面白いエピソードトークの作り方とは|笑える話のコツと例文
エピソードトークとは、物語のある話のことです。
テレビでは芸人さんが面白いエピソードトークでお茶の間をわかせていますし、「滑らない話」などのエピソードトークに特化した番組も人気ですね。
そんな面白いエピソードトークが作れるようになると、人と話すのがとても楽しくなってきます。
こちらでは面白いエピソードトークの作り方、話し方のコツを例文を交えてご紹介していきます。
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エピソードトークとは
エピソードトークとは物語のある話のことですが、さらにいえば「実際にあなたが体験した話」です。
人から聞いたストーリーでは説得力も面白さも半減してしまいます。
この実体験を、起承転結で組みなおして、オチを入れることで面白いエピソードトークが出来上がります。
エピソードトークが好まれる大きな理由は、「物語があること」そして「映像が浮かぶこと」です。
なのでエピソードトークを話すときは、相手がイメージできる言葉で物語を説明していくことが大切になります。
フリとオチを使う
フリオチとは相手に「この話はこうなるんだろうな」とフリで想像させてから、オチで裏切るお笑いテクニックで、エピソードトークでも重宝します。
オチは話の一番面白い部分で、エピソードトークでは相手にオチがバレないようしないといけません。
このオチがバレないようにするのが、フリの役割です。
フリを話すときのコツは、オチの感情と逆の感情でフリをすることです。
オチの方が先に決まっていると思うので、オチの感情と逆の感情でエピソードトークを話しはじめると上手くいきやすいです。
例1 オチが「ディズニーランドがつまらなかった」(ネガティブな感情)
「片思いの女の子とどうにかディズニーデートの約束を取り付けて、バイトも1カ月前から『この日は休みます!』って楽しみにしてたら!(ポジティブなフリ)
・・・当日、まさかの土砂降りだったんです」
例2 オチが「ディズニーランドが楽しかった」(ポジティブな感情)
「男3人でディズニーランドに行くことになって『絶対楽しめない』と思ってました・・・(ネガティブなフリ)
が、いざ皆でミッキーの耳付けたら一気にテンションが上がっちゃいました!」
このようにディズニーがつまらなかった話をするならフリは「楽しみな感じ」でポジティブに、楽しかった話をするならフリは「行きたくない感じ」のネガティブにするだけで、簡単に聞き手の意識をミスリードできるフリが完成します。
オチがばれてしまうとフリにならないので、このように上手く聞き手をミスリードすることが大切です。
ただし、ミスリードさせることに重点を置きすぎて、フリが長すぎにならないよう注意してください。
着地点を決めて手短に話す
エピソードトークをするときは、まずは20秒程度の尺で収まるように作ってみてください。
20秒と聞くと短いと感じるかもしれませんが、実際に話してみると最初はかなり長く感じると思います。
短い時間では全てを伝えることはできないと思いますが、ディテールは削ってなるべくコンパクトなエピソードに仕上げるようにします。
コンパクトに仕上げるコツは、「これを伝えたい」という話の終着点を明確にすることです。
笑えるオチがあればベストですが、無ければ「まとめ・感想」程度でもエピソードトークは可能です。
例えば、京都旅行に行ったなら「寺巡りが楽しかった」のか「豆腐が美味しかった」のか、はたまた「何かトラブルがあった」のか、話の終着点を決めましょう。
先月京都旅行行ってきたんだけどさ。
古都っていうじゃない?名物が寺とかでしょ。
俺全然興味ないから、正直『関西行くならUSJ行きたいわ!』って思ってたの。
でも、京都の豆腐!・・・あれ食ったらやばかったね!
京都の豆腐が美味しかっただけの話ですが、この程度でもゆっくり話すを20秒ほどです。
まずはこのくらいの長さで作ってみてから、肉付けをするとコンパクトにまとまったエピソードトークになります。
終着点を決めないまま話始めるとダラダラと長い話になってしまい、相手を退屈させてしまいます。
リズムのある話し方をする
例1
「昨日、新しく出来た居酒屋に行ってきたんだけど、生け簀があって、大将も雰囲気があって、俺好みの店だったんだけど、カウンターには色々美味しそうな刺身が並んでたの。
あれこれ迷ったんだけど、結局マグロの刺身を頼んだら、旨くて、値段も500円って信じられないほど安くって、絶対メディアに取り上げられそうだから、早めに行っておいたほうがいいよ」
例2
「昨日、新しく出来た居酒屋に行ってきたんだ。
生け簀があって、大将も雰囲気があって、俺好みの店。で、カウンターには美味しそうな刺身が並んでるの。
あれこれ迷ったけど、俺が頼んだのはマグロの刺身。これが旨いの。そんで値段も500円。信じられないでしょ?
絶対メディアに取り上げられると思うんだ。早めに行っておいたほうがいいよ」
例1のように一文一文を区切らずに話すと、聞き手にダラダラとした分かりにくい印象を与えてしまいます。
例2のように一文を短くして、文同士を繋げると、話にリズムが生まれます。
「俺好みの店」「頼んだのはマグロの刺身」といった体言止めを活用すると、聞いていて心地いいリズムが生まれるので積極的に使ってみてください。
登場人物を演じ分ける
エピソードトークに登場人物がいる場合は「演じ分け」をするようにしましょう。
なんとなく演じ分けするだけでもエピソードトークに臨場感が生まれて面白くなります。
モノマネのように似せるは必要ありませんが、以下の3つのコツをおさえて演じ分けると、エピソードトークがより面白く伝わるようになります。
・仕草を寄せる
声を似せるのは難しい場合、しゃべる様子、仕草、表情などを寄せて演じてみましょう。
仕草や表情を寄せるだけでも、簡単にその人っぽい雰囲気が生まれたりします。
声そのものは似てなくても、高い低いといった声質を寄せるのも効果的です。
・先に名前を入れる
先に名前を入れるだけでも、誰のセリフなのか伝わやすくなります。
「今のは誰のセリフだろう?」と聞き手が分からなくなって混乱するのを防ぐ効果もあります。
さっき、『山田!仕事しろ!』って課長から怒られちゃった。
→さっき課長から怒られちゃった。『山田!仕事しろ!』だって。
・口癖を覚える
声も仕草も似てなくても、相手の口癖をそのまま繰り返すだけでその人っぽさが出るのでおすすめです。
お互いの共通の知人について話す場合、口癖だけで声が全然似てなくても相手に伝わるので、簡単に面白くモノマネすることができます。
例
友達「娘の花ちゃん、今いくつになったんだっけ?」
あなた「3歳半。」
友達「俺が会ったの1歳のときだったか。可愛かったな~」
あなた「でももう娘に言われるんだよ。『ぱぱ、くちゃい』って・・・」
イラっとした話はネタになる
普通に生活していれば、日常でイラッと感じる出来事があるはずです。
イラっとしたということは、あなたの心が実際に動いたということなので、エピソードトークのネタとして面白くなりやすいです。
創作ネタにはないリアリティと熱がこもるので、こういった日常でイラっとしたネタは是非ストックしておきましょう。
そのときの情景を頭に思い描きながら話すだけでも、それなりに面白い話になります。
ただし、イラッとした話なら何でも良い訳ではありません。
例えば、悪口のような他人を貶めるエピソードでは聞いている方もうんざりしてしまいます。
エピソードトークに仕上げる前に単なる悪口になっていないかは注意しましょう。
例
「通勤でいつも歩いてる道なんですが、いつも僕が到着する3歩前で赤信号になるんです。
さしかかる直前で必ず赤信号で止められるんでイラッと来るんです。それも直前というところが腹立つんです。
『何なん?ぼくの足が短くて歩幅狭いから悪いの?』って思ってむっちゃ歩幅広くしてみたり、早歩きしてみたりしてるんですが、ダメなんです。絶対赤信号。朝から疲れます」
例文は、誰かを貶めるのではなく、ちょっと間抜けな自分の話になっています。
イラっとした自虐ネタ、間抜けな自分の話はエピソードトークのネタにぴったりなので、おすすめです。
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