相談に乗るコツ|上手な相談の乗り方と聞き方の基本とは


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友達など近しい人から悩みを相談されたときに、どんな風に話を聞くのがベストでしょうか。
こちらの記事では、「上手な相談の乗り方」をケースバイケースでご紹介していきます。

ポジティブな相談の乗り方のコツ

「好きな人ができたんだけど、どうやってキッカケを作れば良い?」
「一戸建てにするか、マンションにするか悩んでる」
「今年の夏休みの旅行先をどこにしようか悩んでる」

このような比較的ポジティブな相談の場合、自分自身が思った通りに相談に乗れば基本的に大丈夫です。

相手はただ話したいだけで、参考意見が貰えればありがたい程度で相談しているケースも多いからです。
自分自身の失敗談、成功例があればそれを面白おかしく話すだけでも喜んでもらえるでしょう。

また少し背中を押して欲しくて相談している場合など、違った体験談を聞くと気持ちが楽になったり行動する勇気が湧いてきたりするので、「あなたに相談して良かった」と思ってもらえます。

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ネガティブな相談の乗り方のコツ

「恋人が浮気してるみたいだから、別れようか悩んでる」
「人間関係が上手くいかなくて、今の仕事を辞めたい」

一方、こういったネガティブな相談を受けた場合は要注意です。

恋人が浮気しているかもしれないという相談を例に挙げると、「私の経験上、こうした方が良いと思う」とアドバイスしたり、「浮気するなんて最低。別れた方が良いよ」と同調たり、「浮気なんて考えすぎじゃない?」と励ましたり、色々な相談の乗り方がありますが、相手がどんなつもりで相談しているのか分からない以上は、どの対応も相手を傷付けてしまうリスクがあります。

そのため、こういったネガティブな話に対して相談に乗る場合は、安易に結論を出さないようにしましょう。

まずは「浮気されてると思うようなことがあったの?」と状況を聞いて、相手に話をさせてあげてから、「大変だったね」「辛かったね」「よく我慢してきたね」など相手の感情に寄り添い続ける言葉をかけるようにします

相手に話をさせて、気持ちに寄り添うのがネガティブな相談に乗るコツです。
「自分がアドバイスや意見を言って、相手の気持ちを変えようとする」という方法は、例え相手に元気になってもらいたいという気持ちからであったとしても、まったく逆効果になってしまいます。

悩みを抱えている方の中には、既に心の中で気持ちが固まってる場合や、自信を失って精神状態が不安定な場合もあります。
それを否定したり、無理やりに励ましたりしてしまうと、「私の気持ちを理解してくれないならもういい」とシャッターを下ろされ、もう二度とあなたには相談することはないでしょう。二人の関係性にもヒビを入れてしまうことにもなりかねません。

しっかり話を聞いてくれていることが相手伝わって初めて話してくれることもあります。まずは根気よく相手の気持ちを尊重し、寄り添いましょう。
拙速なアドバイス、率直な感想は厳禁です。
もちろん、話をちゃんと聞いたうえで「どう思う?」とアドバイスを求められた場合は、自分の意見を率直に伝えましょう。

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相談に乗るときに注意が必要なケース

男性が女性の相談に乗るケース

女性同士だと自然に出来てしまうことが多いですが、男性は意識的に気を付けてほしいポイントがあります。それは強い共感です。
男性が女性の話を聞く場合、多少オーバー気味に共感した方がうまくいくことが多いです。
相手の置かれている状況を理解している、その苦しみが分かると相手にきちんと言葉で伝えるようにしましょう。

女性は共感性が高い分、自分の苦境を相手にも分かってもらいたいと強く望みます。
女性が相談するときもアドバイスは求めておらず、ただ話を聞いて共感してほしいから話す場合も多くあります
アドバイスが欲しくて相談している場合でも、自分がどんなに頑張ってきたのかをわかってもらったうえでのアドバイスでないと、素直に聞けなかったりもします。

喫茶店やファミレスで、女性同士で「ある!」「わかる!」と会話が盛り上がっている場面に一度は遭遇したことがあると思います。
この対応が女性の相談の乗り方のコツです。

男性は早急に原因追求をしたり結論を出ししたがる傾向がありますが、女性が求めているのはそれとは逆で、心の痛みの共感である場合が多いです。
とはいえ具体的なアドバイスや手助けを望んでいる場合もありますので、アドバイスを求められたときには、あなたの思っていることを率直に話せばいいでしょう。

金銭的な相談に乗るケース

金銭的な相談に乗るときは、慎重さがポイントになります。
「金は天下の回りモノ」「失敗は成功の元」など、クヨクヨと悩まないようにと励ますケースがあります。
確かに思い悩んでも解決しないのがお金のトラブルですが、相談しに来た方は決心が固まらないとか、良い選択肢が見つからないために頼ってきている事が多く、いきなり精神論で諭されても満足しません。

お金の相談でも、まずはじっくりと相手に話をしてもらう事から始めましょう。
もちろん話しにくい部分も多く、本心を語るまでには時間が掛かるかもしれませんが、変な横槍を入れずに相手がリラックスできる雰囲気を作りましょう。

困難な状況にいる方は、まず自分の事情を知ってもらいたいと望んでいます。
相手の苦しみの根本は分からなくても、相手が苦しんでいるという事実は理解する事はできます。
ですから「なぜそんな事をしたのか、こうすれば良かったんじゃないか」と相手を責めてはいけません。

相手は自分の正当性も分かってもらいたいと望んでいますから、同情をふくんだ対応が励みになります。
事情を理解したうえで、同情と共感を示しつつ、これから出来る手段について一緒に考える事ができれば、とても大きな助力になります。
たとえそこで結論が出なくても、そういった建設的な話ができる人がいるだけで安心感や勇気が得られます。

ただし具体的な援助を求められた場合は、さらに慎重な判断が必要になってきます。

共感と実際の援助は別に考えなくてはいけませんが、あまり相手に感情移入をし過ぎると「ではお金を貸してほしい」と言われた場合、冷静な判断ができなくなってしまいます。

もしも無理な金額を頼まれた場合、受ければ自分自身が問題を抱え込みますし、大切な人なら無下に断る訳にも行きません。
その時は自分の金銭的な状況を正直に話して、可能な援助だけに留めるべきです。
金銭の貸し借りは互いの関係を壊してしまうこともあります。切羽詰まった相談に乗る場合は、そういったリスクがある事も知っておくべきでしょう。


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