つい聞きたくなる!相手に飽きさせない話し方のコツとは?
相手に自分との会話を楽しんでほしいと思うのは当たり前のこと。
だけど以前一生懸命話していたのに相手はなんだかつまらなそうにしていた、あるいは何をどうやって話したらいいか分からず居心地の悪い雰囲気が流れた・・・なんていう経験から、人と話すことがますます苦手になってしまった、という人もいるのではないでしょうか。
このようなコンプレックスを解消し、聞き手がついつい引き込まれてしまうような、聞きたくなる話し方、飽きさせない話し方のポイントとは何でしょうか。
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話が長い人にならないように!
まず、話が長い人というのは考えものです。
話の入りは面白そうだったのに、いつの間にか話が脱線して結局何を言いたかったのか分からなくなる人がいます。
これでは会話上手とはいえません。
自分の知っていることを全部話さないと気が済まない人は、話が長くなりがちなので注意が必要です。
長い話は百害あって一利なし。
結婚式などのスピーチで「話が長くてすばらしい!」と感じたことはないですよね。
「早く終わらないかな」と思ったはずです。
例を挙げて見てみましょう。
・友達が酔っ払って、街路樹と相撲を取って警察に補導された。
ストーリーはそれだけで面白いので、余計なものはつけない方がいいです。
つまり、話の入り方はこうです。
「昨日友達が酔っ払って、街路樹と相撲を取って警察に補導されたんだよね」
そのまんまじゃん、と思うかもしれません。
でも「ディテール、細かい話は思い切って省く」のが相手に飽きさせない話をするコツです。
聞きたいところは聞き手が興味ありげに質問してきます。
質問に答えてあげるだけであら不思議。それだけで十分面白い会話になってしまいます。
話したがりの人は一番面白い部分に辿りつくまでに話しすぎます。
それも全て自分で話してしまいます。
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話し手「昨日友達と飲みに行ってさ、場所は新宿の有名な店なんだ。
夜景がキレイな店でさ。知ってる?食べログでも有名で予約しないと入れない店。この間王様のブランチでも紹介されてたね。」
聞き手(有名なお店の話をしたいのかな?)
話し手「で、そこで友達がさ、つい最近彼女に振られたんだよ。その彼女ともその店来たことがあるんだって。そんな店で飲んでたら色々な思い出が溢れてきたみたいでね。」
聞き手(あ、違うのか、友達の失恋話がしたいのかな?)
話し手「そしてら悲しくなってどんどん酒飲んじゃうワケ。あれは10杯は飲んでたよね。それでもうベロンベロン。」
聞き手(ん?酒を飲みすぎた話がしたいのかな?)
話し手「店から出たらびっくりしたよ。街路樹と相撲とってんだもん!」
聞き手(ここがオチか?いやまだ話が続くかも・・・)
こんな話し方をしていると聞き手は混乱します。
そして必ずと言っていいほど「一体何の話をしたいんだろう?」と話に飽きてしまいます。
素材がいいものは、料理も会話も同じ。
無駄な味付けはせず、そのままいただくのがベストです。
また、以下のようにあらかじめ準備しておくのも有効な手段です。
相手を引き込む話し方のポイント:準備編
①話題になりやすい各ジャンルで1つは「お勧め」を持っておく
誰かとの会話で詰まりがちになった時に引っ張り出す話題ってありますよね。
「休みの日は何をしているの?」「好きな映画は?」「最近どこかへ遊びに行った?」など等。
当たり障りがない上に共通項が見つかれば一気に盛り上がる話題でもあるため、質問しやすくされやすいのです。
ですから少なくとも好きな映画や音楽、出身地、仕事などで「ここ(これ)はお勧め!」と即答できるようなものを最低1つは持っておきましょう。
また何故それがお勧めなのかも説明できるようにしておきます。
できれば各ジャンルでトップ3まで言えるようにしておくと良いですね。
その中で相手との共通項が見つかるかもしれませんし、逆に相手にとって未知の分野で好奇心を駆り立てることができるかもしれません。
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②情報を仕入れておく
話題が豊富であればあるほど、それだけ会話が弾みやすくなるのは当然のこと。
話し上手な人は常に情報のアンテナを張り巡らしています。
今世間で話題になっていることは勿論、新聞や雑誌の小さな記事であっても気になったならしっかり情報を取り入れ、分からないことがあれば調べておきましょう。
自分の好きなジャンルを深く掘り下げるのも良いですが、専門外のジャンルまで広く浅く触れておくと、どんな相手とも会話を広げやすくなります。
③ユーモアのセンスを磨く
ユーモアのセンスのある人との会話は飽きませんよね。
実はユーモアのセンスは訓練を積むことで身に着けることのできるものなんです。
まずは手始めにSNSの返事などで気の利いたことが言えるように練習してみましょう。
他の人の面白いレスポンスなどにも沢山触れてください。
最初は時間がかかりますが、訓練を積むうちに気の利いたジョークが瞬時に浮かぶようになりますよ。
相手を引き込む話し方のポイント:実践編
①相手を中心に話す
相手を飽きさせてしまう話し方をする人は、「自分中心」で話していることが多いです。
本人にしてみれば「自分が興味のあることなんだから相手も興味があるに違いない」と考えているのでしょうが、実際には相手はそれほどでもないことの方が多いんですよ。
ですからまずは、相手が何に関心があるのか探ることから始めましょう。
相手の関心事が分かれば話題をそこに持って行きます。
例え自分の話したい話題があったとしても、まずは相手の興味ある話題から始めるなら、その場が和んで自分の話も聞いてもらいやすくなるでしょう。また話している間、相手の表情や態度、言葉から実際にどれくらいその話題に食いついているのかを観察します。
勿論相手が話すときにはしっかり耳を傾けることも大切です。会話は、「自分が話したいから」ではなく「相手に楽しんでもらいたいから」行うものと心得ておきましょう。
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②メッセージを絞る
自分の話をする時には、「一番伝えたいことは何か」を考え、メッセージを絞り込みましょう。
人の集中力はそれほど高くありませんから、メッセージを詰め込み過ぎると結局何が言いたいのかを理解してもらえません。
伝えたいことに直接関係しない無駄なことは省略し、1センテンスに1メッセージだけを置くようにしましょう。
要点を絞り、できるだけ手短に話す方が伝わりやすく聞き手に負担をかけません。
詳細が知りたければ相手の方から質問してくれるでしょうから、その場合にのみ細かい点まで説明すれば良いのです。
③結論や話の山場を最初に持ってくる
文章を書く際には「起承転結が大事」と言われますが、こと会話においてはこれは必ずしも当てはまるわけではありません。
「起」から「結」まで相手が辛抱強く集中して話に付いてきてくれるとは限らないからです。
それで、聞きたくなる話し方のコツとしては、まず話の冒頭に相手の興味を引く結論、クライマックスの部分を持ってくるのがお勧めです。例えば
A:「この前大阪に遊びに行って、心斎橋の○○ってお店でご飯食べたんだよね」
「ふ~ん」
「注文待ってる間に何となくカウンターの方見たんだよね」
「うん」
「そしたらお笑い芸人の○○が座ってた」
B:「この間お笑い芸人の○○に会っちゃった」
「え?マジで?」
「大阪行った時に○○っていうお店でご飯食べてたらさ」・・・
AとB、どちらの切り出し方が相手を話題に引き込むかは一目瞭然ですよね。最初に話の山場で相手の心をつかみ、次にその結論に至るまでの過程を話す。
こうすれば話題に対する関心をずっとキープさせることができます。
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