上手く話題を振る方法|会話での話の振り方と広げ方

会話では話を振るだけではなく、その話題からさらに話を広げることが大切です。
こちらでは、誰でも簡単にできる話題の振り方と広げ方をご紹介していきます。

 

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話題の振り方

会話をはずませて人間関係を良くするためには、話の振り方が大切です。
自分が上手に話せてても、相手に「自分の話もしたいのに」と思われてしまっては本末転倒です。
相手が主役になれるように、話の振り方も意識しましょう。
しかし、何も考えずただ話を振るだけでは不十分です。

 

・最近どうですか?
・何か面白いことありましたか?

 

このような適当な話の振り方では、相手は何を話せばいいのかわからず逆に迷惑がられてしまいかねません。
話題を振るときには、「相手が話しやすいように振ること」が重要です。
話は振り方によって、話しやすさ、盛り上がりやすさが変わってきます。
以下では、具体的な話の振り方をご紹介します。

 

テーマまで決めて話を振る

誰かに話を振るときは、テーマまで決めて振ることが大切です。
例えば、さっきまで映画の話をしていたら、その流れで「○○さんは最近、面白い映画とかありました?」とテーマを決めて振ります。
こうすることで、振られた方もそのテーマで何かなかったか、思い出しやすくなります。

 

話を振ることで、相手にエピソードを思い出してもらうことが目的なので、狭すぎるテーマは逆効果です。
先ほどの例で相手が映画の話に付いて行けてなさそうなら、「ドラマとかアニメとか」とテーマを広げます。
テーマが狭いと感じたら、テーマを広げて話を振るようにしましょう。

 

相手の得意分野の話題を振る

相手側の得意分野の話は、相手が話しやすい話題になります。
相手の趣味が分かれば、それ関連の話題はとても喜ばれます。

 

ビジネスシーンなど相手のことをあまり知らないようなシチュエーションでは、相手の仕事の話や、相手の会社の最寄り駅についての話題がおすすめです。
最寄り駅についてなら駅前を少し歩くだけで色々と気付くことがあるはずです。

「駅前で行列が出来てるパン屋がありましたね」
「駅前の商店街が人でいっぱいでしたね」

など相手の方が情報を持っていそうな話を振ると、自然と話が広がりやすくもなります。

 

目の前にある事を話題にする

共通の話題は、話が広がりやすいです。
お互いの共通点が事前に分かれば、その話題を振ればいいですが、いつもそうとは限りません。
相手の情報がない場合は、「今目の前にあること」を話題にするのがおすすめです。
今目の前にあることは、お互い知覚していることなので、立派な共通点になります。

「最近めっきり日が短くなりましたね」
「あの吊革広告のニュース、最近話題ですね」
「その腕時計、素敵ですね」

ゆっくり周りを見渡してみて、気付いたこと・感じたことを話題にしてみましょう。
今目の前にあることを話題にできるようになると、話題がなくなってしまったときにも焦らなくて済むようになります。

 

5W1Hの話を振る

自分の話をしつつ話題を振るときは5W1Hの「いつ・どこで・誰が・何を・なぜ・どうした」をなるべく多く伝えるようにします。
全体像が伝われば、相手も質問がしやすくなって話題が広がるためです。

「先週、課長と一緒に駅前に出来た居酒屋に寄ってみたんだけど、刺身が安くて美味しかったんですよ。おすすめですよ」

というくらいの話を一気に伝えてしまいます。

 

最低限伝えるべきことさえ伝えてしまえば、あとは相手が
「お店の雰囲気は?」「ボリュームは?」「安いっていくら?」「どの辺にある店?」
と気になったことを聞いてくれるようになるので、話題も自然に広がりやすくなります。

 

エピソードトークの振り方

誰かが鉄板のエピソードトークを持っているときは、それを振ることで場を盛り上げることもできます。
そのとき「先輩、あの面白い話聞きたいです!」と振るのは良くありません。
面白いというキーワードは、笑いのハードルが上げてしまうからです。

 

・先輩、あの「ヤバイ新人の話」聞きたいです。
・この前言ってた、「居酒屋にいたおじさんの話」してくれない?

 

このようにエピソードトークに題名を付けて振ると、ハードルが下がるうえ、周りの人たちの興味も引くことができます。
ただし「ヤバイ新人が部長にタメ口聞いた話」など、題名にオチを入れないように注意してください。
タイトルがネタばれになってしまうと、ウケづらくなるからです。
同様に笑いながら話を振るのも「そんなに面白いの?」と周囲のハードルを上げてしまうので良くありません。
何気ない普通のトーンでエピソードトークを振るようにしましょう。

 

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話の広げ方

例えば、取引先の会社に出張して、担当者と話をするのとき会話例です。

あなた「御社の建物はずいぶんと歴史がありますね」
担当者「そうですね」
お互い「・・・・」「・・・・」

 

話題を振っても、相手の反応によってはすぐに会話が終わってしまいます。
話の広げ方にもいくつかポイントがありますので、ご紹介します。

 

気になったことを質問する

上記の会話例で、建物に歴史がありそうだと思ったなら

「どれくらい歴史があるんですか?」
「自社ビルなんですか?」

など、気になることを質問すると話が広がります。

 

担当者「はい自社ビルで、80年前に建ったと聞いています」
あなた「そんなに歴史があるんですか!100年近く前の建物には見えませんね」
担当者「いえいえ、社長は建て替えたいと言ってるのですが(笑)」

 

相手が質問に答えてくれたら、感謝の気持ちを込めてリアクションすれば、相手も気持ち良くなって話を広げてくれたりします。

 

質問する際の注意点としては、心の準備が出来ていないところにいきなり質問すると、相手を困らせてしまう場合があることです。
なので、質問する前にはクッション言葉として

「ちょっとお伺いしたいのですが」
「お聞きしてもよろしいでしょうか」

といった言葉を添えると、相手も回答する心の準備ができます。

 

こういった質問前のクッション言葉は、声が小さい人が使うと特に効果的です。
相手に質問を聞く体制が整うので、小さい声でも相手が聞きとってくれやすくなるからです。

 

感想を伝える

例えば、上記の例でいえば「80年の歴史がある」と聞いて感じたことを伝えます。

「戦前からあるって感慨深いですね」
「80年前とは思えないほど綺麗ですね」
「私の祖父の年齢と同じくらいです(笑)」

など、自分の素直な感想を口にするだけでも大丈夫です。
感想の中に、相手に刺さるキーワードがあればそこから話がまた広がります。

 

相手の考えを聞く

「歴史のある建物はお好きですか」
「○○についてもっと知りたいので、教えてください」

など、相手の考え方や、相手の方が知識があることを聞くと話が広がりやすくなります。
「大きな声じゃ言えないですが、私は歴史的なビルより、新しいオフィスビルに憧れてるんですよ」など意外な感想や考え方が聞けたりもします。

 

自分の情報を開示する

相手側の話題が見つからなければ、自分の情報を開示することで話題を広げることもできます。
この場合できるだけ具体的に話すことがポイントです。
情報が多ければ多いほど、相手が反応できるキーワードが増えるからです。
「私の会社は狭いので窮屈なんですよ」よりも

「私の会社は5階建てビルで1フロアだけ借りてるので、他のフロアの人に気を使わないといけなくて場所的にもメンタル的にも窮屈なんですよ」

というように相手に映像が浮かぶように説明するといいでしょう。
相手の頭に映像が浮かべば、相手からのリアクションが期待できるので、またそこから話題が広がっていきます。

 

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