雑談のタブー「一問一答で返事する」

一問一答は雑談のタブー

 

特に若い人に多いのが、仕事とプライベートはきっちり分けたいというタイプです。仕事中には必要なことだけ話して、よけいな雑談なんかしたくない。特に上司など年の離れた人との会話はウザイと感じる若者が増えています。

 

確かに、平成生まれの若い人が、昭和生まれの目上の人と話すのはカルチャーギャップがありすぎて、意思疎通ができないと感じることもあるでしょう。

 

このため、会社の上司とは仕事の用件以外はいっさい話さないという若者が増えています。しかし、このような状況で困っているのが、上司など会社で目上の立場にある人です。

 

ふだんから用件を話す以外のコミュニケーションがまったくない状況では、お互いの距離が離れすぎています。このため、上司と部下が二人で取引先に訪問するときなど、行き帰りの道中はずっと無言……ということも少なくありません。このような状況では、息が詰まってしまいます。

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もし二人で行動していて、相手が何も話してくれなければ、あなたはどう思うでしょうか。とても窮屈で居心地が悪く感じるのではないでしょうか。それは、上司も同じことです。

 

本来なら部下が気を使って、あれこれと上司に話しかけるのが筋ですが、最近では逆に上司の方が気を使って、何かと話しかけてくれることが多いのだそうです。しかも、そんな上司の気遣いも知らずに、上手くコミュニケーションがとれない若者が大勢います。上司が話しかけるのは職場、その場の雰囲気を和らげることのほかにも、自分の部下の状態を確認しておきたいという理由もあります。上司は、部下が何か仕事のことで悩んでいるのであれば、力になりたいと思っています。ですから、雑談でコミュニケーションを取り、お互いの距離を近づけたいと考えているのです。

 

例えば上司から話しかけられて、こんな風に返事していませんか。「お酒は飲めるの?」と「いいえ」。「趣味は何?」「読書です」。「旅行とかするの?」「別にしません」。「仕事で困っていることとかある?」、「特にありません」。

 

これは会話と言えるでしょうか。反抗期に親から「勉強、進んでるの?」、「うん」。「学校は楽しい?」「普通」などと答えている子どもと同じです。このようなやり取りは、会話とはいえません。

 

上司から話しかけられたら、「はい」か「いいえ」でしか答えないという若い人は多いのですが、このような取り付く島もない対応では、上司も困ってしまいます。

 

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何かを尋ねられて、一言だけ答えるのは、相手を無視しているも同然です。反対の立場だったらどうでしょうか。自分が後輩の教育係を任されたとして、「どう、仕事に慣れた?」と尋ねたときに、「はい」。「何かわからないところがあったら、いつでも聞いてね」、「分かりました」。「髪型変えたの?」、「はい」。このような反応しか返ってこない部下といっしょに仕事をするのは、精神的に大きな負担になるのではないでしょうか。

 

このような一つの質問に、一つだけの回答で返すのは、コミュニケーションの拒絶以外の何物でもありません。たとえば、「休日は何をしているの?」と上司に尋ねられたら、プライベートのことはほっといて欲しいと感じる人も多いですね。でも、上司は何もあなたのプライベートに干渉しようとして尋ねているわけではありません。あなたに心を開いてもらうために尋ねているのであって、あなたが休日に何をしていようと特に興味をもっているわけではありません。

 

「プライベートなことは話さない」というスタンスもありでしょうが、好意で言ってくれているのだと感じたら、当たり障りのない程度でかまわないので、話に乗っかってしまいましょう。あなた「サイクリングに出かけることが多いですね。テレビでロード世界選手権を見てから、サイクリングにハマっちゃって」。上司「かけひきがスゴイらしいね」。あなた「そうなんですよ、敵なのに協力することもあるんですよ」。上司「おもしろそうだな、今度見てみようかな」……と話が展開していくと、お互いの気まずい空気が和らぎます。頑なに上司との会話を拒否していれば、いつまでたっても居心地が悪いままです。

 

上司と話すのが苦痛という若手が多い現在の状況だからこそ、ちょっとした会話であなたの評価が上がる可能性も高いのです。

 

会話は言葉のキャッチボールです、相手から投げかけられたボールに、はいやいいえなど、一言だけで答えていたのでは、そこでキャッチボールは終わってしまいます。

 

質問を投げかけられたら、回答にもう一言つけ加えてみましょう。そうするだけで、キャッチボールがとぎれることなく続けられます。

 

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