一問一答形式で会話しないよう注意しよう|職場の雑談でのタブー

「仕事中には必要なことだけ話して、雑談はしたくない。」

 

このように仕事とプライベートはきっちり分けたいというタイプは実は多く、特に若い人は、上司など年の離れた人との雑談は面倒と感じる若者が増えています。

 

確かに平成生まれの若い人が、昭和生まれの目上の人と話すのはジェネレーション・ギャップがありすぎて意思疎通が難しかったりしますし、単純に目上の人と話すのは気を遣うから避けているという人もいます。

 

それもあって、会社では上司とは仕事の用件以外はいっさい話さないという若者が増えています。

 

とはいえ、普段から仕事以外のコミュニケーションが全くない状況では風通しが良いとは言えませんし、肝心の仕事でお互いの関係性が良くなくて相談しづらかったりすると本末転倒です。

 

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例えば、上司としばらく二人だけになったシーンで、会話無しではお互いに息が詰まってしまいます。
とはいえ無理やり会話をしようとすると、さらに気まずくなってしまうこともあります。

 

会話例

上司「お酒は飲めるの?」
部下「いいえ。全然飲めません」
上司「趣味は何?」
部下「読書です」
上司「旅行とかするの?」
部下「最近はどこにも行ってないですね」
上司「仕事で困っていることとかある?」
部下「特にありません」

 

部下も素っ気ない返事、上司も掘り下げない、このように一問一答形式、面接のような会話ではお互いに話す気もそがれてしまいます。
なんだか感じの悪い人だな、と思われてしまったらそれまで。以降話すチャンスはなくなってしまうこともあります。
これではお互いの距離を近づける会話と言えません。

 

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まず、何か質問されたとき、一問一答で一言だけ答えるのは、「会話をする気がありません」と言っているのと同じです。
相手も何を聞かれても「はい」「いいえ」しか返ってこない人とは、話す気がなくなってしまいます。
質問にはなるべく自己開示して、プラスで一言添えるようにしましょう。

 

「休日は何をしているの?」と上司に聞かれたとき、プライベートのことは答えたくないと感じる人もいますが、上司もプライベートに干渉しようとして尋ねているわけではありません。
会話の目的はお互いに心を開いて、距離を縮めることです。
極端な話、全然興味がないのに聞いていることだってあります。なので何と答えても問題ありません。

 

緊張をほぐしたい、距離を縮めたい、このような好意で話題を振ってくれているなら、当たり障りのない程度で話に乗っかった方が無難です。

 

上司「休日は何して過ごしてるの?」
部下「サイクリングに出かけることが多いです。ロード世界選手権を見てから、サイクリングにハマっちゃって」
上司「ロード大会は選手同士のかけひきがスゴイらしいね」
部下「そうなんですよ。敵なのに協力することもあるんですよ」
上司「え、敵なのにかい?どうしてなんだい?」
部下「それはですね・・・」

 

このように趣味の話をオープンにするだけで、話が広がって、気まずい空気は消えていきます。
頑なに上司との会話を拒否していれば、いつまでたっても居心地が悪いままです。
上司と話すのが苦痛という若手が多い現状だからこそ、ちょっとした会話で好印象を持ってもらえることもあります。

 

会話は言葉のキャッチボールです。
相手から投げかけられたボールに、「はい、いいえ」だけでは、キャッチしたボールをその場に落としているようなものです。
なので、質問を投げかけられたら、返事に一言つけ加えて答えてみましょう。
たったそれだけでボールを投げ返すことになって、キャッチボールが途切れずに続きます。

 

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