笑いやユーモアのセンスを磨くとメリットがいっぱい

ユーモアは人間関係に欠かせないスキル

 

モテる条件として、ルックスや性格などいろいろありますが、ユーモアもモテる人の条件で重要な位置づけとされています。

 

職場でもプライベートでも、人の心をつかむためには、ユーモアは不可欠な要素です。ユーモアのある人は相手の心を開かせます。逆にユーモアがない人は、とっつきにくい印象で相手に警戒心を抱かせてしまいます。

 

ユーモアがあれば、上司から可愛がられますし、部下からも慕われます。友人も増えますし、恋人も作りやすい。それは、ユーモアはサービス精神や人を思いやる気持ちがなければ表現できないものだからです。自分本位の人には、ユーモアがありません。

 

ユーモアがある人は、自分よりも相手を気遣う人です。このような性格はとても魅力的です。

 

 

理想のパートナーは、ユーモアセンスのある人

 

ユーモアのある人は、理想の結婚相手の条件としても挙げられています。イギリスのWebサイト「telegraph.co.uk」の記事によると、理想の結婚相手を選ぶ際に重要視する条件の1位が、「ユーモア」でした。これはアメリカの研究グループが、250人の学生を対象に実施した調査の結果です。

 

研究者によると「人が長期間他人と過ごす場合、相手が自分を攻撃しない人を求める」と述べています。

 

また、この研究に携わったペンシルバニア州立大学の教授は「動物はパートナーを求めて、色々なサインを出しますが、人間も同様です。くじゃくが美しい羽を広げてアピールするのと、男性が高級車に乗りたがるのは同じ求愛行為です」と述べており、「これと同じで、男性は女性を攻撃しないことを示す」と説明しています。つまりユーモアセンスを示すことで、女性を傷つけないことを伝えているわけです。

 

夫婦はその後の人生を共に過ごしていくのですから、楽しい人であること、自分を攻撃しない優しい人であることはとても重要です。

 

研究結果からもわかるように、ユーモアセンスは優しい人柄であることを示すものです。おもしろい人は相手の気持ちを明るくしますし、落ち込んでいるときに笑いで励ましてくれます。このような人がモテるのは当然といえそうです。

 

ビジネスの成功に、笑いのセンスは不可欠

 

雑誌プレジデントのアンケート調査によると、年収1000万円以上のビジネスエリートのうち、75.9%が「初対面の人とでも、相手との距離を縮めるために笑いを取り入れている」と回答しています。また、年収1000万円未満の人で、落語が好きな人はわずか8%だったのに対して、年収1000万円以上の人の44%が「落語が好き」と回答しています。

 

ビジネスの成功には、笑いのセンスは欠かせないといえそうです。

 

 

ユーモアがある人ほど営業成績が高い

 

営業職でも、ユーモアのある人が好成績を挙げています。プレジデントオンラインで富士ゼロックスについて紹介された記事では、営業トップのチームが笑いを取り入れたマネジメントで効果を上げている様子が紹介されました。

 

それ以外にも、みなさんの知っている営業マンにも、おもしろい人が多いのではないでしょうか。

 

「ユーモア学」が専門の神奈川大学教授の大島希巳江さんが行った調査から、ユーモアのセンスがビジネスに大きく関係していることがわかっています。

 

大島教授が保険会社の営業マンを対象に実施した調査で、ユーモア度が高い人の方が、営業成績が高かったと報告されています。

 

大島教授によると、トップクラスの営業マンで共通するのが、語彙が豊富で、スマートな表現をすることとでした。難解で専門的な保険の説明も、ユニークな喩えを使ってわかりやすく説明するのが得意な人ばかりだったそうです。

 

大島教授は、「相手を楽しませようというサービス精神が、営業成績を上げることと深く関連している」とも分析しています。

 

ユーモアがなければ、優秀なリーダーにはなれない

 

優秀なリーダーほど、ユーモアセンスが高いこともよく知られています。

 

日本電産の永守重信氏、アサヒビールの泉谷社長、ソフトバンクの孫正義氏、ホンダの創業者である本田宗一郎氏、パナソニック創業者の松下幸之助氏など、枚挙に暇がありません。

 

また、アメリカの歴代大統領たちも、卓越したユーモアセンスの持ち主たちです。

 

リーダーは交渉ごとが多いのですが、それらはどれも複雑で互いの利害関係がからまっています。お互いが真正面から話し合っても、妥協点や解決案が見つからないこともしばしばです。このようなときに、笑いのセンスで、緊張した状況を打開する必要があるため、優秀なリーダーは誰もが優れたユーモアセンスを持たざるを得ないのだと思います。逆に言えば、ユーモアセンスがなければ、すぐれたリーダーにはなれないということではないでしょうか。