雑談で使える質問一覧|シーン別の雑談、質問例文をご紹介

5W1Hで質問する

「忙しいですか?」「楽しかったですか?」というような、「はい・いいえ」で答えられてしまう質問は、それだけで話が終わってしまうことがあります。
雑談で質問するときは、5W1H「いつどこでだれがなにをどのように」を意識するようにしましょう。

 

上記の質問例なら、

「忙しそうですが、いつも何時に家に帰ってるんですか?」
「旅行中はどこが一番楽しかったですか?」

と言った具合に5W1Hを絡めた質問をするようにします。
これだけでも相手は「はい」「いいえ」ではなく、何かしらの返答が戻ってきやすく、話が盛り上がりやすくなります。

 

スポンサードリンク

 

さらに、その人が置かれている状況に思いを巡らせて質問をするとより響きやすい質問になります。
例えば、女性から「実は高校時代に野球部のマネージャーをしていた」と言われたとします。
そこで、まずは相手の置かれていたシチュエーションを想像します。

 

例えば、なぜ野球部のマネージャーになったのかを想像すれば

「家族で野球好きがいたの?」
「好きな人が野球部にいたとか?」

というような、リアルかつ踏み込んだ質問が浮かんできたりします。

 

「実は親が大の巨人ファンで。小さい時のバイブルは『巨人の星』でした」
「好きな人はサッカー部でした」

 

などなどその人の面白いストーリーを引っ張り出せれば、後は気になったことを質問するだけで話は盛り上がっていくはずです。

 

雑談をフォルダ分けして質問する

雑談でもビジネスでも使えるのが、話の階層化です。
あなたが話すときは分かりやすい説明にすることができ、あなたが聞き手で相手の話が分かりにくいときにも使えるテクニックです。
階層化とはパソコンでいえば、フォルダ分けのようなイメージです。

 

聞くときのフォルダ分け

上司から新入社員がこんなことを言われていたとします。

「新入社員は、まず一番早く来て先輩の机を拭くものだ。そうやって先輩の机の上を見て、文書の書き方をなんかを覚えていく。Aは今5年目で、君より先輩だ。彼は今営業の方に力を入れているね。中々優秀だが、本当だったら中堅としてマーケティングの勉強をしてもらいところなんだよね。Bは今3年目でスキルアップしたいといって、色々勉強しているみたいだけど、マナーがね。若い人はまずマナーを身に付けてもらってほしいんだよ。そこから基礎的文書の作り方だね。C係長はその点優秀だね。周りにビジョンも示せるリーダーシップがある。仕事はね、計画的な成長が必要なんだよ」

 

この場合、上司は理想的なキャリアプランを説明していますが、ボリュームが多いこともあり分かりにくいです。
このように
話が分かりにくいと感じた場合は、頭の中で一本串を通します。
それが階層になります。

例えば、1年目、3年目、5年目、係長で「第一階層」を作る。

その下に、それぞれ理想的なキャリアプランをくっつけます。

1年目なら机拭きやマナー、3年目に文書の作成、5年目にはマーケティング・・・ここが「第二階層」です。

 

パソコンで言えば、1年目フォルダ、3年目フォルダ等を作って、そこに必要なデータを入れるようなイメージです。

これをなんとなくでも頭の中で整理できると、質問も思い付きやすくなります。

「5年目フォルダが空だな」と思えば、「中堅の理想的なキャリアプランはどんなものでしょうか」と質問できるわけです。

 

話すときのフォルダ分け

フォルダ分けはあなたが話す側でも使えるテクニックです。

頭に階層図ができていれば話しているうちに、自分でも何も話しているか分からなくなってしまうことを防げます。

 

雑談するときも、採用面接での自己PRでも使えます。

採用面接の自己PRなら、一番伝えたい自分の強みを2~3個第一階層に入れておき、第二階層で具体的な内容を入れておきます。
例えば
第一階層に「社交性」、第二階層に「友人が多い」「いつも笑顔」という具合です。

このように階層図でイメージしておくと、一語一句言葉を記憶する必要はなくなりますし、途中で質問が入って話が途切れてしまっても話を元に戻しやすくなります。

 

話が苦手な人の特徴として、話が伝わらないことが挙げられます。

話が伝わらない原因は「なぜその話をするのか。その目的を決めてない」からです。

ゴールが分からないと、聞き手も訳が分からなってしまいます。
「この話はこの結論が言いたい」
「このオチで笑わせたい」
という明確な目的持って話すようにしましょう。

 

この目的は自分が話す場合でも必要ですし、相手に質問する場合にも必要です。

「相手のプライベートな趣味を聞こう」
「家族構成を聞こう」
と明確な目的を持って質問すれば、話が広がっていきます。

 

明確な目的もなく、ただ沈黙を恐れて質問してしまうと、お互いに疲れる結果になります。


A「休日は何しているんですか?」

B「毎週草野球してますね」

A「チームは何人ですか?」

B「20人くらいですね」

A「何時間くらい練習するんですか?」

B「2時間くらいですね」

 

こういう単発の情報を聞きだす質問は、詰問されているようで答えている側も楽しくありません。

本当に相手のプライベートを知りたいと思って聞けば、質問も変わってきます。


A「休日は何をしているんですか?」

B「毎週草野球してますね」

A「へぇ草野球!健康的ですね!始めるきっかけがあったんですか?」

B「実は私の家族全員が野球好きで。妻と子供と野球観戦をたまに行くんですよ」

A「家族共通の趣味なんて素敵ですね。羨ましい。ひいきのチームもあるんですか?」

B「いやそれが私が巨人ファンで、妻が阪神ファンなんで、実は大変なんです(笑)」

 

目的を見失わず、興味を失わない様に話せば、話し手にそれが伝わります。

この会話例では、質問の焦点が全て相手のプライベートに関係していて、ブレていません。

話が徐々に広がっていく感があるので、雑談も自然と盛り上がるでしょう。

 

雑談シーン別の質問一覧

雑談をする機会は数あれど、慣れない場では何を話せばいいか分からなくなってしまうことも多いです。

状況によって雑談のルールを決めておけば、焦ることも無くなります。
ここでは以下のようなシーン別に雑談のコツを紹介します。

 

パーティでの質問

知らない人がたくさんいるパーティでの雑談では、誰とも話さないでいると、周りから「あの人ずっと一人でなにやってんだろう」と思われている気がして居たたまれなくなります。

 

なのでまずはパーティでは自分の居場所を探しましょう。
具体的には、あなたが知っている人を探してください。
運良く知人がいたら、その人のところに向かい


 

「こんにちは、お久しぶりです。」

「あ、お久しぶりです。お元気ですか?」

「はい、お陰さまで。以前にお会いしたのはいつでしたっけ?」

「1年前くらいですかね」

 

といった具合で会話を始めます。
「以前に会ったのはいつ?」等、過去の接点を話題にするのがスムーズです。

昔話で共通の話題があれば、それにも触れましょう。

 


「今日は他に誰か来ているんですか?」

「はい、田中さんと鈴木さんも来てますね」

「あ、そうなんですね。あそこにいますね。行ってみましょうか」

 

と、続けて今度は知人の輪で広げていきます。

このようにパーティではまずは知人から広げていくのが、一番無難な雑談方法です。
誰にでも声を掛けて名刺を配るなど、見境なく人脈を作ろうとするのは逆効果です。

そういった行動は周りから反感を買ってしまいがちです。

人脈を広げたいなら、むしろ逆に一番名刺交換したい人を一人決めてその人にだけ自分から名刺を差し出すほうが好印象です。
そしてその人の友人も一緒にいた場合、友人の人とも話をするようにしましょう。

初対面の人と何を話せばいいか分からないときは、主催者との関係を聞けば、スムーズにとっかかりを掴めるはずです。

 

仕上げに後日お礼の手紙を書くのも効果的です。
メールではなくひと手間かけた手紙だとなお良いでしょう。

一人に対して、真摯に対応するほうが長い目で見て良い人脈が築けます。

 

名刺交換での質問

「はじめまして。山田です。」

「はじめまして。鈴木です。」

「よろしくお願いします」

「こちらこそ」

「・・・・・・」


 

このように名刺交換が出来ても後が続かないときです。

名刺交換ではまず名刺から話題を引き出すようにします。

 

名刺で話を振る場合
「名前」→「仕事」→「住所」→「その他」
の順番を守るようにしてください。

これは相手が注目されて嬉しい順番です。
「その他」というのは名刺にプロフィールとか絵が入っていた場合に使います。

 

名前で振るなら


「珍しいお名前ですね。失礼ですが、『○○』とお読みするんですか?」

「私の兄弟も○○と言う名前なんです。」

「有名人の○○と同じ名前なんですね。」


といった具合です。
名前で話が続けば、続行し、続かなければ仕事の話に変えます。

 

仕事で振るなら

「ところで、こちらは何をやっている会社なんですか?」

「デパートへの貿易関係なんです」

「それはすごい。海外へ行くことあるんですか」

「はい、先月までアメリカにいました」


仕事も会話が続かなくなるまで続行し、止まったらまたチェンジします。

 

住所で振るなら


「それと、会社は蒲田なんですね。私も以前住んでました」

「そうですか、ご近所だったかもしれませんね」

「京急蒲田駅の方なんです」
「餃子の名店が多いですよね」


といった感じで話す順番を決めておくのがいいでしょう。

 

逆にあなたの名刺を工夫して、相手から質問が来やすいようにカスタマイズしておくもの有効です。

質問に答えるだけで済むので、楽に雑談することができます。

 

スポンサードリンク

 

飲み会での質問

雑談をするときに、有効なのが「身近な共通の話題」です。

飲み会なら、今いるそのお店の話題なんかはうってつけです。

お店に入って自分の席に座るまで、お店の入り口、雰囲気、レジ、トイレの場所、他の部屋などを意識して観察するようにします。
そうすれば、一杯目のドリンクが来るまでに話をつなぐことができます。


「落ち着いた雰囲気ですね。」

「個室がたくさんあってデートにも使えそうですね。」

「トイレが店の外にあるみたいですね。注意しないと」


このように、さりげなくお店の感想を共有しましょう。
無理して全員に向けて話さなくても、隣に人に聞こえる声で十分です。

 

飲み会が始まったら、周囲を観察しながら話題を探します。

メニュー、店員、料理からだと話題を見つけやすいです。

見つかった話題をいくつかストックしておけば会話が途切れて、間が空いたときに、


「この巨大唐揚げってメニュー、すごくない?」

「ここは店員さんの教育がしっかりしてます。トイレから出たらおしぼり渡されましたよ」


といった話題を振ることができます。

 

ビジネスで二人きりでの質問

ビジネスで二人きりの場合、例えば車でお客さんを駅まで送っていくときです。

黙っているのも気まずいときは、交通手段の質問が振りやすいです。

 

「今日はどちらからいらっしゃいました?」

「千葉県の柏です。」

「それは遠いですね。どれくらいかかりましたか?」

「1時間30分くらいですね」

「路線は何線になるんですか?」

 

お客さんと話す場合は、相手を主体にして聞く質問形式がいいでしょう。
相手は質問に答えるだけなので、ほどよくリラックスしてもらうことができます。

 

これが上司と二人の場合は、仕事の話が無難です。

コンセプトは「相手を安心させること」というのは変わりません。


「今日の打ち合わせですが、先方の○○さんの上司の××さんも参加されるんですよね」

「○○事業の打ち合わせ資料も、参考に持ってきました」


というように、今日の仕事について分かっていますと暗に伝えることで、上司を安心させることができます。

仕事帰りなら、今後のスケジュールの確認をするのもいいでしょう。

 

電車での質問

会社の同僚などと電車で一緒になった場合の雑談では、相手の家の場所について聞くのが自然です。

 

「どちらまで帰られるんですか?」

「川崎です」

「川崎ならJRですよね」

「そうですね」

 

という雑談から、どれくらいかかるか、家までの距離、家族、ペットなど、その人の情報にスポットを当てます。

そこで得られた情報を次の雑談にも使えるので、将来のためにメモしておくのもいいでしょう。

 

また、電車の中で話題に困ったときに便利なのが「車内広告」です。


「女優の○○が結婚したんですね。ファンなんですよ」

「まさか、大企業の○○が不祥事を起こすとは・・・」


など、社内の吊り広告で気になった話を振ります。

お互いの目に見えるので、相手も話に乗りやすいはずです。

 

上司との出張での質問

新幹線や飛行機で上司と長時間隣にいるときは、距離を縮めるため、上司の過去について聞くのが効果的です。

昔話をすると人の気持ちはほぐれていくので、場の雰囲気もやわらげます。

 

「部長と一緒に出張に行くのは初めてですよね」

「そうだね」

「部長は色々と出張に行かれるんですか」

「うん、結構行ったね」

「どこが特に印象的でしたか?」

「一番大変だった出張はあれだな。あれは・・・」

 

このように、「出張」という条件で過去の話を聞くと、相手も話しやすくなります。

そしてある程度雑談をしたら、後はやめどきの一言も考えておきましょう。

ずっと話しているとお互いに疲れてしまうので、終わりにするのも優しさです。

 


「今、静岡あたりですね。まだ時間があるので、ゆっくりお休みください」

 

ある程度話したら、あとはお互いの時間にしてしまったほうがお互いリラックスできるはずです。

上司が寝たら、音楽を聞いていてもいいですし、本や雑誌を読んでいてもいいでしょう。

 

結婚式での質問

友人の結婚式なら、周りに知り合いもいるでしょうが、知らない人と同じテーブルになった場合は、新郎新婦との関係性を聞いて話を広げるのがいいでしょう。

 


「新郎とはどういったご関係なんですか」
「学生時代からの友人なんです」

「そうですか、かなり昔からのご友人なんですね」

「高校時代からですね。同じサッカー部だったんですよ」

「サッカー部ですか。私は新郎と同期入社なんですが、どうりで体育会系な性格だと思いましたよ」

「弱小サッカー部でした。よく先輩に二人で怒られましてね」

 

このように過去の話で打ち解けてきたら「申し遅れました。私、○○と言います」と名刺交換するのもいいでしょう。

そうすれば今度はお互いの仕事の話も出来るようになります。

上記の名刺交換のときの雑談にもシフトすれば、話が盛り上がるはずです。

 

通夜・お葬式での質問

通夜や葬儀のあと、あまり知らない人たちと一緒に1つの部屋に集まって食事が振る舞われることがあります。

悲しい出来ごとにあとなので、なかなか話が弾みません。

通夜や葬式の場合で話をする場合も、披露宴と同じく「亡くなられた○○さんとは、どういったご関係ですか?」という入り方が無難です。

その後は生前のエピソードを聞くのがいいでしょう。

周りの人を交えて、生前のエピソードを話合えば、しばらく自然な雑談ができます。

 

話を切り上げるときは、


「それはそうと、故人の○○さんは交友が広かったんですね。たくさんの方がいらっしゃって」

「それにしても、○○さんのお陰でこうしてお話ができて良かったです。」

 

「それはそうと」「それにしても」「話は戻りますが」などという枕言葉を入れると雑談の切り上げがスムーズにいきます。

その後一言二言話したあとに、
「それでは、この辺で失礼します」とその場を去りましょう。
場をわきまえて、盛り上がりすぎないことも大切です。

 

スポンサードリンク

 

小道具から質問を見付ける

名刺

ビジネスで目にすることが多いのが名刺ですね。
上記名刺交換時の雑談でも挙げましたが、名刺は雑談ネタの宝庫です。
名前、会社、住所、ロゴなどで質問できることを探すといいでしょう。
名刺を見ながら話ができるので、内向的な人も使いやすい雑談術となります。

 

名刺からネタを探すときにちょっとしたコツがあります。
それは裏面を見ることです。
名刺の裏面までを見ない人が多いので、裏面に遊び心が入っている名刺もあったりしますので、裏面を見るクセを付けると周りと差をつけることができます。

 

新聞

会社の昼休みに使える道具が新聞です。
新聞に一言コメントするように話せば、無理なく周りの人と雑談ができます。
一人で新聞を読みながら、隣の人に聞こえるくらいの声の大きさで、独り言のようにつぶやくと自然です。

 

「へぇ、女優の○○が結婚するんだ・・・」(目線を隣の人に向ける)
「え、そうなんですか」
「見てくださいよこの記事。お相手は一般人ですって」(新聞を見せる)
「あ、本当ですね。」

 

新聞は雑談ネタがぎっしり詰まってますので是非活用してください。
パソコン上でインターネットのニュースを見ていると仕事をしているように見えてしまいます。
なので新聞を読んでいる姿からつぶやいた方が、雑談をしようという意志が周りに伝わりやすいので、雑談用の小道具としては、パソコンより新聞の方が有能です。
休憩時間に一言二言雑談をすると、職場の風通しも良くなります。

 

その他

カバンに付けていたマスコットをきっかけに話題が盛り上がるといったことは、多々あります。
マスコットがユニークなものだったり、持っている人とギャップがあるものだったりしたら、なお話題に上がりやすくなります。

 

例えば、スーツでビシッと決めた紳士がビジネスバッグにリボンをつけたかわいい子猫のマスコットをぶら下げていたら、目に付きます。

「かわいいですね、どうしたんですか?」
「娘の手作りなんですよ。父の日のプレゼントです」

と家庭的な一面を見せてくれるかもしれません。

 

このように相手が何か個性的なものや、楽しそうなモノを持っている場合は、

「わっ!ユニークですね」
「どうしたんですか?」
「それ、何ですか?」

などと、積極的に聞いてみるのがおすすめですし、逆に自分で小物を活用するのもおすすめです。

 

ビジネスバッグやスマートフォンにご当地キャラのマスコットを付ける、打ち合わせノートの表紙にキャラクターのシールを貼っておくといった、ちょっとした話題作りのための仕掛けを施してみてはいかがでしょうか。

 

お年寄りの方は飴を持っている人も多いですね。
そして、知り合いや周りの人に「アメちゃん、いる?」と配ってコミュニケーションを取っています。
時には、電車で乗り合わせた見知らぬ人にも、「どうぞ」とアメちゃんを渡す気さくな人もいます。
このような人にとって、アメちゃんは大切なコミュニケーションツールとなっています。
このアメチャンはお年寄りだけでなく、若い人ても結構使えるコミュニケーションツールです。
もちろん飴じゃなくても構いません。フリスク、ピンキー、タブレット型のミントの清涼お菓子などもおすすめです。

 

みんなで雑談しているときに、フリスクのタブレットを取り出して、一粒ふた粒手のひらにとって口に入れる。
そうすると、興味をもってくれる人は案外多いものです。
「昨日、夜更かししたから、眠気覚ましです。おひとつどうですか?」と相手の手のひらにも数粒落とすところから始まる雑談も多いものです。

 

スポンサードリンク