絶対失敗しない結婚式・披露宴のスピーチのやり方
先日結婚式に参加したときに、スピーチでこんな入り方をした方がいました。
「私も25年前に結婚式をやりました。
25年経って思ったのが、あのとき誰がどんな話をしたのか、全然覚えてないんです。
スピーチってそんなものじゃないでしょうか。
ねぇ皆さんも早く乾杯やって、料理食べたいですよね?」
会場は爆笑が起こりました。
素晴らしい切り出し方で、会場の共感を得た訳です。
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結婚式の披露宴でのスピーチが成功するかどうかは
会場の共感を得られるかどうか
で決まります。
先ほどの例は、会場の共感を初めから得てしまいました。
どうやって会場の共感を得るか(導入編)
会場の共感を得るために効果的なのは、自分をカッコ悪くみせることです。
「いやぁ緊張してます」
「手が震えてます」
これだけでも確実に会場のムードは和み、「憎めない人だなぁ」と共感を呼びます。
また、緊張を隠したまま、相手に緊張が伝わると、聞き手もハラハラしてしまいます。
緊張してるなら、初めから緊張を暴露してしまいましょう。
「スピーチで失敗しないように、お酒は飲んでません・・・」
「自分の順番が来るまでに3回トイレに行ってしまいました・・・」
このように緊張した自分をあっさりと認めてしまいます。
また、今日の出来事を話して、聞き手の頭の中に同じ風景を描かせるのも共感を得るのに効果的です。
「今日は緊張をほぐすために街を走ったんですが、今日は朝からいい天気で、空もきれいで風も気持ちいいんですね。
走りながら、あぁこんな素晴らしい日が、お二人にとって新しい門出になるんだと、少しロマンチックな気持ちになったんです。」
他にも、新郎新婦について触れるのも共感を得られる鉄板方法。
「私は新郎の友人なので、新婦の方はあまり存じあげていませんでしたが、今までの皆さまのお話を伺ってると、新郎は果報者です」で新婦を立ててもいいですし、
「私も新郎についてはよく知っていたつもりだったんですが、今までの皆さんのお話を伺っているとそれ以上に素晴らしい青年だったんですね。私スピーチを引き受けておきながら、新郎にそういう面があるとは、今の今まで知りませんでした。反省します。」で笑いを取ってもいいですね。
今までのスピーチは会場全員が共有した体験をもとに話しているので、安全に共感を得られます。
このように、スピーチの掴みは会場の共感を得られるようにします。
次はスピーチの本編です。
スピーチの本編は体験談がベスト
会場の共感が得られたら、次はスピーチの中盤、本編です。
ここは体験談を、サクッと語る。
ここは短くビシッと締めて、タラタラと語りません。
紙に書けば5行くらいでOKです。
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割合でいけば、共感を得るための導入部分である前フリが8、本編は1か2でいいです。
「私は新郎の○○くんと知り合ってもう10年になりますが、私が大学受験に失敗したときに、朝まで慰めてくれて。『こんないい奴はきっと幸せになるんだろうなぁ』って思ったことが忘れられないんですよねぇ」
と、エピソードはだけ話して、解釈は聞いている人に委ねるくらいのボリュームにしましょう。
もし新郎新婦との体験談が浮かばない場合でも、何か自分の体験談を話しましょう。
「私も10年前に結婚式を挙げ、その新郎の席に座っておりましたが・・・」
そのときに自分がどういう心情だったかを正直に話して
「多分、ここにいる新郎も、今同じ気持ちだと思います」とさらに共感を得る。
または、結婚してから同居した時に、電話が二台になって笑い合った体験を持ちだして
「結婚って、本当に不思議なイベントですよね」とワクワク感を演出する。
もっと無難なのは、事前に二人の出会いにまつわるエピソードを教えてもらって、その感想を述べることですね。
エピソードを聞ければ、それが一番いいでしょう。
スピーチの締めは無難に
締めは無難に定型文でもOKです。
「お二人の末永いお幸せと、ご両家ご親族のご健勝とご多幸を祈念して、わたくしからの挨拶とさせていただきます。」
でも十分です。
少しトリッキーに締めるテクニックとして
「たいしたことは言えませんでしたが、こんな私でも多少は二人を祝福してあげようとしてきた言葉があります。」
ここで、(え、何々?)(まだしゃべるの?)と心配させてから、
「ですが、ここでは披露せず、二次会のときにで、二人にそっと言わせてもらうことにします」
と締める手があります。
おめでとうをストレートに言わず、二人だけに後でそっと伝えるということで、親しい間柄をアピールできますし、儀礼的に終わってはつまらないという人達にうけます。
しかも無礼な形ではなくスマートな言い回しなので、「なかなか面白い奴だな」と思ってもらえます。
このようにスピーチの流れを組み立てて、5分程度に収められれば、披露宴で失敗することはありません。
是非お試しあれ。
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