面倒な雑談はしたくない?職場で中身のない雑談をする意味

職場での雑談の意味

雑談は相手との距離を縮めたり、その場の空気を和ませるために行うコミュニケーションツールです。
職場での仕事の話といった実用的な会話も大切ですが、こと人付き合いという点で言えばは、そのほとんどが雑談から生まれるといっても過言ではありません。

 

しかし、最近は相手と仲良くなるためのコミュニケーションに苦手意識を持つ人が増えています。
「雑談力」という言葉をよく聞くようになりましたし、雑談関連の書籍も多く出版されています。

 

その原因の一つとして考えられるのが、コミュニケーション偏っている人が多いからだと考えられます。
例えば友人や同期とは楽しく会話できるのに、目上の人や異性といった異なる立場にいる人に対して、上手く話せないという人は多いです。

 

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雑談が苦手な人でも、職場では

「おはようございます」「お世話になります」「お疲れ様でした」「失礼します」「よろしくお願いいたします」

 

といった挨拶や

 

「○○してください」「今日の売上は○○円でした」「到着はいつごろですか?」「ご都合の良い時間は?」

 

といった依頼、報告、質問はきちんとできたりするものです。
これは挨拶はマナー、仕事で必要な伝達・質問事項はある程度マニュアル化されていたりと、社会生活の中で当たり前だと沁みついているから、言い換えれば「慣れているから」です。

 

しかし、そこから雑談で関係を発展させていくことができる人は多くありません。
必要最低限のことは話せるけど、それ以外のことを話す能力が身に付いていないともいえます。

 

「仕事なんだから用件が終われば、それ以上何を話す必要があるの?」と思う方もいると思いますが、誰かと関係を深めたり、よりいい環境で仕事をしたいと考えているなら、プラスアルファのコミュニケーションが必要不可欠です。

 

雑談には中身も意味もないと考えている人が特に若者の中で増えてきています。
確かに商談、交渉、報告、連絡、挨拶といった話は中身も意味もあります。
しかし、だからこそビジネスシーンで中身のない雑談をすると「この人は私に興味があるのかな」と伝わりやすくもなるのです。

 

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自分の仕事がしやすくなるための雑談

雑談は無駄話と思ってる人でも、家族や友人や恋人との雑談は楽しんでいるはずです。
なので雑談自体は否定しなけど、「親しくなりたいと思わない人とわざわざ雑談したくない」というのが本音だと思います。
上司、先輩とは仕事上だけの付き合いで十分だから踏み込まない。雑談はしないという気持ちも分かります。
しかし、親しくしたいと思わないからと雑談をしないのはとても損なことで、あなたの仕事の楽しさを左右することにもなりかねません。
ビジネスマンの会話は「仕事に関係する用件」「関係しない雑談」の2つに分けられますが、例えば商談で雑談がまったく必要ないかといえば「NO」です。
器用に仕事を回している人ほど、雑談の重要性も知っています。

 

例えば、営業の仕事をするのにも

「お世話になっております。本日は新商品のご紹介に上がりました。我が社の商品のメリットですが~」

と突然本題に入った営業に入るよりも、

「最近、ゴルフの調子はどうですか?」
「この時期はお忙しいんじゃないですか」

 

など、ちょっとした雑談をして空気を温めてから本題に入る営業マンの方が成績を上げていたりもします。

 

雑談で伝わるのは、お互いの人間性です。
職場でも「この人の質問はちゃんと答えよう」、「この人のお願いはちゃんとしよう」と思える人が一人はいると思いますが、そういった人とは自然とお互いのリスペクトが出来ているものです。
雑談を通して人間性を分かりあって、尊重しあえる、というのが気持ちのいい人間関係です。

 

もしも人間性は不要で、要件だけで仕事が成立していくなら、商談は全てAIがになっていくことになるでしょう。
しかし、実際問題ビジネスは人と人との関係で成り立っています。
ロボットのように、必要な用件だけを伝えていたのでは、いつまでたっても相手の良好な関係を築くことができず、その結果として商談もうまく進みません。

 

心を開いていない相手には、仕事の話も聞いてもらえません。
相手が心を開いていない状態で、いくら商談の良いところをアピールしても、相手は「早く帰ってほしいな」と思うだけで迷惑をかけるだけになってしまいます。

 

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職場では「ながら雑談」がおすすめ

職場で単純作業をするときは、積極的に「ながら雑談」するのがおすすめです。

 

・封筒に書類を入れる
・資料をファイリングする
・書類を大量にコピーする
・資料をホッチキスで止める

 

こういった仕事なら、何も考えずにただ手を動かすだけでできると思います。
単純な仕事は飽きてしまうものですが、雑談しながらだと飽きずにかえって仕事が捗ったりもします。
さらにコミュニケーションでお互いの距離が縮まるので、一石二鳥です。
さらに「ながら雑談」には以下のようなか利点があります。

 

・作業中の、ちょっとした気分転換の雑談なので、とりとめのない内容でいい
・作業にも意識を取られているので、リラックスして話しやすい
・作業中は手元に視線をやっているので、相手の目を見て話す必要がない

 

このように雑談が苦手な人でもかなりリラックスして話せる状況なので、普段の会話では緊張してしまうという人でも話しやすくなっています。
話題をがんばって考えなくても「この書類の会議、明日何時から?」、「その封筒、今日中にポストに出すの?」など、思ったことを話していれば済みます。
そして、会話が途切れても、ひたすら作業をすればいいわけです。沈黙になっても「何か話題を探さないと」と焦る必要もありません。

 

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