雑談はまずテンポを合わせよう。ミラーリングを使った会話術とは
雑談の会話術の中で、意外に大事なのがテンポとリズムです。
「何を話すか」よりも
「どんなテンポで話すか」の方が実は大切なんです。
相手のテンポを合わせて話をすると、「ミラーリング」効果が期待できます。
(※ミラーリングとは心理学でも使われる言葉で、自分と似た行動をとっている人に好感を抱くことです。)
テンポが合わないと「この人とは話がかみ合わない」という印象を与えてしまいます。
人にはそれぞれ「気持ちいいテンポ」と「気持ち悪いテンポ」があり、これは人によって違います。
つまり、ゆっくり話したい人と、スピーディーに話したい人がいるわけです。
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この自分にとって気持ちいいテンポを乱されることを人は嫌います。
なので、雑談中はまずあなたが相手のテンポに合わせるよう意識してください。
あなたがテンポを合わせるだけで、相手の印象はガラッと変わります。
ゆっくり話す人には、相手の言葉をゆっくりと待って、あなたも優しい言葉を使うようにしてください。
高齢の方や、子どもと話すようなイメージです。
まくしたてて、結論を急がせるような話し方をしないようにしましょう。
ゆっくり話す人には、分からないことがあったとき、話の途中で質問してもOKです。
途中で話を止めてもイラっとする人は少ないからです。
逆に速いテンポの人の場合、途中で話を遮らないほうが無難です。
速いテンポの人は自分のペースを乱されることを嫌う人が多いからです。
速いテンポの人は次から次へと言葉が出てくるので、全ての言葉を追いかけるのは得策ではありません。
俯瞰するイメージで、「この人は何を言いたいのか」と全体像を捉えるようにします。
積極的に聞いている姿勢を見せるのも喜ばれます。
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そして、あなたがちゃんと相手のテンポに合わせられているかどうかチェックするには、相手のリアクションを見ます。
テンポが合っていると、相手はよく頷くし、なんらかのリアクションが出てきます。
・相手が「うんうん」と頷いている
・「ほう」「へぇ」「なるほど」などの相づちが出てくる
・瞳孔が開いている(目を大きく見開いている)
こういった反応が出てくるようなら、ミラーリング成功。
うまく相手のテンポに合わせられている証拠です。
テンポが合うだけで、相手からの評価は大きく変わってきます。
メラビアンの法則によれば、どこを見て相手の印象を決めるかの割合は
言語情報7%、聴覚情報38%、視覚情報55%だと言われています。
声のテンポやトーンは聴覚情報にあたります。
雑談では何を話すかよりも、はるかに大事なのがテンポです。
雑談の会話術と聞くと、まずまっさきに「何を話すか」に重きを置いてしまいがちですが、実は効率的ではありません。
聴覚や視覚に訴えかけるのが、上手な会話術なのです。
話す内容より、まずテンポを合わせることを忘れないようにしましょう。
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