聞き上手になる方法7選!聞き上手になるには、上手な人の特徴とは

相手の話に反論しない

聞き上手な人は、相手の話を否定しません。
もし相手の間違っていると思っても、そこで反論しても良いことがないと分かっているからです。

 

例えば、あなたの方が正しくて相手を論破しすることに成功したとしても、相手は「私を正してくれてありがとう」と思うことは稀です。

「自分は完璧ではないけど、大枠では正しく生きている」

と思って生活している人が大半です。
論破してしまえば、相手は尊厳を踏みにじられたと感じ、感謝どころから嫌われてしまう可能性も高いです。

 

なので相手の「食事の後の煙草は最高だよ。最近は一日一箱吸っちゃってさ」に対しては、「煙草は健康に良くないからやめなよ」とかではなく

 

「そんなにおいしいの?」
「一日一箱ってお小遣い大変でしょう?」

と相手の話を引き出すような聞き方をするのがいいでしょう。

 

どうしても煙草を控えるように伝えたいなら、そこから広がる話の中で「でも子どもができたら健康に悪影響与えるんじゃない?」というように伝えれば、相手も聞く耳を持ってくれる可能性もあります。

 

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「いや」「でも」は言わない

A「お笑い芸人の○○って面白いよね」
B「いや、ちょっと毒舌すぎません?」
A「あの笑いのセンスは天才的だよ」
B「でも、天才って陰で努力してるもんですよ」
A「うん・・・まあそうかもね」

 

最初の言葉を「いや」とか「でも」のような否定形から入ると、相手は否定されている気持ちになって気分が下がってしまいます。
特に慎重で冷静な内向的な人は、悪気なくついつい使ってしまいがちなので注意しましょう。
「う~ん」「だけど」という言葉も否定的なニュアンスがあるので、心当たりがある場合はなるべく使わないようにしてください。

 

逆に言えば、先ほどの会話例でも最初の言葉をポジティブな表現に変えれば、会話が弾むようになったりもします。

A「お笑い芸人の○○って面白いよね」
B「面白いですよね。かなり毒舌なところもありますけど」
A「あの笑いのセンスは天才的だよ」
B「そうですね。陰で努力しているのかもしれませんけど」
A「それはいえるね」

 

相手の意見を一度受け入れるだけで、お互い言いたい事が言えて、気持ちよく会話が成立します。
聞き上手な人は「そうだね」「すごい」「わかる」「なるほど」のようなポジティブなイメージの言葉を上手く活用しています。

 

相手の反論はいなす

逆に相手が反論してきたときは、カチンときても軽くいなすのがいいでしょう。

 

A「中古物件で家を買ったんです。意外と安く手に入って満足です」
B「でも、中古物件って心配じゃない?経年劣化とか耐震性とかさ」
A「いやいや、中古物件のメリットは他にもありますって。例えば・・・」

 

このように中古VS新築の議論になってしまいそうなときです。
相手が反論してきたときは、議論をスタートさせずに、矛を収めて違う話に流してしまうのが聞き上手な方法です。

 

「耐震性ですか、確かにそれは迂闊でした。Bさんは新築をで建てられたんですか?」

「迂闊でした」という言葉は便利なフレーズで、相手に花を持たせて話題を変えることがきます。
議論に引き込まれてしまうと、あなたも自身も気分が悪くなってしまって精神衛生上良くありません。
聞き上手になるには、「負けるが勝ち」の精神も重要です。

 

リアクションを意識する

相手の話を聞いている時は、意識的にリアクションを取るようにしましょう。
リアクションがないと相手から「話を聞いていないのでは?」と心配されてしまうからです。

 

まず、相手の話は頷きながら聞くのが原則です。
ただ頷くだけではなく、なるべく目線は相手の目を見るようにしてください。
あまりにじっと見つめられると気持ちが悪いので、目に力を入れず、優しく見つめるくらいがベストです。
目を見るのが苦手な場合は、眉間もしくは首元でも構いません。
それだけで話し手は「話を聞いてもらえている」と安心するものです。

 

頷くタイミングは相手のペースに合わせます。
話すペースが速い人には小刻みに数多く、間が多い人なら大きく少なく頷きます。
力強く話しているときは、頷きも強くといったメリハリが付けられるとなお良いでしょう。

 

「相槌&頷き」をセットにして色々と組み合わせると、さらに相手に響くリアクションを取ることができます。

「あぁ(小刻みに頷く)」=深い共感
「へぇ!(目を見開く)」=驚きを表す
「ええ(冷静に頷く)」=理解を表す

色々と試してみて、自分なりの「相槌&頷き」を見付けるのも楽しいものです。
聞き上手な人はこういったリアクションのバリエーションも豊富に持っていたりします。

 

相手の話に集中する

誰しも多かれ少なかれ「自分を理解してもらいたい」という気持ちを持っています。
だからこそ人は話すのですが、話し手の気持ちを理解しようして聞いている人はごく一部です。
聞き上手な人はそれが自然と出来ています。

 

スティーブン・R・コヴィー博士の有名な著書『7つの習慣』の中で紹介されている人生を豊かにする1つの習慣として「まず理解に徹する。そして理解される」というものがあります。

 

多くの人が相手の話を聞いているときに、「次は何を話そう」「どう反応しよう」と考えている。
本気で相手の気持ち理解しようとしている人はほとんどいない。

 

思い当たる節がある方も多いと思います。
何も考えずに話を聞いていれば、このように気持ちが自分に向くのは自然なことで、それは仕方ないことです。
そこをがんばって、相手の気持ちを理解しようとすることが大切だと『7つの習慣』で述べられています。
相手の気持ちを100%理解することはできなくても、大切なのは「一生懸命理解しようとすること」で、その理解しようとする姿勢だけで相手は癒されます。
「この人はどう感じているんだろう?」「何を伝えたいんだろう」と相手の気持ちにフォーカスして話を聞いてみたときに、あなたの聞き方は劇的に変わっているはずです。

 

事実よりも感情に焦点をあてる

例えば友達から「会社をやめたいんだ」と言われたら、「何があったの?」「転職するの?」色々と質問したい気持ちが出てくると思います。
しかし聞き上手になるには、一旦自分が聞きたいことは全部しまっておきましょう。

 

そしてまずは友人の気持ちに焦点をあてて、フォーカスします。
そして「仕事辛いの?」と話の気持ちをくみ取る言葉や、「どうかしたの?」と相手の気持ちを引き出す言葉をかけるようにします。
気持ちを分かろうとしてくれる人がいるだけで、相手はとても嬉しいものです。

 

質問に返事が返ってこなくて、沈黙になっても大丈夫です。
「聞き上手は質問上手」と思われがちですが、間違った質問をすると、相手が話したい話題から離れてしまう危険があります。
沈黙を恐れて無理に質問せず、ひたすら相手に感情に寄り添うようにします。

 

相手が話し始めたら、話し手の気持ちの変化に合わせて、ゆっくりう頷いたり、強く短く頷いたりして話を聞くようにします。
気持ちを寄せてくれるリアクションは、話し手から見ると熱心に聞いてくれている感じがして安心できるからです。

 

坂本竜馬も聞き上手

司馬遼太郎著の『竜馬がゆく』のなかで、坂本竜馬についてこんな記述もあります。

竜馬は議論しない。
議論などは、よほど重大なときでないかぎり、してはならぬといいきかせている。
もし議論に勝ったとせよ、相手の名誉をうばうだけのことである。
通常、人間は議論に負けても自分の所論や生き方は変えぬ生きものだし、負けたあと持つのは負けた恨みだけである。

 

議論をせずに、相手の感情を大事にするのが聞き上手の条件です。
坂本竜馬も聞き上手の特徴を自然と身に付けていたのかもしれません。

 

ドイツの鉄血宰相と呼ばれたビスマルクの格言にも、「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」 というものもあります。
自分の経験だけでなく、本などを活用して学んでいけば、どんどん聞き上手に近づくことができるでしょう。

 

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