読書、映画、テレビなど言葉にたくさん触れて、自分がいいなと思ったワードはなるべくストックして積極的に使うようにすると自然と語彙力が磨かれます。
例えが上手い
ツッコミの中でも「例えツッコミ」は特に笑いを取りやすいやり方です。
「例えツッコミ」はツッコミでありながら、ボケの要素も入るため、相乗効果が得られるからです。
ツッコミが上手い人ほど、例えツッコミを活用しています。
この例える力も、日頃から色々な経験をしたり、エンタメに触れたりするなかで磨かれます。
経験と知識が身に付くと、「あれとこれが似ているな」と気付けるようになるからです。
真面目
ツッコミが上手い人は、真面目な人が多いのが特徴です。
ツッコミは一朝一夕で上手くなるわけでなく、上記で説明したような「ツッコミの型」を覚えたり、語彙力、例える力を勉強することが必要だからです。
また、真面目で正常な感覚が、ボケや面白いことに気付くのにも大いに役立ちます。
優しい
ツッコミ役は誰かがボケで滑ったときに、身を挺して助けられる優しさが大切です。
上手なツッコミができれば、ボケ役を救うことも、場の空気を盛り上げることもできます。
優しい人のツッコミは、それだけで周囲の雰囲気を温かくします。
ツッコミ以外で面白く返す
相手がボケとまではいえないような言動をしてきたときなど、ツッコミが難しい状況でも、上手く返すことができると笑いを取れるようになります。
相手が上司や先輩でツッコミを入れづらいシーンでも使えて便利なので、ツッコミ以外の返しも是非覚えておきましょう。
行動に落とし込んで返す
相手がボケてなくても使える返しが、そのとき感じた感想を、「自分の行動まで落とし込むこと」です。
例
友人「彼女と間違えて、母親に『愛してる』ってメールしちゃった」
あなた「うわぁ、俺なら3年は実家帰れないわ」
単に「それは恥ずかしいね」よりも、行動が入ることで面白い返しになっています。
単に「楽しい」「美味しい」「嬉しい」と感想よりも、「○○したくなった」という行動で感想を伝えるようにしてみてください。
例
(おすすめされた映画を観た感想)
「もう一回観たくなりました!」
(おすすめされた居酒屋の感想)
「恋人を連れて行ってあげたくなりました!」
(プレゼントをもらったとき)
「もう、頬ずりしたいくらいです」
「○○で一番」をプラスする
ありきたりな感想でも、「○○で一番」という一言をプラスすることで面白い返しにすることができます。
例
(おすすめされた映画を観た感想)
「上半期で一番面白かったです」
面白かったというありきたりな感想も「上半期で一番」と一言が加わることで、面白い返しになっています。
このテクニックは、悪い感想を面白く伝えたり、ツッコミを入れたりするときにも使えます。
例
(まずい物を食べたとき)
「令和一まずい」
(相手が滑ったとき)
「2024年で一番すべったんじゃない?」
その他にも、「○○市(区)で一番」「○○史上一番」など、様々な一番で使えます。
ボケに乗っかる
相手がボケてきたときに一番簡単にできる返しが、相手のボケに乗っかってしまうことです。
相手がボケているポイントに乗っかるだけで成立する返し方になります。
「ほんとですよね」「そうですよね」で同意して、一言プラスして乗っかれば完成です。
例1
先輩「俺ってイケメンだからな~」
あなた「ほんとですよね。キムタクのご兄弟かと思いましたもん」
例2
上司「いやぁ、良い天気だな~」(大雨)
あなた「あ、ほんとだ!絶好の外回り日和ですね♪」
ボケをかわす
相手のボケをわざとらしく無視してかわすことで笑いにする返し方です。
無視したのではなく、あえてスルーしたと分かるように、以下の3点を意識するのがコツです。
①わざとらしい言い方にする
②全然関係ない話題にする
③間を空ける
例
先輩「俺ってほら、天才じゃん?」
あなた「・・・・・いやぁ、それにしても今日は本当にいい天気ですね」
先輩「ツッコめって!」
いじる
相手のボケが明らかに滑ったときは、それをいじって返すことで面白くすることができます。
滑った空気をからかって笑いにするイメージです。
例
・今日も仕上がってますね!
・今のもう10回言ってもらえます?
・心意気は買うけど、あとで反省文な
・うわ、今のボケで具合悪くなったわ~
反応に困る
ボケに対してリアクションに困った時は、正直に「反応に困る!」で返すこともできます。
笑いよりも驚きが勝ったとき、気の利いた一言がが出てこないときにおすすめです。
素直な気持ちを伝えるだけで、ボケが活きるようになります。
例
・リアクションに困るって!
・笑いよりも驚きが勝つわ!
・これ、どう返すのが正解なんですか?
誰かに助けを求める
リアクションに困った時は、誰かに助けを求めることで笑いにする返し方もあります。
下ネタや下品な話題を振られたときに使いやすいテクニックです。
例
・○○さん、この人叱ってくれませんか
・誰かこの人黙らせて
・誰か警察呼んで~
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