雑談にオチや結論はいらない?上手な雑談の切り上げ方

オチのあるおもしろ話は雑談ではない

 

松本人志さんのテレビ番組「人志松本のすべらない話」や、ネプチューン、くりぃむしちゅー、チュートリアルがゲストを招いてトークをする「しゃべくり007」、明石家さんまさんの「さんまのお笑い向上委員会」など、お笑い芸人さんがトークを繰り広げる番組が、毎日のように放送されています。

 

お笑いがとても身近になったため、会話は「おもしろくなくてはならない」と強迫観念のように思い込んでいる人もいます。特に若い人は「とにかくウケなければ」、「ボケなければ」、「話にオチをつけなければ」など、どうすればおもしろい話ができるのか悩んでいる人が多いのではないでしょうか。

 

しかし何度もいいますが、雑談にはトークやお笑いのテクニックも、オチも不要です。誰もが松本人志さん明石家さんまさんなどのように、おもしろおかしいトークをして人気者になりたいと思いますが、彼らはプロ中のプロです。星の数ほどいるお笑いタレントの中でもトップとして、何十年も君臨し続けているのです。トッププロのトークがおもしろくないはずがありません。

 

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テレビ番組で当意即妙にトークをしている芸人さんたちは、誰もがお金をもらって話をしています。お金をもらっている限り、おもしろくない話をするわけにはいかないのです。

 

そのためにネタ帳を毎日欠かさず書き留めたり、自分が出演した番組を見直して反省したり、先輩の話芸を盗んだりと、見えないところで一生懸命に芸を磨いています。

 

私たち素人がプロのお笑いタレントのようにオチのある話を日常的に披露することは、ハッキリ言ってムリです。もしそれができるなら、プロのお笑いタレントとしてやっていけることでしょう。しかし、私たちはお笑いタレントという職業ではありませんから、すべらない話など話せなくて当然です。

 

雑談には結論もオチは不要です。結論もオチも同じようなもので、オチとは、その話の笑える結論のことです。そう考えれば、雑談にオチなど不要であることがわかります。

 

何かの話をしていて「それのオチは?」などと聞いてくる人は、雑談を何も分かってない人です。

 

雑談ではオチ(結論)が来る前に、どんどん違う話題へと映っていくのが常道です。このような状況で「その話のオチ?」と聞かれても、「? 別にないけど」と答えるような会話。それが雑談なのです。

 

きれいなオチがある会話は雑談ではありません。おもしろエピソードを語って、最後でオチで終わるという話は、会話ではなくトークです。つまり、一方的にこちらが披露する話術なんですね。そこには、会話のキャッチボールはありません。聞き手は受け身になって、一方的におもしろい話を聞かされるだけです。

 

これでは雑談とはいえませんね。雑談とは相手を笑わせるのではなく、警戒心をゆるめて心をひらいてもらうことが目的です。

 

ですから、話し下手でもかまいませんし、お笑いのセンスも不要です。相手に主導権を渡して話してもらうことのほうが多いですから、おもしろい話をしようと力む必要は一切ないのです。

 

女性は男性より雑談向き

 

女三人寄ればかしましいといいますが、女性は話し好きの人が多いですね。井戸端会議やママ友同士のランチ、喫茶店やカフェでの女性の会話は、つきることがありません。女性は、男性に比べて雑談が上手です。これは、男性が話にオチや結論をつけようとする傾向が強いのに対して、女性は結論やオチなんて気にしない人の方が多いからだと考えられます。

 

芸能人の話題から彼氏や夫のグチ、ノロケ、旅行の話、おいしいスイーツのお店の話、化粧品の話など、とりとめなく思いつくままに話しているイメージがありませんか。

 

これに対して男性同士の会話では、ある程度話が進んだところで、誰かがまとめたり結論づけようとすることが多々あります。

 

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「今の話を要約すると、○○っていうことだよね」とか、一般論を持ち出して「こういうのは間違っている」などと結論づけたりします。

 

そうすると、そこで話は終わってしまいます。たとえば、「○○さんってよく遅刻をするけど、その言い訳が秀逸でさ、怒れないんだよね」と話したときに、「○○はいい奴だが、遅刻はいけない。ちゃんと怒れよ」と誰かが結論づけると、そこで話はストップします。そうではなくて、「どんな言い訳をするの?」と尋ねたら話が続いていきます。「『迷子の子が困っていたので、交番まで送っていった』とかさ」、「あはは、そんな理由だったら怒れないね。遅刻っていえば先日さー」と、話が楽しく続いていきます。

 

雑談は議論ではありません。女性の雑談のような、ユルさが理想です。結論なんてはっきりいって、どうでもいいのです。無理にまとめたり、オチをつけようとしないことが大切です。

 

一般論や抽象論でまとめようとせずダラダラと話を続けていき、結論が出る前に他の話題へと変えていく。これが雑談を楽しむためのポイントです。

 

雑談は爽やかに終わらせよう

 

雑談はユルくダラダラと、結論を出さずに続けていくものと説明しました。これが雑談の楽しさですが、ダラダラと話していると、いつまでたっても話が終わらないことがあります。

 

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次の約束があったり、仕事が立て込んだりといったときに、長話をするのは困りものです。このようなときには、どうすればいいのでしょうか。雑談が苦手な人の多くが、話をどう切り上げればいいのか悩んでいると思います。特に、目上の人と話しているとき、自分から話を終わらせるのは心苦しいときがありますね。雑談が苦手なうえに、話を終わらせたいのに、どう終わらせばいいのかわからないという状況は、かなりのストレスではないでしょうか。このような状況は、自分にとっても心理的な負担が大きいですし、相手と気詰まりな関係になりかねません。このことから言えるのは、雑談は話を上手く切り上げるのがポイントだということです。

 

そして、雑談を切り上げるときに使いたいのが、「それではまた!」「今日は、このへんで失礼します!」、「今日はどうもありがとうございました」といったフレーズです。そろそろ時間だなと思ったら、「では、今日はこのへんで! またよろしくお願いします」などとサラリと切り上げましょう。

 

また、雑談を長引かせないシチュエーションを作るのも、おすすめです。出社時に会社のエレベーターで一緒になったときに雑談する。これなら、オフィスに入ったら自分の席に着きますから、「それじゃ、今日もがんばりましょう!」などと、自然と話しを切り上げられます。

 

出社時のエレベーターのわずか1、2分だけの雑談。これなら、長話に辟易とすることもなく、心理的負担がほとんどかかりません。わずか1、2分の雑談で相手に親しみを持ってもらえると同時に、長話の負担をお互いに感じずにすみます。

 

「それではまた」、「このへんで失礼します!」など、雑談をスマートの切り上げるフレーズを用意しておきましょう。結論なく話を楽しむけど、終わるときはサッと爽やかに切り上げる、これが雑談の極意です。

 

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雑談は上手く話さなくていい

 

バラエティ番組などでお笑い芸人さんのトークを日常的に楽しむなど、現在の環境で、会話に求められる能力が必要以上に高くなっている傾向があります。ですから、会話には笑いが必要だと考えたり、相手の発言に当意即妙に返答したり、言葉を噛まずに話したりといったスキルが必要だと考えている人が増えています。

 

しかし、雑談にはこのような考え方は、いっさい不要です。お笑い芸人さんのような話題のネタを用意する必要もありません。

 

雑談の目的は、コミュニケーションを円滑にし、相手に心を開いてもらうことです。上手に話したり、おもしろいことを言ったりする必要はないのです。

 

特に、自分はコミュニケーションスキルが低いと感じている人や、話し下手な人は、雑談や日常会話に対するハードルを上げすぎる傾向があります。今、あなたが感じているハードルを、もっと下げてみてください。

 

雑談にはお笑いセンスも、高度な話術も、豊富な話題も必要ありません。気の利いたフレーズを言ったり、ボケたり、ツッコミをしたりする必要もありません。

 

明石家さんまさんや笑福亭鶴瓶さん、松本人志さんなどのように、面白おかしく話をして、笑いをとったり、場を盛り上げたりする必要もないのです。もちろん、そのような素晴らしいトークができれば、それに越したことはありませんが、そこを目指すよりも、気軽に雑談できるようにハードルを下げることのほうが大切です。

 

雑談とは何気ない会話で、その場の空気を和らげて、みんながリラックスするためのものです。ですから、雑談上手に求められるのはトークのテクニックやユーモアのセンスではなく「自分の話を聞いてくれる人」、「話していて苦にならない人」です。

 

つまり、自然体な人といえます。おもしろいことを言おう、上手にしゃべろうと力まず、ヘタでかまわないので自然体で話しましょう。そして相手に心を開いてもらうために、あなたの個性や人柄を相手と触れ合わせようと心がけてください。

 

多くを語らなくてもかまいませんし、最初の一言を発した後は、聞き役に徹するのもおすすめです。

 

自分は話しヘタだし、人見知りをするから雑談はムリというのは、思い込みです。話がヘタな人でも、人見知りをする人でも、雑談はできるのです。雑談とは特に中身も結論も、オチもありません。おもしろいトークをするのが雑談ではなく、その場に居合わせた人たちが、気詰まりにならなずに過ごすためのものだからです。

 

雑談のルールは、「話に内容がない」、「挨拶に一言付け加える」、「結論を出さない」、「長話をしなくていい」の4点だけです。このルールのなかに、「話し上手」は含まれていません。

 

この基本となるルールと、これからご紹介する雑談のコツを実践するだけで、誰でも雑談ができるようになります。

 

雑談はコミュニケーションを深める最強のツールです。社会人としてやっていく上で、雑談ほど役立つ能力はありません。しかし学校でも家庭でも、雑談の必要性やテクニックについては教えてくれません。このため雑談のスキルを上げないまま社会人になった方や、就職活動を迎える学生さんも多いのではないでしょうか。

 

雑談のスキルは、いつからでも磨くことができます。今から、雑談のスキルを上げていきましょう。

 

話しベタでも人見知りでも、これから紹介するコツやポイントを意識して練習していけば、誰でも雑談のスキルを磨くことができます。ぜひ、毎日の生活で雑談の練習をしてください。

 

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