「話がつまらない人の特徴」を知れば、スベり予防に役立つ

話がつまらない人になってませんか

 

みんなにウケるおもしろい話をしたいのに、イマイチ自分の会話がおもしろくないような気がする――そんな悩みはありませんか? おもしろい話ができるようになるためには、どうすればよいのでしょうか。

 

おもしろい話をするコツを身につける前に、まず話がおもしろくない人の共通点を押さえておきましょう。話がつまらない人の大半が、これから紹介するNGな行動を無意識に行っているのです。このため話自体はおもしろくても、受けないという悲しい事態になっています。

 

これから話がつまらない人の共通点を紹介し、分析していきます。この失敗を自分がしていないか、確認してください。そして、もし当てはまるという自覚があれば、意識して矯正していきましょう。そうするだけでも、話のウケ方が違ってくるはずです。

 

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話がつまらない人の共通点

テンションが高すぎる

話がつまらない人の共通点としてあげられるのが、やたらとテンションが高い人です。また、場を盛り上げようとする気持ちが強くて、息をつく暇もなく話し続ける人も、聞くほうが疲れてしまってその人との距離をとってしまいます。

 

あまり売れていない若いお笑いタレントがテレビに出演したときに、めったに出られないテレビ番組に出演したというだけでハイテンションになって、一人だけ空回りしているシーンを見たことがありませんか。

 

がんばって持ちネタやギャグをすればするほど、お客さんがシーンと静まり返る。ウケない……、その芸人さんは冷や汗を流し、最後の方にはしょんぼりとしてしまう……。見ていて気の毒になりますが、話がウケない人の多くが同じような失敗をしています。自分はあんなにハイテンションではないと思っているかもしれませんが、話をしている自分の姿を客観的に見つめてみると「今からおもしろい話をするから!笑って、笑って」という意識が前面に出ていることが多いのです。

 

しかし、自分から盛り上げようとしすぎると、おもしろいネタなのに相手に伝わりにくく、結果として「おもしろくなくなる」ということになります。特にビジネスシーンでやたらハイテンションでいると、軽薄な人とレッテルを貼られて敬遠されるリスクがあります。ビジネスでは相手から信頼されることが不可欠ですから、おもしろさや明るさを前面に押し出す必要はないのです。

 

人気者やおもしろい人と聞くと、明るくて元気がよく、張り切っている人をイメージする人が多いのですが、おもしろい話をするために、そのような人を真似する必要はありません。むしろ、その逆を目指すことをおすすめします。

 

無理に明るくしようとせずに、テンションも低めで十分です。このような状態で、ポツンと面白いことを言うからこそ、その一言がキラリと光るのです。

 

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毒舌キャラ

笑いを取るために、誰かを傷つけるような話題は絶対に避けましょう。お笑いタレントの中には、相方の欠点をあげつらって笑いをとる芸をする人もいますが、一般人の私たちがそれをするのは禁物です。

 

だれかを傷つけるジョークや皮肉交じりの一言などは、聞いている人を不快にさせます。それだけでなく、あなたのことを「人を傷つけるイヤな奴」と受け取られることもあります。笑いを取ろうとして、自分の人格を疑われるのでは本末転倒です。

 

笑いにはブラックユーモアや毒舌など、さまざまな種類がありますが、コミュニケーションを深めるためには、温かい笑いを目指すべきだと思います。その人と話していると楽しくなる、クスッと笑えると感じてもらえるような話術を目指しましょう。

 

プロのタレントには、毒舌で人気の人もいますが、それは玄人芸としての話術や、セルフ・プロデュースをきちんと行っているからです。毒舌タレントを一般人が真似するのは危険です。

 

特に貧困、病気、国籍、政治などの微妙なテーマは避けましょう。ジョークを言ったり、笑いをとりにいこうとしたりするときは、自分の話が誰かを傷つけないかを必ず確認してください。

 

下ネタ

おもしろい話では、毒舌や人をディスるジョークだけでなく、場の空気によっては下ネタも避けるようにしましょう。
親しい同性同士での飲み会などで、シモネタが話題に出て、ドッと盛り上がることがありますが、職場での飲み会などで、異性も同席しているような場合、下ネタは極力避けましょう。場をわきまえずに下ネタを話題にすると、品格のない人と異性から嫌われることがあります。
ニコニコと話を聞いていても、心の中では「最低!」とあなたに対してドン引きしていることも多いのです。また、ハラスメント意識も高まっていますから、セクハラと非難されるリスクもあります。下ネタを話題にするときは、くれぐれも場をわきまえましょう。

 

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オヤジギャグ、ダジャレ

オヤジギャグなどの駄洒落もおすすめできません。正直にいって、誰もが知っているような駄洒落は新鮮味がなくおもしろくあれません。それなのに駄洒落を連発されると、聞き手は「オレっておもしろいでしょ、笑って!笑って!」と笑いを強制されているように感じます。これでは、場がシラケてしまいます。特に役職が上の人の場合、部下たちとフランクな関係を築こうとしてオヤジギャグを使うケースがあります。このような場合は、部下は笑うしかありませんから、フランクな関係になるどころか、ウザイ上司と嫌がられてしまいます。駄洒落やオヤジギャグだけがユーモアではありません。違う方法で、フランクさを演出しましょう。

 

ただ、戦略としてオヤジギャグを使い、それに成功した例もあります。普通のシーンでオヤジギャグを聞くと、あまりのしょーもなさに脱力してしまいますが、緊張感が高まっているシーンでオヤジギャグを使うと、体の力が抜けてふだんどおりの活躍ができることがあります。

 

オヤジギャグを戦略的に使って成功した人として、日本女子サッカー代表チーム「なでしこジャパン」の監督だった、佐々木則夫氏が知られています。

 

佐々木監督は、選手のプレッシャーを和らげるために、試合のハーフタイムには、おやじギャグで、選手の力みを取ってリラックスさせようとしていたことで知られています。これは人に受けようとする下心ではなく、「選手にいつも通りの力を発揮してほしい」という親心から出たオヤジギャグです。このように、使い所によっては効果が出ることもありますが、相手に受けようとしてオヤジギャグを連発するのは控えたほうが無難です。

 

おもしろいことを話そうとする目的を間違えると、上司のオヤジギャグのようにひんしゅくを買います。なぜ、おもしろいことを話そうとするのでしょうか。それは、聞いている人を楽しくしたり、落ち込んでいる人をはげましたり、周囲の空気を和らげたりするためです。

 

このことを念頭に置いていれば、聞き手に笑いを強制するようなオヤジギャグやダジャレが歓迎されないのはすぐに理解できることです。

 

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