つい人が聞きたくなる!相手に飽きさせない話し方のコツとは?
せっかく会話するなら、相手にも楽しんでもらいたいと思うのが人情です。
とはいえ、相手がつまらなそうにしていたり、何を話したらいいか分からず居心地の悪い空気が流れたりといった経験をしてしまうと、話すことに苦手意識を持ってしまうこともあります。
こちらでは人がつい聞きたくなる、相手を飽きさせない話し方のコツをご紹介していきます。
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「話が長い人」にならない
まず、話が長い人にならないように気を付けましょう。
話が長いの定番は「校長先生の挨拶」ですが、校長の話が好きな人はあまりいないことから分かるように、長い話は相手をウンザリさせてしまいます。
また結婚式でのスピーチも3分以内に収めるのが常識となっています。
長い話は百害あって一利なしです。
話の入りは面白かったのに、話が脱線して長くなるうちに相手を飽きさせてしまうようなケースはとても勿体ないことです。
物語のディテールを全部話さないと気が済まない人は、話が長くなりがちなので注意が必要です。
例えば、「友達が酔っ払って、街路樹とケンカして警察に補導された。」というストーリーを話すなら、物語自体が面白いので、思い切って詳細は省いてしまった方がいいです。
ディテールや細かい話は思い切って省くことが、相手を飽きさせない話し方のコツです。
A「昨日、友達と新宿にある日本酒が旨い店いってさ。夜景もキレイな店でさ。知ってる?食べログでも有名で予約しないと入れない店。この間王様のブランチでも紹介されてたね。」
B「へー(居酒屋の話かな?デートの話かな?)」
A「で、そこで友達がさ、つい最近彼女に振られたらしくて。彼女ともその店来たことがあるんだって。そんな店で飲んでたら色々な思い出が溢れてきたみたいでさ。」
B「うんうん(友達の失恋話かな?)」
A「そしたらその友達、どんどん酒飲んじゃうワケ。10杯は飲んでたね。それでもうベロンベロン。」
B「すごいね(飲みすぎた話かな?)」
A「店から出たらびっくりしたよ。その友達、街路樹とケンカしてるんだもん!」
B「やばいね!(ここがオチか?いやまだ話が続くかも!)」
長い話はポイントが絞れずに、相手を混乱させてしまいます。
混乱して疲れてくると、「一体何の話をしたいんだろう?」と話に飽きてしまいます。
会話はキャッチボールですから、自分が一から十まで一方的に話す必要はありません。
料理と同じで素材がいいものは味付けはあまりせず、そのままいただくのがベストです。
「昨日友達が酔っ払って、街路樹とケンカして警察に補導されたんだけどさ」
「街路樹とケンカ!?」
このように入りをシンプルかつストレートにするだけで、相手も質問しやすくなります。
相手が質問するところは興味を持ったポイントなので、質問に答えるだけで自然と相手に飽きさせない話を展開することができるようになります。
相手を引き込む話し方のポイント:準備編
①無難な話題では「おすすめ」を用意する
会話で話題がなくなりそうなときに、とりあえず繋ぎで無難な話題を使うことも多いと思います。
「休みの日は何をしているの?」
「好きな映画は?」
「最近どこかへ遊びに行った?」
これらの話題は当たり障りがない一方、強烈な共通項が見つかれば一気に盛り上がる話題でもあります。
なので、想定されるこれらの話題に関しては、「私のおすすめ」を用意しておくことが強烈な武器になります。
好きな映画、音楽、出身地、仕事などで「これはおすすめ!」と即答できるようなものを最低1つは持っておきましょう。
勿論、何故それがお勧めなのかも語れるように準備しておきましょう。
各話題でトップ3まで言えるようにしておけば、話題に困ることはなくなるでしょう。
熱く語った中で相手との共通項が見つかるかもしれませんし、逆に相手にとって未知の分野で好奇心を駆り立てることができるかもしれません。
②情報を仕入れておく
話題が豊富であればあるほど、それだけ会話が弾みやすくなりますし、話し上手な人は常に情報のアンテナを張り巡らしています。
世間で話題になっていることは勿論、新聞や雑誌の小さな記事であっても気になったならしっかり情報を取り入れ、分からないことがあれば調べる習慣を身に付けてみてください。
自分の好きなジャンルを深く掘り下げるのも良いですが、専門外のジャンルも広く浅く触れておくと、どんな相手とも会話を広げやすくなります。
③ユーモアのセンスを磨く
ユーモアのセンスのある人の話は人を飽きません。
ユーモアのセンスは生まれながらのものではなく、練習を積むことで身に付くものです。
まずは手始めに友人とのSNSやLINEの返事などで気の利いたことが言えるように練習してみましょう。
お笑い番組、人気YouTuberなど、他の人の面白いレスポンスなどにも沢山触れるのも効果的です。
最初は時間がかかりますが、練習を重ねるうちに気の利いたジョークが瞬時に浮かぶようになるはずです。
相手を引き込む話し方のポイント:実践編
①相手を中心に話す
相手を飽きさせてしまう話し方をする人は、「自分を中心にして」話していることが多いです。
本人にしてみれば「こんなに面白い話なんだから、相手も面白がるに違いない」と考えているのでしょうが、実際には相手はそれほどでもないことも多いものです。
まずは、相手が何に興味があるのかを探ることから始めて、相手の関心事が分かれば話題をそこに持って行きます。
相手が話すときにはしっかり耳を傾けることも大切です。
相手の興味ある話で場が和ませてからなら、自分の話もかなり聞いてもらい空気になるはずです。
話している間も、相手の表情、態度、言葉から、その話題に食いついているのかを観察するのも忘れずに。
「自分が話したいから」ではなく「相手に楽しんでもらいたいから」に気持ちをシフトできれば、自然と人が聞きたくなる話ができるようになっていきます。
②メッセージを絞る
相手に話をする時には、「一番伝えたいことは何か」を考えて、メッセージを絞り込みましょう。
人の集中力は長い時間キープできないので、メッセージを詰め込み過ぎると結局何が言いたいのかを理解してもらえません。
伝えたいことと関係しないことは省略し、伝えたいことは思い切って1つに絞りましょう。
要点を絞り、できるだけ手短に話す方が伝わりやすく相手に負担をかけません。
相手が興味を持ってくれれば、詳細については相手の方から質問してくれるはずです。
その場合に細かい点まで説明すれば良いのです。
③結論や話の山場を最初に持ってくる
文章を書く際には「起承転結が大事」と言われますが、会話においては必ずしも当てはまるわけではありません。
「起」から「結」まで相手が興味を失わずに話に付いてきてくれるとは限らないからです。
冒頭でもご紹介したとおり、話の頭に相手の興味を引く結論、クライマックスの部分を持ってくるのがお勧めです。
A「この前大阪に遊びに行って、心斎橋の○○ってお店でご飯食べたんだよね」
B「うん」
A「注文待ってる間に何となくカウンターの方見たんだよね」
B「うんうん」
A「そしたらお笑い芸人の○○が座ってた」
A「この間お笑い芸人の○○に会っちゃった」
B「え?マジで?」
A「大阪行った時に○○っていうお店でご飯食べてたらさ~」
最初のインパクトが強い分、どちらの切り出し方が相手を話に引き込むかは一目瞭然だと思います。
最初に話の山場で相手の心をつかみ、次にその結論に至るまでの過程を話す。
こうすれば相手の興味をずっとキープさせることができます。
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