話のオチ付け方とは|オチが面白い話の作り方、オチをつける練習方法

 

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簡単なオチの作り方

オチが面白い話ができると、聞き手をより楽しませることができるようになります。
逆にオチがない話だと、聞き手から「で、オチは?」と厳しく指摘されてしまうこともありますよね。

 

とはいえ、日常会話のなかでちょっとした笑いを取るくらいなら、お笑い芸人さんが話すような強いオチを作る必要はありません。
強いオチはすべるリスクがあります。まずは「置きに行く」くらいの安全なオチの作り方を2つご紹介するので、そこからオチの作り方を練習していくのがおすすめです。

 

方法1 自分をみっともなく見せる
方法2 体験から学んだこと・教訓を伝える

 

オチといえば、「ボケて笑わせる」イメージが強いですが、日常会話では気持ちよく話を終わらせることの方が重要です。
積極的に笑いを取りに行くような面白いオチの作り方は後述しますので、まずは「話の終着点」「まとめ」をイメージしたシンプルなオチを作りましょう。

 

具体例:電車が遅れて、会社に遅刻しそうになった

 

これをオチを作らずにそのまま話すと「電車が遅れて、遅刻しそうで焦りました」となりますが、これでは聞き手も会話のとっかかりが少ないので、「それは大変だったね」と返すのが精一杯です。
そこで上記の方法でオチを作って、話をまとめてみましょう。

 

方法1 自分をみっともなく見せる

「電車が遅れてて、遅刻しないように全力ダッシュしたら足がつっちゃって・・・もうオッサンです

 

みっともなく自虐を入れることで、オチっぽい雰囲気がでますし、オッサンというキーワードがとっかかりとなって「オッサンってあんたまだ20代でしょうが!」など聞き手もリアクションしやすくなります。

 

方法2 体験から学んだことを伝える

「電車が遅れて、遅刻ギリギリになっちゃいました。JR○○線は強風に弱いんですね・・・

 

笑いを取るような面白いオチではありませんが、これも話のとっかかりがあるので、「私が使っている私鉄の××線も~」と話が広がる可能性があります。

 

オチに困ったら、まずは「自虐」または「教訓」を話の終わりにくっつけて、それをオチとしましょう。
それだけで話の終わり方がグッと良くなります。

 

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面白く笑いを取るオチの作り方

さらに積極的に面白いオチで笑いを取りに行くなら、以下の方法が有効です。

 

方法1 フリオチを使う
方法2 キンカンの法則を使う
方法3 三段オチを使う

 

方法1 フリオチを使う

フリオチとは相手に「この話はこうなるんだろうな」とフリで想像させてから、オチで裏切って笑いを取るテクニックです。
フリとオチを面白くするコツは、フリとオチの感情を反対にすることです。
オチの方が先に決まっていることが多いと思うので、オチの感情と逆の感情のフリを作るとやりやすいと思います。

 

 

例1 オチが「ディズニーランドがつまらなかった」(マイナスの感情)

「片思いの女の子とどうにかディズニーデートの約束を取り付けて、バイトも1カ月前から『この日は休みます!』って楽しみにしてたのに・・・(ポジティブなフリ)
まさかの土砂降りだったんですよ・・・」

 

例2 オチが「ディズニーランドが楽しかった」(プラスの感情)

「男3人でディズニーランドに行くことになって『絶対楽しめない』と思ってたのに・・・(ネガティブなフリ)
いざ皆でミッキーの耳付けたら一気にテンションが上がって最高だった!」

 

このようにディズニーがつまらなかった話をするならフリは「楽しみな感じ」でポジティブに、楽しかった話をするならフリは「行きたくない感じ」のネガティブにするだけで、簡単に聞き手の意識をミスリードすることができます。

 

オチがばれてしまうとフリにならないので、このように上手く聞き手をミスリードすることが大切です。
ただし、ミスリードさせることに重点を置きすぎて、フリが長すぎにならないよう注意してください。

 

(フリオチの具体例)人志松本のすべらない話:小籔千豊「スノーボード」
・小藪、小藪の彼女、彼女の弟、弟の友達、弟の先輩(ダンジリ野郎)の5人でスノーボードに行った話。
・彼女の弟の先輩(ダンジリ野郎)=陽キャラ。行きの車内で一番しゃべりまくり、「よっしゃ小藪黙らせた」とダンジリの上に乗ってるくらいノリノリな人。

 

スノーボード場到着して、リフト券どうするか、1日券、半日券色々あるんですけど一日券8,000円。
8,000円か~って話してたら「もちろん一日券でしょ~♪」みたいなことを、そのダンジリ野郎がいうんですよ。
そこはジャンプ台があるようなスノーボードのところで、順番にジャンプするんですけど、彼女と僕で下手くそなんで下から見ていたんですよ。

 

次は弟の番やって、フルフェイスかぶってて、シャーって滑ってきて、ジャンプ台下から見てるから一瞬消えるんですよ。
ガーって一瞬消えてパって出てきたらいきなり空中でグルグルグル~って回転しててズドーンって着地して、めっちゃ格好いいんです。「おーすごいなケンタ」、嫁はんと「上手やな~!」って。
次、弟の友達。「あ、あの子や」って見てたら、また一瞬消えて、パッて出てきたら今度はいきなりボードつかんでて、こんなポーズで、めっちゃ格好いいんですよ。「すごいやん!」って。

 

で次。言うてたダンジリ。ダンジリ野郎の番。
「まあ上手なんやろうな」って見てたら、ファーっていってまた一瞬消えたんですよ。で、パって出てきたら。
『気を付け』して空向いてたんです。(一同笑い)
なんですか、こう平に。サッて出てたらボードがこっち向いてて、身体がまっすぐ上向いた状態。
え?って思ったらそのままドン落ちて、ズザズザ~!って。そのまま動かなくなったんですよ。・・・腰やっちゃったんです。
あんだけ行きの車でダンジリみたく騒いでたのに、もう今動かないやんこの人って。(一同笑い)
これリフト券・・・一日券「もちろん一日券でしょ~♪」て、いやいや一本8,000円やん。(一同笑い)
よう言うたな、一本8,000円、めっちゃおもろいってなって。(一同笑い)

 

オラオラで車内を支配したダンジリ先輩は、スノーボードでもオラオラしてくるんだるなと聞き手に想像させてから、間抜けな転び方をして失敗してしまうというフリとオチが効いたエピソードトークです。小籔さんはこのエピソードトークでこの日のMVPを取っていました。

 

エピソードトークのように長くなくても、以下のように色々な使い方ができるのがフリオチの便利なところです。

 

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フリとオチで逆の感情にする

「今日は贅沢するぞ~!・・・うどん食べよ。」

 

「この店は俺がカードで払うぜ!・・・あ、ポイントが欲しいだけだから・・・半分出してね・・・?」

 

フリでフォローを入れて失礼なことを言う

「あの、尊敬している先輩にこんなこと言うのも失礼ですけど・・・バカなんですか?」

 

フリで緊張させて内容で緩和させる

「一生のお願いなんだけど・・・お茶入れてくれない?」

 

「引かないで聞いて欲しいんだけど・・・実は俺、猫舌なんだ」

 

フリで予想させて裏切る

同僚「課長はモテるから、ぶっちゃけ社内で関係持った人いますよね?」
課長「いやいや・・・」
あなた「おい!そんなこと答えられるわけないだろ!・・・で、何人に手出したんですか?」

 

その他のフリオチの例

・よーし今日は贅沢するぞ~!→うどん食べよ(贅沢じゃない)
・オリジナルギャグやります!→コマネチ!(オリジナルじゃない)
・俺、サッカーにかなり詳しいんですよ!→オフサイドって何?(詳しくない)
・みんな知ってると思うんだけど→俺、グッピー飼ってて(だれも知らない)
・みんな知らないと思うんだけど→サイゼリヤってイタリアンがあるんだよ(皆知ってる)
・俺辛いの全然平気で食べれるから→うわ、辛!無理!(食べられない)

 

方法2 キンカンの法則を使う

天才落語家ともいわれた桂枝雀さんのお笑いの理論が「キンカンの法則」です。
明石家さんまさんも「笑わせるためには、緊張させたあとに緩和させればいい」と言っています。
緊張の「キン」、緩和の「カン」でキンカンの法則です。

 

(キンカンの法則具体例)問わず語りの神田白山:「新日本プロレス副音声舞台裏2021.1.8」
辻アナウンサーのプロレスイベントに参加したときの話を、神田白山が清野茂樹アナウンサーにしたときのエピソード。

 

神田白山「そういえば僕ね、清野さんね、辻さんのイベントにいったんですよ。学生のころ。」
清野アナ「え、どんなイベントです?」

 

神田白山「プロレスファンが来てまして、100人くらい。でね、これがまた濃厚なプロレスファンなんですけど、一人マヌケなやつがいたんですよ、清野さん。」
清野アナ「なんです?」

 

神田白山「あのね、『プロレスって八百長って聞いたんですけど、本当なんですか?』って。」
清野アナ「それはまぁ~!まずいですね~!変なこと聞くやつですね~!」

 

神田白山「そうなんですよ、清野さん。いまさらそんなつまんないこと聞いてるんですよ。それに対してね清野さん、辻アナがなんて答えたか知ってますか」
清野アナ「わかんないです。なんて答えたんですか?」

 

神田白山「これね、『太古の昔のイメージなんですけど』っていう、その入りから入ったんですよ。」
清野アナ「ほうほう!」

 

神田白山「『で、洞窟の穴に暮らしている人間がずっといるとして、その洞窟の穴に暮らしている人間は外に出ない人間がいるとするじゃないですか。』」
清野アナ「ほうほうほう!」

 

神田白山「『で、鳥がそこに飛んでるピューっと。で、その人たちは洞窟の穴で生涯暮らすから、外に出ないから肉眼で鳥を見ることはできないけど、その鳥がピューと飛んだ、その影!洞窟の穴にうつるこのヒューという影は・・・その、見えるんですよ、その人間達にも!』」
清野アナ「うん、そうですね!」

 

神田白山「『それが・・・プロレスってことです。』」

 

(静寂)

 

清野アナ「・・・どういう意味ですか?」
(一同笑い)
神田白山「いや僕も意味わからなんですけど、自分で言ってて。確か辻さんそんなこと言ったと思うんですけど。」(一同笑い)

 

 

深い風な話をされて、「え?どういう意味?」と聞き手が緊張したところで、「ぼくも意味が分からない」と緩和させて笑いを取っています。

 

キンカンの法則も短めに使えば

「僕、タワーマンションに住んでるんですよ。・・・2階ですけど。」

 

「これ見てください、ついにロレックスの時計買っちゃいましたよ!・・・60回払いの5年ローンで。」

このように最初に「自慢話かな?」と緊張させて、自虐で緩和させると、敬遠される自慢話も笑い話に変換することができます。

 

キンカンの法則の詳細は「キンカンの法則を知れば、いつでもどこでも笑いが取れるようになる」も参照してみてください。

 

方法3 三段オチを使う

三段オチとは、「三回の発言のうち最後の一回でボケる」方法ですが、具体的なやり方は大きく2つに分かれます。

 

①同じ方向に落とす三段オチ
三回の発言とも同じ方向に持っていきつつ、落とすやり方です。
他の人のボケや発言に乗っかる形でも使うことができます。

 

上司「今年もお疲れさん。お前らの来年の目標はなんだ?」
同僚1「早寝早起します!」
同僚2「間食をしません!」
あなた「飲みすぎないようにします!」
上司「仕事の目標だよ!」

 

②違う方向に落とす三段オチ
一段目、二段目で相手に話の方向を想像させておいて、それを裏切って笑いにする三段オチです。
別ジャンルのキーワードを使うと、話の振れ幅が大きくなって笑いを取りやすくなります。

 

あなた「最近、うちの娘がなんでもやりたがるんですよ」
先輩「娘3歳だっけ?そういうお年頃だろ」
あなた「掃除も手伝ってくれるし、食器の片づけもやってくれるし」
先輩「へー、えらいじゃん」
あなた「期日前投票にも代わりに行ってくれるんですよ」
先輩「うそつけ!」

 

 

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