雑談の話題選びには「タテ」「ヨコ」を意識する
特に初対面の人と話すときには、話題選びに困ることがあります。
当たり障りのない話では盛り上がらないですし、かと言って自分の好きなことだけ話すわけにもいきません。
そこで意識するのが話題の「タテ」「ヨコ」です。
雑談で大切なのは相手に楽しんでもらうこと。
相手が話したいネタをいつでも見つけることができれば、もうそれだけで雑談上手です。
雑談における「タテ」とは話の深さ。
「ヨコ」とは話の広さです。
色々な話題を「ヨコ」に展開していきながら、相手が何に興味があるのかを探ります。
相手が乗ってきた話題に気付けたら、それを「タテ」に掘り下げていきます。
これを意識するだけで、聞き上手になることもできます。
実際に振っていく話題は、当たり障りのない話が良いでしょう。
ヒット率が高い話題は、まず家族、趣味。
次にテレビ、健康、仕事や最近のニュース、天気あたりがおすすめです。
「最近、天気が不安定ですよね。今週は週間天気では雨続きみたいです。」(天気)
「たしかに雨続きですね」
「週末は家族と出掛ける予定を変更しようかと(家族)、週末は何か予定ありましたか?(趣味)」
「ええ、実はツーリングが趣味で、週末は遠出しようかと思ってたんです」
「ツーリングですか、素敵ですね。遠出なさるんですか?」
というように、相手が乗ってくるまでヨコに話題を振り、乗ったらタテの掘ってみてください。
引っかかる感覚は、数をこなせば見えてきます。
ヨコに広げるために使いやすいキーワードは、「ちなみに」「ところで」です。
これから話題を少し変えますよ、というメッセージを柔らかく伝えられるので、相手に違和感を与えにくくなります。
「何か動物は飼っていますか?」
「はい、犬と猫を飼っています。」
「両方なんてスゴイですね。ご家族が動物好きなんですか?」
「ええ、妻が動物好きなんですよ」
「ちなみに、お子さんはいまおいくつでしたっけ?」
「小学校2年生になりました」
「ところで、そろそろ運動会シーズンですよね」
「そうなんですよ。先週の日曜日なんて運動会の場所取りのために朝4時から並ばされました(笑)」
こんな具合で「ちなみに」「ところで」を使って、なるべく関連のある話から動物→家族→運動会と繋げていきます。
ちなみにヨコに探る話題ですが、政治や宗教の話はやめておきましょう。。
下ネタや恋愛ネタもある程度距離が縮まるまでは、やめておいた方が無難です。
そしてさっきの例で「運動会」のキーワードに反応したな、と思ったら、今度はタテに深堀りしていきます。
深堀りに使いやすいキーワードは5W1H、「いつ」「どこで」「誰と」「何を」「どうした」「どうやって」です。
「へぇ!朝4時ですか!場所取りってどこに並ぶものなんですか?(どこで)」
「校門の前ですね。1番かと思ったらもう10人位並んでました」
「それは大変でしたね。ちなみに並んだのお父さんだけ・・・?(誰と)」
「もちろん、私だけです(笑)ちなみに先に並んでるのも、みんなお父さん1人だけで並んでました(笑)」
「みんな同じ境遇なんですね(笑)ちなみに待ってるときは何してたんですか?(どうやって)」
「ひたすらスマホでゲームしてました(笑)」
といった具合でタテに掘っていきます。
タテに掘るなかで、また喰いつきの良いキーワードが出てきたらそこからさらに、掘っていく・・・ということをすれば永遠に話題を繋げることができます。
話題はタテとヨコをイメージする。是非心掛けてみてください。