雑談が苦手な人必見!雑談のコツ&話しの広げ方15選

雑談は何を話していいのか分からないから苦手という方は多いです。
仕事の話なら大丈夫なのに、雑談になると急に何も話せなくなるという方も増えています。
雑談はお互いの距離を縮める有用なコミュニケーションツールなので、活用できると職場の雰囲気が良くなるなど良い効果が期待できます。
こちらでは雑談が苦手な方でもできる、雑談のコツや話しの広げ方を具体的にご紹介していきます。

 

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話題は「縦横」を意識する

雑談の話題に困りそうなら、話題の「タテ」と「ヨコ」を意識してみてください。
「タテ」とは話の深さ、「ヨコ」とは話の広さです。

 

まずは話題を「ヨコ」に展開していきながら、相手が何に興味があるのかを探ります。
相手が乗ってきた話題に気付けたら、それを「タテ」に掘り下げていきます。

 

最初に横に広げる話題は、当たり障りのない話が良いでしょう。
ヒット率が高くおすすめなのが家族、趣味、テレビ、健康、仕事がおすすめです。
枕詞的に天気の話から入るのも自然になります。

 

「最近、天気が不安定ですよね。今週は週間天気では雨続きみたいです。」(天気)
「たしかに雨続きですね」
「週末は家族と出掛ける予定を変更しようかと(家族)、週末は何か予定ありましたか?(趣味)」
「ええ、実はツーリングが趣味で、週末は遠出しようかと思ってたんです」
「ツーリングですか、素敵ですね。遠出なさるんですか?」

 

このように、相手が乗ってくるまでヨコに話題を振り、乗ったらタテの掘ってみてください。
「ちなみに」「ところで」というキーワードは話をヨコに広げるために使いやすいのでおすすめです。
これから話題を少し変えますよ、というメッセージを柔らかく伝えられるので、相手に違和感を与えにくくなります。

 

横に広げる例

「何か動物は飼っていますか?」
「はい、犬と猫を飼っています。」
「両方なんてスゴイですね。ご家族が動物好きなんですか?」
「ええ、妻が動物好きなんですよ」
「ちなみに、お子さんはいまおいくつでしたっけ?」
「小学校2年生になりました」
「ところで、そろそろ運動会シーズンですよね」
「そうなんですよ。先週の日曜日なんて運動会の場所取りのために朝4時から並ばされました(笑)」

 

こんな具合で「ちなみに」「ところで」を使って、なるべく関連のある話から動物→家族→運動会と繋げていきます。
例で「運動会」のキーワードに反応したな、と思ったら、今度はタテに深堀りしていきます。
深堀りに使いやすいキーワードは5W1H、「いつ」「どこで」「誰と」「何を」「どうした」「どうやって」です。

 

縦に深堀する例

「へぇ!朝4時ですか!場所取りってどこに並ぶものなんですか?(どこで)」
「校門の前ですね。1番かと思ったらもう10人位並んでました」
「それは大変でしたね。ちなみに並んだのお父さんだけ・・・?(誰と)」
「もちろん、私だけです(笑)ちなみに先に並んでるのも、みんなお父さん1人だけで並んでました(笑)」
「みんな同じ境遇なんですね(笑)ちなみに待ってるときは何してたんですか?(どうやって)」
「ひたすらスマホでゲームしてました(笑)」

 

といった具合でタテに掘っていきます。
タテに掘るなかで、また喰いつきの良いキーワードが出てきたらそこからさらに、掘っていく・・・ということをすれば永遠に話題を繋げることができます。

 

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分からないことは質問する

人に寄って趣向は全然違うので、興味のある話題も異なります。
例えば女性が男性にメイクやコスメの話をしても、男性にとってはチンプンカンプンだったりするように、特に異性間では興味のある話題が違うことが多いです。
とはいえ相手が自分が全然知らない、興味がない話題を振ってきたときに「興味がありません」では人間関係にひびが入ってしまいます。
そんなときは「それって何ですか?」と質問することができると、雑談が広がりやすくなります。

 

例えば女性が「毎日、エメリーボードでケアしてるんです」と言われたときです。
男性は「エメリーボード=爪やすり」と知らないケースも多いです。そんなときは「すみません、エメリーボードって何ですか?」と素直に質問します。
質問をすることで、相手を優位に立たせて主導権を与えることになりますから、喜んで教えてくれるケースが多いです。
分からないことは素直に質問するだけでも雑談を盛り上げることができます。

 

笑いは無理に取らなくていい

話にはオチを付けないといけない、と気負う方がいますが、雑談では無理に笑いを取る必要はありません。
雑談はお互いの距離を縮めることができればいいので、極端な話、話の内容はどうでもいいのです。
とはいえ、オチも何もない話をすると相手を退屈させてしまうのではと心配するかもしれません。

 

そんなときは相手にとってちょっとでも有益な情報をネタにするといいでしょう。
少しでも相手に「へぇ、そうなんだ!」と思ってもらえれば、「○○を教えてくれた人」と良い印象を残せます。
ネタを仕入れ元は、テレビでも本でもなんでも構いません。
自分が「へぇ、そうなんだ!」と思った事があったらすぐスマホにメモしておくといいでしょう。

 

「自分の仕事に関わる面白い話」
「有名アスリートの意外な過去」
「格安SIMに乗り換えて携帯代を節約する方法」
「たくさんポイントが溜まるクレジットカード」
「美肌効果が高い話題の食材」
「とっておきの疲労回復方法」
「原価で日本酒が飲める居酒屋情報」

 

とにかく自分にとって「知らなかった」情報を集めておけば大丈夫です。
あなたが知らなかったことは、同じような人がたくさんいる証拠になります。
仕入れたネタは、「もしかしたら、この人にはこのネタ喜ばれるかも」と相手によってチョイスして出すだけで、大変喜ばれることもあります。
相手にとって有益な情報を話すと、相手もお返しの情報を教えてくれたりします。
情報は出せば出すほど集まっきますので、出し惜しみせずに有益な情報を集めて、積極的に提供するようにしましょう。
有益な情報のサイクルが出来ると、良い話題がどんどん集まってくるようになります。

 

雑談の輪への入り方

雑談で盛り上がっている人たちの輪に入っていくのは勇気がいるので苦手という方も多いですね。
輪に入れずにいたたまれない思いをするシーンでは思いきって入ってしまった方が楽な場合もあります。

 

そんなときは、一番近くにいる人だけに聞こえる声でいいので「何々?どうしたの?」と声を掛けてみましょう。
いきなり大きな声で輪の中心に入ろうとすると、せっかく盛り上がっているところに水を差してしまう可能性があります。
初めは隅っこからさりげなく加わるのが無難です。

 

その後はしばらく話の内容が分かるようなるまで、一緒に話を聞いて、一緒に笑ったり、相づちを打ったりします。
このようになるべく自然に、周りと同じ行動をとっていれば、一体感が生まれて自然と会話の輪に入れるようになります。

 

そして話が途切れたところで「ところで、さっきは何であんなに盛り上がってたの?」と話を振れば、また楽しい話をリフレインすることもできます。
このセリフは途中から輪に入った人だけが使えるうえ、高確率でもう盛り上がりを取り戻せます。
その盛り上がりを一緒に過ごせば、もう輪の一員になっているはずです。

 

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質問はオープンクエスチョンで

「犬は好きですか?」という「はい」「いいえ」で答えられる質問を「クローズドクエスチョン」。
「趣味は何ですか?」という「はい」「いいえ」で答えられない質問を「オープンクエスチョン」と呼びます。
雑談を盛り上げるには、後者のオープンクエスチョンが効果的です。

 

オープンクエスチョンは5W1H(「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どうやって)を意識することが大事なのです。
中でも特に効果的なのが「なぜ」「どうやって」を質問することです。
「いつ、どこで、誰が、何を」は情報を聞きだす質問なので無機質になりがちですが、「なぜ、どうやって」の質問は相手の人となりを引き出すことができるからです。

 

例えば、相手から「高校時代に野球部のマネージャーをしていた」という話を聞いた場合です。
「野球部って何人くらいいたの?」「週何回練習あったの?」という質問もオープンクエスチョンですが、「人数は20人くらいですね」「練習は週三日ですね」という具合で、回答が1単語で終わってしまう可能性があります。
とっかかりがあれば、そこから雑談を広げることもできますが、そうでない場合矢継ぎ早に次の質問を用意しなくてはならなくなってしまいます。

 

「どうして野球部のマネージャーなの?」
「マネージャーになったきっかけって何?」

 

このように「なぜ」「どうやって」にフォーカスして質問すれば、相手の人となりに触れることができます。
人は自分に興味を持ってくれる人に対して、どうしても好感を持ってしまうものです。
その人だけの人となりが出る「理由」や「気持ち」に焦点を当てて質問するようにすれば、雑談も盛り上がりやすくなります。

 

「俺も」「私も」は少し待つ

相手が「この間旅行で京都に行ったんだ」と話したあと、「俺も去年京都行った!」と自分の話を始めてしまう人がいます。
相手との共通点なので良かれと思ってやってしまいがちですが、相手の話の腰を折ってしまうので注意しましょう。
人は自分の経験が特別だと思って気持ちよく話をしているので、「俺も」と話をされると特別感を無視された、と気分を害してしまうこともあります。

 

まずは「京都のどこいったの?」「ごはんは美味しかった?」と相手の京都旅行のことを聞いてあげれば、雑談も広がります。
特に相手がオチのあるエピソードトークを披露したときは、聞き手に専念するようにしましょう。

 

一通り相手の話が終わって落ち着いた段階で「京都といえば自分も実は・・・」と話すことで、話し終わって満足している相手の仲間意識を刺激することもできます。
「俺も」「私も」は一度ぐっと待ってから、後出しするのが効果的です。

 

 

相手を褒める

雑談ではどんな小さなことでもいいので、積極的に相手を褒めるのがおすすめです。
とはいえ雑談なので「本当に素晴らしいです!」と大袈裟に褒めるよりも、何気ないことをそっと褒めるのがいいでしょう。

 

誰でも褒められたら悪い気はしません。
褒められると人は「この人は、私に悪意を持っていない」と感じて、警戒心を緩めてくれます。

 

「おしゃれな柄のネクタイですね」
「素敵なビジネスバッグですね」
「センスのいい靴ですね」
「今日の髪型おしゃれですね」

 

など、パッと目についたものを褒めるのは使いやすい褒め方です。
相手が身につけてるものなら、初対面の人でも簡単に褒めることができます。
いきなり目に見えない内面を褒められても、ゴマすりや嫌味と捉えられかねません。

 

パッと見て目についたところを褒めれば、相手も場の空気を和ませようとして言ってくれているのだなと察して、変に身構えることもありません。
気を使ってくれていると伝われば、相手も気遣いを返してくれて、場の雰囲気も明るくなりるでしょう。

 

褒める言葉の内容は重要ではありません。褒めている内容でなく、「褒めるというアクション」が重用なのです。

 

極端なことを言えば、何を褒めたってかまわないのです。それよりも、褒めるという行動自体が「あなたに好意があります」というメッセージを伝えているのです。褒めるという行動の重要なポイントです。

 

腕時計を褒めたからといって、その腕時計が本当におしゃれである必要はありません。
「ユニークな腕時計ですね」「珍しい腕時計をしておられますね」「○○さんらしいセンスを感じます」などなど、目に付いたならなにかしらの感想を伝えればいいのです。
気づいて触れてもらえただけでも、あなたを見ていますというメッセージは伝わります。

 

そのひと言から「ありがとう」などのリアクションが返ってくれば成功です。
ときには「実は、誕生日に孫たちがお金を出し合ってプレゼントしてくれたんだ。安物なんだけどね」などと、思いがけないエピソードが聞けてで話が弾むこともあります。

 

見た目ではなく、場合によっては相手の内面や能力について褒めるのも効果的です。
ただ、直接褒めるとゴマすり、嫌味と受け取られてしまうこともあります。

 

おすすめな褒め方は「○○さんが言っていた」という形で、間接的に褒めることです。たとえば

 

「業界の会合で○○さんのアイデアについて、みんながスゴイと褒めていた」
「○○先輩、新人たちが指導力があるって憧れの目で見てましたよ」

 

軽い雑談のなかでは直接褒めるよりも、このような間接的に褒める方が「わざとらしい感じ」が薄らいで、相手にも伝わりやすくなります。

 

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誰かの面白話をネタにする

自分が経験したエピソードは面白い話にしやすいですが、ネタになるような経験がいつもできるわけではありません。
そんなときは人から聞いた面白話をネタにするのもおすすめです。

 

人から聞いた話をネタにすれば、あなたの話題のストックは何倍にも増えるはずです。
友達から聞いた話でも、テレビやラジオで芸能人や有名人が話していたネタでも、本で読んだエピソードなど、何でもかまいません。
雑談のネタになりそうなエピソードと出会えたたら、こまめにメモしておいて、いいタイミングがあれば「○○さんが言ってた話なんだけど〜」と披露すれば喜ばれるはずです。

 

質問にはプラス一言で返す


例えば「土日はどこか行きました?」と質問したときの返事が

 

「いえ、一日家にいました」

「いえ、一日家にいました。最近ハマっている海外ドラマを一気見してました」

 

では言うまでもなく後者の方が、話が広がりやすいと思います。

前者の答えでは、「そうなんですね…」で折角の会話が終わってしまいかねませんが、後者ならすぐに「なんてドラマですか?」という反応ができるからです。

 

また話をぶつ切りにされてる「また次の質問をどうしよう」と焦りますし、「この人は話す気がないんだな」と思ったら話しかけてくれなくなってしまいます。
そもそも相手に何か質問をしたときに、相手の反応が淡泊だとがっかりするのではないでしょうか。

 

そんな気持ちを質問してくれた人に味わわせないよう、質問に答えるときはプラスの一言を意識しましょう。

 

具体的には質問には「いいえ、一日家にいました。」だけでなく「最近ダラダラ過ごしすぎて体重が増えてきたんですよ」とか「10時間寝ると月曜日の体調が全然違いますね!」といった具合に、一言をプラスするだけで質問した人も「話しかけて良かった」と心が温かくなります。

さらに、質問した側はプラスされた一言に反応するだけでいいので、会話が楽に広がります。
返事に一言を添えることは、相手に負担をかけない気遣いとも言えます。

 

返事+一言が出来るようになると、周りから話しかけやすい人と思ってもらえるメリットもあります。

 

言葉以外でのリアクションを意識する

雑談が上手な人の特徴の一つに、リアクションを取るのが上手ということが挙げられます。
外国人が大阪の人を見て驚いたという動画YouTubeにアップされ、130万回以上も再生されたのをご存知でしょうか。
その動画とは、関西の人のリアクションの様子を写したものです。
大阪で道を歩く人に、おもちゃのピストルでバーンと打ったらどんな反応をするかという企画を録画したものでした。

 

大阪で道を歩く人に、おもちゃのピストルでバーンと打ったら、ほとんどの人が胸に両手を当て、「うっ」とうめいて、ピストルで撃たれたリアクションをしたのです。
サラリーマンのおじさんも、主婦も、女子高生も、おじいちゃんもです。

 

また『秘密のケンミンSHOW』というテレビ番組で大阪人のお笑い度を検証するため、水戸黄門の印籠を見せた結果、大阪人の9割が、その場にひれ伏したり土下座したりしていました。

 

このように、老若男女問わず、ほとんどの人が良いリアクションをとる文化は、大阪独特のものかもしれません。
大阪は商売人が多いということもあり、相手を楽しませ、自分も楽しむという文化が根づいています。
人間関係の潤滑油としてのユーモアやお笑いをとても大切にしているので、誰もが気軽にリアクションをするのだと思います。

 

とはいえ、このようなリアクションのよさは、YouTubeの再生数を伸ばしたり、テレビ番組に取り上げられたりしてるように、人を喜ばせる要素です。
いきまりオーバーリアクションをしろというわけではありません。
「何かを話しかけられたら、必ず反応する」ということ大切なのです。
話を振られたらリアクションをする。そのリアクションを受けて、また相手が言葉を返す。このやりとりが、場を盛り上げていく基本です。リアクションがなければ、話題はそのまま終わってしまいます。

 

リアクションを返すためには、体の動きも大切なので体をリラックスさせておくのも基本です。
腕組みをしながら話していたのでは、良いリアクションは生まれません。

 

自分はリアクションが遅いな、薄いリアクションしかできないなと思う人は、首をぐるぐる回したり、手をブラブラさせたりして、ちょっと体を動かしてから話すようにしてみてはいかがでしょうか。
そうすると体がほぐれます。体がほぐれると気持ちもほぐれますから、リアクションしやすくなります。

 

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雑談では否定しない

雑談では、相手の話を否定するのは禁物です。意見が違ったとしても、まずは相手の意見を受け入れて肯定するようにします。

 

たとえば、相手がある人気アイドルが好きといった話が出たときに、あなたはそのアイドルが嫌いだったり、興味がなかったりした場合、どう答えればいいでしょうか。

「○○ですか、勘違い発言が多いので、あんまり好きではありません」
「アイドルにはあんまり興味がないんですよね」

こう答えたら、そこで話題はストップしてしまいます。
話が続きませんし、相手の気分を害してしまうこともあります。

 

雑談は、相手との関係を深めるためのものなのにいきなり話を否定したら逆効果です。
相手が何を言ってもまず肯定から入るようにします。肯定と言っても嘘をつく必要はありません。

「愛嬌がありますね」
「アイドルの名前が覚えられない僕も知っているくらいですから、やはり大人気なんですね」

 

など否定的な言葉を避けて、事実を伝えるだけでいいのです。
そうすれば相手から「そうそう、歌はイマイチだけどそこが憎めないんですよ」「人気が出すぎて、昔から応援した身としてはちょっと複雑なんだけどね」といった具合で反応が出てくるので、あとら相手の話を聞くだけで雑談が成立します。

 

何も「自分も好きです」とウソをいう必要はありません。とりあえず、相手の意見を受け入れればいいのです。

 

雑談で重要なのは、頭ごなしに否定しないことです。
せっかく自分の好きなことについて話そうとしているのに、「いや、それは違う」と否定されたら、コミュニケーションは成立しません。

 

雑談はキャッチボールです。
相手から投げたボールは、ネガティブな悪送球ではなく、ポジティブに相手に真っ直ぐ返球しましょう。
雑談で自分のこだわりや意見を相手に押し付けるのは禁物です。

 

たとえ自分は反対意見でも、興味がなくても、まずは受け入れること。
あなたを受け入れているということを、示すことでお互いの距離を縮めましょう。

 

相手との共通点を探す

初対面の人とでも、共通点があると親近感を感じます。
人間は、自分と似たものに好意を持ちます。
心理学では類似性の法則と呼ばれます。

 

なので相手と自分の似ている所、共通点を見つけることができれば、相手との距離を一気に詰めることができるのです。

 

共通点を見つけやすい話題として

・世代

・出身地

・共通の知人

・家族

・趣味

・食べ物

といった話題が挙げられるので、積極的を話題にするのがおすすめです。

 

世代
年齢が近い相手ほど親近感を持つものです。
相手の年齢は常に意識するようにしましょう。
同世代なら当時ハマったドラマ、アニメ、ゲーム、音楽といった話題で盛りあがれます。
とはいえ女性相手の場合、いきなり年齢を聞くのは失礼です。
女性の世代を知りたいときは「学生時代はどんな歌を聞いてましたか?」などと遠回しに聞くようにしましょう。

 

出身地
住んでいる場所や出身地は必ず聞いておいて、忘れないようにメモなどにひかえておきましょう。
もし自分が知っている土地なら、共通の話題で盛り上がれます。
その土地の名産や観光名所がぱっと浮かんだものがあったら、話題に挙げてみましょう。

 

挙げる話題がマイナーであるほど、その土地に詳しい相手は喜びますので、実際に行ったことがある場所なら
「お茶の水ですか。学生時代によく行きました。○○商店街の洋食屋はまだありますか?」
などと話せれば完璧です。

 

共通の知人
共通の知人がいそうな場合、「営業課の○○さんはご存じですか?」などと聞いてみましょう。
友人の友人には急に親近感が沸くものです。

 

「○○さんは美味しいお店をいっぱい知ってるんで、いつも助かってます」など、共通の知人をネタに雑談を盛り上げてみましょう。

 

家族
初対面の人にいきなり家族のことを聞くのは気が引けるかもしれませんが、家族に共通点があると話が盛り上がります。
結婚指輪を見たら「ご結婚なさっているんですね」と軽く聞いてみるのも手です。

 

「実は3歳の娘がいまして」と嬉しそうにすれば、「可愛い盛りですね。実は私も娘が生まれたばかりで」と返すことで、自然と家族の共通の話で盛り上がれます。
相手の反応が微妙な場合は、他の話題に変えてしまえばいいだけなので、軽くでも家族の話を聞くのは共通点探しとして役立ちます。

 

趣味
もしも共通の趣味があれば、もうその話だけしていれば楽しい時間はあっという間に過ぎていくものです。
相手の趣味は必ず聞くようにしましょう。
日頃から色々と体験する習慣を付けておくと、どんな趣味でも話が合わせやすくなるのでおすすめです。

 

食べ物
共通の好物があれば、美味しいお店情報で盛りあがれます。
ラーメン、焼き肉、パスタ、お酒、ビュッフェ、スイーツなどなど美味しいお店だけでなく、その食べ物に関する雑学、裏メニューなど、情報があればあるほど相手に喜ばれます。

 

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少数派の仲間意識を活用する

少数派というのは、何時の世も肩身が狭いものですが、肩身の狭い同士だからこそ雑談が盛り上がることもあります。

 

例えば、近年は分煙禁煙の流れで喫煙者は肩身の狭い思いすることも多いです。
そんなとき職場に設けられている喫煙所は雑談に最適です。
1本のタバコを吸う短い時間ですが、肩身の狭い思いをしている同士が、自分たちの不遇を嘆き合うことで同士のような連帯感が生じやすいからです。

 

「どこにいっても、タバコを吸う場所を探すのに苦労しますね」
「悪いことをしているみたいな気持ちになることがありますよ」
「やっぱ周りの目がねえ」
「肩身が狭いっすねぇ」

 

などと、お互いにグチをこぼすことから、雑談が盛り上がることがあります。

 

多数派ばかりの周囲の中、自分と同じ少数派が目の前にあらわれたら「同士現る!」と感激するものです。
このような状況では二人の距離はぐっと縮まって、お互いで支え合おうという気持ちになりやすいのです。まったく初対面でも、そんなこと関係なく話が盛り上がりやすくなります。

 

また、同じトラブルに巻き込まれたときも、団結心が生まれます。
たとえば台風で新幹線が止まってしまった、飛行機が欠航になったといった場合、その便にのれなかった人同士で、雑談が生まれやすくなります。
いつ出発するのかわからない、ホームで待つだけしかないといった状況では、愚痴らなければやっていられないという気持ちもありますが、同じ体験をしている人との仲間意識というの気持ちも確かに生まれているからです。

 

このように、少数派が集まったシーンでは話しやすく、話せば盛り上がりやすい空気が出来上がっています。
話すのが苦手という方でもは 、このような状況に遭遇したときには、積極的に雑談してみましょう。
ふだんよりハードルはぐんと低くなっているはずです。

 

相手の話を集中して聞く

雑談中に話題がなくなると、「次は何話そう」「何を質問しよう」と焦って、話に集中できなくなってしまう人は意外と多いです。焦りは相手にも伝わるもので、「この人と話をしてると落ち着かないな」と思われしまっては、距離を縮めるどころか逆効果になってしまいます。

 

話を聞くときは、話題も質問も無理に探さず、相手の話を理解することにエネルギーを注ぐことで、そういった事態を防ぐことができます。「次は何話そう」と考えながら話を聞くとどこか上の空な感じが出て、相手はそれを敏感に感じます。具体的なコツは、話を頭の中で映像化させながら聞くとうまく行きやすいのでおすすめです。

 

例えば「学生時代は野球部のマネージャーだった」と言われたら、野球場で高校生が練習していてマネージャーが応援しているといった風景を、意識的に映像をイメージしてください。似ている漫画やドラマがあるとイメージしやすくなります。野球漫画の「タッチ」でもいいですね。そうすると自然と聞きたいことがが浮かんでくると思います。

 

「レギュラー発表のとき、伝えるときはどんな気分なの?」 「ベンチに入ってるときはどんな気持ちなの?」 と言った具合で気になることを質問すれば、どんどん話が広がっていきます。

 

話が盛り上がってきたら「やっぱりマネージャーって、部員からモテるの?」と恋愛話に発展させるなど、より深い話もできるかもしれません。「野球部員からはモテましたけど、好きな人はサッカー部でした」「じゃあサッカー部のマネージャーやりなよ!」
など笑いを交えながら話ができれば、距離は一気に縮まるはずです。
映像化させながら話を聞く。簡単なコツですが、効果は抜群です。

 

 

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相手の性格によって話し方を工夫する

雑談にコツは存在しますが、ある人には効果的でも、ある人には逆効果ということもあるので注意が必要です。
性格診断にも様々なものが存在していて、4種類、5種類に分類する診断方法から10種類以上に細かく分類するやり方もあります。しかし、目の前にいる人に性格診断テストをやってもらう訳にもいかないので、相手のタイプはあなたの印象感覚で決めてしまって大丈夫です。分類は大きく「リーダー」「盛り上げ」「理系」「大人しい」の4タイプに分類すれば十分です。

 

これは組織を回すために必要な人種の分類の仕方で、新人研修で自己分析をしたことがある方も多いと思います。ちなみに日本人では、大人しいタイプが一番多く、一番少ないのはリーダータイプで、割合はリーダー:盛り上げ:理系:大人しい=1:2:2:4とも言われています。

 

仕事が終わったあとに「よし、飲みに行こう!」というのがリーダータイプで、「いいですね!」というのが盛り上げタイプ、「・・・お供します」というのが大人しいタイプ、「いえ、まだ明日の準備が終わってないですよ」というのが理系タイプです。

 

これらのタイプ別に喜ばれる話し方と、嫌がられる話し方を使い分けることができれば、雑談で怖いものはなくなります。

 

・リーダータイプとの話し方
「和食と中華どっち行きますか?」と聞いたら「和食」「中華」とハッキリ答えるのがリーダータイプです。リーダータイプはハッキリとした結論を求めます。ハッキリとした受け答え、利益のある話が好きで、会話の結論が見えないことを嫌います。

 

リーダータイプの上司から「今日の研修は理解できたか?」と聞かれたら 「はい、理解できました」「いいえ、理解できませんでした」とすぐに答えます。はい、いいえ、を答えず冗長に答えてしまうと、リーダータイプをイライラさせてしまう危険があります。

 

まずYES、NOを答えてから、補足説明があれば足付けすようにします。リーダータイプは要領がいいやりとりが好きです。また自分の意見を言う時は、「根拠」「理由」を用意するようにしましょう。

 

・大人しいタイプとの話し方
「和食と中華どっち行きますか?」と聞いたら「どっちも良いですね」とハッキリ答えないのが大人しいタイプです。優柔不断なところがあり、丁寧な言い回し、褒めてもらえることを好み、批判や強引さを嫌います。

 

例えば営業が売りこんでも、「そうですね...うちは他のサービスと契約中で、変えるのも難しいですからね。そちら値段も安くていいんですが、周りと相談しないとなんとも」とノラリクラリとかわされてしまい、なかなか本音を言わないので、営業泣かせといわれるのもこの大人しいタイプです。いくら質問しても、明確な答えは返ってきませんし、選択を迫ると距離を取られてバリアを張られてしまいます。

 

なので、大人しいタイプの人には決断を急かしてはいけません。一度心を閉じてしまったら、もうそれっきりになってしまいます。

 

「こういう感じはいかがでしょうか」「こういうご希望でしょうか」といった具体で、相手の本心に向かって、ゆっくり一緒に確かめながら進んでいくイメージです。

 

また、話をしていく中で「それはいいですね」と言ってくれた場合でも大人しいタイプは空気を読んで「いいですね」と言ってるだけのこともあるので、見極め方は言葉以外の部分に注目するようにします。声の大きさ、笑いの高さ、表情、目の大きさに注目して本心を判断します。

 

大人しいタイプは打ち解けるまで一番時間がかかりますが、一度仲良くなれれば末長い付き合いが期待できます。

 

・理系タイプとの話し方
理系タイプは合理的な会話、根拠のある話を好み、逆にノリ、勢い、適当さを嫌います。理系タイプは正確に物事を進めたいタイプです。会話の中でも、大筋の流れは関係なく、気になる疑問が出てきたら聞かずにはいられません。そんな細かいことをと思っても、相手の疑問を適当に流してしまうと、逆に話がこじれる原因になります。

 

一つ一つ疑問を解決し、納得してもらうしかありません。理系タイプの特徴として、感情表現が乏しい、リアクションが薄い、淡々と細かい質問をする、というのがあります。相手から質問されるのを待たずに「何か気になるポイントはありますか?」と聞きながら話を進めると、理系タイプは安心するはずです。

 

・盛り上げタイプとの話し方
盛り上げタイプは、明るさ、面白さを好み、逆に乗りが悪いことを嫌います。盛り上げタイプは話が好きなので、会話は勝手に盛り上がるけれども、なかなか本題に入れないということがあります。しかし、あまり気にせずに、盛り上げタイプとは純粋に会話を楽しめば大丈夫です。

 

話している様子が楽しそう、声が大きい、前のめり、といった様子が伺えたら、とりあえず話に乗っかっていれば大丈夫です。ただし、どうしても話さなくてはいけない本題がある場合、本筋に戻すキーワードをいくつか用意しておきましょう。

 

盛り上げタイプの話は続きますので、どこかで必ず本題に戻すチャンスが来るものです。焦って話の流れをぶった斬ってしまうと盛り上げタイプの機嫌を損ねてしまう危険があります。盛り上げタイプとは、なるべく話を合わせるようにしましょう。

 

具体的な言葉を意識して使う

雑談中は、とにかく具体的な言葉を組み込むのが効果的です。例えば「音楽は何が好き?」と聞かれた場合です。
単に 「ラップです」「ロックです」よりも
「ラップが好きで、学生時代はケツメイシにハマってました」 「ロックが好きで、やっぱり矢沢永吉は最高ですね」

 

このようにより具体的に答えてあげた方が、聞き手はリアクションしやすくなります。知っていればそれで話がはずみますし、知らなくても「それ、どういう曲?」って話が広がる可能性があります。漠然とした回答では、相手も話を掘り下げようがなくなってしまいます。

 

同じく「趣味は何?」と聞かれたときも出来るだけ具体的に答えましょう。

 

「体を動かすこと」
→「土日はジョギング」
「月に一度はフットサル」
「毎週水曜日にホットヨガ」

 

「テレビを観ること」
→「映画が好きでスターウォーズファン」
「毎週モニタリングは欠かさず観る」

 

「ゲーム好き」
→「ゼルダの伝説シリーズは全てクリアした」
「太鼓の達人が得意」

 

「食べ歩き」
→「ラーメン二郎は全店舗制覇が目標」
「赤提灯の酒居屋を歩いて飲む」

 

とにかく具体的であればするほど、ツッコミ所が生まれて雑談が盛り上がりやすくなります。

 

具体的に話をするだけで、自分では普通だと思っていたことが、相手にとっては興味深いポイントだったりと、思いがけない発見があって話が盛り上がることもあります。とにかく具体的な言葉でに話すようにしましょう。

 

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