相手からイエスを引き出せる、話し方3ステップとは?

人に何かをお願いするときに、イエスを貰いやすくなるコツをご紹介します。
相手からイエスを引き出しやすくなるお願いの仕方には

 

・自分の言いたいことをそのまま言わない
・相手の気持ちを想像する
・相手のメリットになるお願いをする

 

という3つのステップが重要です。

 

自分の言いたい事をそのまま言わない

自分のメリットをそのまま伝えてはいけません。
イエスかノーかを決めるのは相手です。
あなたのメリットだけ主張しても、相手の心には響かないのです。

 

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逆にいえば、相手にこんなメリットがあるよ!と伝えることができればイエスを貰いやすくなるという理屈です。
相手にどんなメリット、デメリットがあるのかを想像し、心に刺さる言葉を選びます。
デートに誘いたい人がいた場合に
「デートしよう」ではいけません。
これは自分のメリットを言っているだけです。
自分の言いたい事を一端グッと飲みこんだら、次に相手の気持ちを想像します。

 

相手の気持ちを想像する

「相手の気持ちを想像する」だけではかなりザックリで、どう考えればいいか分かりません。
なので、以下のような切り口で相手の気持ちを想像します。

 

相手の好きなこと、メリットをつく

一番優先すべき切り口が「相手の好きなこと」です。
まずはここから考えるようにします。

 

積極的に「相手の好きなこと」を考えるようになると、あなの性格がよくなるというオマケつきです。

 

シンプルに相手の好きな、メリットとなることを想像します。
デートに誘いたいなら「デート行かない?」ではなく、
相手がイタリアンが好きなら、「イタリアン行かない?」と誘います。
どちらもデートしたいということですが、後者の方がOKを貰いやすいです

 

選ばせる

2つ以上の相手が好きな事を並べると、相手が前向きに選んでくれやすくなります。
決断よりも比較のほうがストレスがかからないからです。
最終的に相手が自分で選ぶので、「押し付けられたのではなく、自分で選んだんだ」という印象を与えることができます。

 

デートに誘いたいときは、
「隠れ家的イタリアンと、有名インドカレー、どっちがいい?」がいいですし

 

ビジネスでも「この案で行きたいのですが」よりも
「A案、B案どちらがよろしいでしょう」の方がいいです

 

特に子育て中の親御さんには有効なテクニックで、子どもが言うことを聞かせたいとき
例えば靴を履いてくれないなら「こっちの靴と、こっちの靴どっちがいい?」
洋服をぐずってきてくれないときは「こっちの洋服と、こっちの洋服どっちがいい」
と選ばせてあげると、素直に聞いてくれる確率が上がります。

 

認めてあげる

人は誰でも「自分を認めてほしい」という自己承認欲求があり、そこをつく方法です。
「君の作る資料は分かりやすいって評判なんだよ。この仕事もお願いできないかな」といった具合でお願いします。

 

他にも例えば、家事を夫に手伝ってほしいなら、夫のすごいところを認めて、そこを刺激します。
すごくなくても、自分より背が高いところを付いて
「あなたが窓を拭いてくれると高いところまでキレイになるの。」とお願いするといいでしょう。
「窓拭いて!」よりも動いてくれるはずです。

 

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あなたは特別

認めてあげると似ていますが、あなただけ特別というニュアンスに人は弱いです。
「PTAの打ち合わせに参加してください」よりも
「他の人が来なくても、あなただけは参加してほしい」と伝えた方が響きます。

 

飲み会に人を集めたいなら 「○○さんが来ないと盛り上がらないから、○○さんだけには来てほしい」と皆に言ってみましょう。
驚くほどの参加率になるはずです。
来てくれたら感謝の気持ちで、相手を盛り上げてあげるのも大切。
参考記事飲み会の話題選びでもう困らない!盛り上がるネタと会話術23選

 

また、返品を求めるクレーマーに対して、
「申し訳ありませんでした。交換いたします。」ではなく、
「日頃ご愛用いただいている田中さんだけには、無料で交換させていただきます」
と伝えることで、クレーマーがお得意様になる例もあります。

 

一緒にやろう

人は社会的動物で、なぜか誰かと一緒だとやってもいいかなという気持ちになります。
何をするにせよ、その誘われただけで嬉しさがあるからです。
「一緒にトイレ行かない?」「一緒にコンビニいかない?」と言われて、別に行きたくなかったのに付き合ったことがありませんか?

 

なので「英語の勉強をしなさい」ではなく
「一緒にTOEICに挑戦してみない?」の方が英語を勉強してくれるしょうし、

 

飲み会の感じをお願いするときも、
「幹事やってくれない」よりも「一緒に幹事やらない?」の方が引き受けてくれます。
ただし、ある程度自分もやらなくてはいけなくなる可能性もありますが。

 

メタボ気味のお父さんになんとかランニングをしてもらいたいなら
「夜に走るの恐いから、お父さん一緒に走ってくれないかな」
とお願いすれば、先ほど紹介した「認めてあげる」とのダブル効果が期待できます。

 

他にも渋谷のDJポリスをご存じでしょうか。
日本代表がワールドカップ出場を決め、興奮して渋谷のスクランブル交差点に集まるサポーターに対して、
「目の前の怖い顔をしたおまわりさんも、日本代表のワールドカップ出場をよろこんでいるのです。おまわりさんもみなさんのチームメイトです。どうかチームメイトの言うことにも耳を傾けてください」
とチームメイトをいう仲間意識を刺激し、サポーターから拍手を受けました。
のちにDJポリスは「警視総監賞」を獲得しています。

 

感謝する

人はありがとうと言われると、断りにくいです。
何も浮かばないときの最終手段としても使えます。

 

「コピーお願い」だけでなく
「いつもありがとう。これもコピー取ってもらえるかな」と伝えるだけで印象がかなり違います。

 

嫌いな事を回避させる

相手に好きな事を提供するのではなく、相手のデメリットを排除する言い回しです
「ベンチに座らないでください」ではなく
「座るとペンキが付きます」と、相手にデメリットがあることを伝えます。

 

他にも「万引きは見つけ次第警察に通報します」より
「みなさんのおかげで、万引き犯を捕まえることができました。」
と捕まるというデメリットを提示することで実際に万引き犯が減った例があります。

 

注意点として、嫌いな事の回避は、相手にとってのデメリットを提示することになるので強力ですがネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
なので、他の切り口でお願いできるならそちらが無難です。

 

相手のメリットになるお願いをする

以上の切り口から、一番相手に刺さりそうな言葉、つまり相手のメリットになりそうな言葉を選びます。
もちろん切り口の数だけ、正解があるので、まずは切り口を覚えてしまうのが有効です。

 

デートに誘う場合を例に挙げれば、
好きなことをつくなら「美味しいイタリアン行かない?」
嫌いなこと回避なら「雨降ってきたね、車で来てるから最寄りの駅まで送っていくよ?」
選ばせるなら「イタリアンとカレーどっちがいい?」
認めてあげるなら「鈴木さんと話していると癒されるよ。これから一緒にコーヒーでもどう?」

 

などなど。
切り口の数だけ正解がいくつもあります。
何度も練習し、繰り返すと自然と相手のメリットになる言葉が出てくるようになって、イエスを引き出しやすくなるはずです。
是非お試しください。

 

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