とっつきにくい人、親しみにくい人の特徴と付き合い方|職場の会話術

とっつきにくい人、親しみにくい人はどんなところにでも一人はいるもので、会社などは友達の集まりではないので仕事を回す必要があれば、そういう人達とも付き合っていかなければいけません。
とはいえ苦手な人と話すのはストレスが溜まりますし、嫌いな人とは出来れば話したくもないとも思います。
こういう場合、少し発想を変えて
「その人と話すことで、自分がストレスを感じないようにするにはどうすればいいか」と考えると上手くいきやすいです。
こちらではそんな「とっつきにくい人」「親しみにくい人」との付き合い方ののコツをご紹介します。

 

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とっつきにくい人の情報を集めてみる

「敵を知り己を知れば百戦危うからず」というのは孫氏の兵法ですが、相手の情報を集めることはとっつきにくい人との付き合いにも有効です。
生年月日、趣味、好きな食べ物やお酒、特技など、その人が何が好きなのかの情報を集めてみましょう。
日頃その人とコミュニケーションが無いのであれば、周りの人から情報を仕入れても構いませんが、あまり話したくないというのが本音でも、その人と距離を取ればとるほど不思議と関係は悪化していくものです。

 

なので休憩時間、退社時間がいっしょになったときなど、勇気を出して

「そういえば、○○さんの趣味はなんですか?」
「好きな食べ物は?」
「お酒はお好きですか?」

となんでもいいので尋ねて、1つ1つ相手の情報を集めてみてください。
コミュニケーション能力を上げたいなら、苦手な人とお付き合いすることはハードですがとても良いトレーニングになります。

 

自分から話しかけるのは気が乗らないかもしれませんが、相手の情報が集れば、その後のコミュニケーションもスムーズに運びやすくなります。
この地道な努力で得た情報が、ちょっとした会話や飲み会でとても役に立ちます。

「そういえば、○○さんは乙女座ですよね。今日のラッキーカラーはグリーンでしたよ」
「最近、趣味の釣りはいかがですか?」
「○○さんがファンの広島カープ、昨日勝ってましたね」

など、ちょっとした会話の糸口になります。

 

とっつきにくい人は周りから日々煙たがられて、不貞腐れてしまっていることもあるので、このように自分についての情報や好きなことを話題にされたら嬉しくなって一目置いてくれるようになる可能性もあります。

 

得意先のキーパーソンがとっつきにくい人の場合でも、相手の情報を仕入れておけば、接待するときに使えます。
接待でお店を探すとき、イタリアン好きならイタリアンの有名店が探せますし、焼酎好きな人ならご当地焼酎飲み放題のお店を予約すれば喜んでもらえます。好きなお酒が分かっている相手なら、最初はビールで乾杯したあと「次はハイボールでいいですか?」と好みの酒を注文しておくこともできます。
カラオケで得意曲を入れておいて「社長のあの曲聞きたいです!」と盛り上げることもできます。

 

「とっつきにくい人のためにそこまでしたくない」と思う気持ちはよく分かりますが、「最終的に自分が楽するため」と割り切ってしまうのがポイントです。

 

何かを得るためには何かを犠牲にする必要があります。その努力は裏切りません。
最初は苦労しても、実際に話してみると相手の良いところが見えてきて、親密な関係へと変化していくことも少なくありません。
最初の情報収集の段階から「もしかしたら将来この人と親友になるかもしれない」「ビジネスの重要なパートナーになるかもしれない」といったポジティブな思い込みで取り組むことをおすすめします。

 

人生どう転ぶかわかりません。大嫌いな人だったのに、気がついたら大親友になっていたというケースも意外とあります。
こちらから歩み寄る努力、サービス精神は、コミュニケーションの最も大切な姿勢です。歩み寄り、心を開けば、相手もこちらに好意を持ってくれやすくなります。
自分からの働きかけによって、人間関係は良い方向へと変化させることができると、自分に自信も付くようになります。

 

とっつきにくい目上の人との付き合い方

職場の上司にもいろいろなタイプの人がいます。
こちらから歩み寄ろうとしても、取り付く島もないような親しみにくい上司もいたりします。
そういう上司には「なるべく関わらないように」と敬遠してしまいがちですが、職場の上司とは毎日顔を合わせますし、同じ係で働くなら良好なコミュニケーションを取っておいたほうが仕事がスムーズに進みます。

 

初めはとっつきにくい人だと思っても、あきらめずに何度もアプローチするところからスタートしてみましょう。最初は反応してくれないかもしれませんが、何度か絡んでいくと、相手も少しずつ心を開いてくれます。

 

特に肩書が高い人ほど、周りからは「悪い印象を与えたら出世に響く」などと怖がられて遠ざけられる傾向にあります。部下たちは付かず離れずで、当たり障りなくお付き合いをする人が多いのです。友達のようなフレンドリーな関係はどんどんなくなっていきます。
このように、厳しい上司ほど孤独感を抱えているケースが意外と多いものです。

 

ですから、とっつきにくい上司ほど、一度相手に気に入られると可愛がってもらいやすいという利点があります。
社内でとっつきにくい上司に対しても、他の人と同じ態度で何度かアプローチをしてみましょう。
ある程度関係性ができてくると、「バカなことばかり言っていないで、仕事しろ」と口では叱っても、心の中では可愛いと思われる部下になれるケースが多いのです。胸を借りる気持ちで思い切ってぶつかってみましょう。

 

別れの日には終わりよければ全て良し

職場には気の合う人もいれば、好きになれない人もいます。
ウマが合わない人が人事異動、転勤、退社することになった場合、お別れ出来てせいせいするというのが正直なところだと思いますが、最後の別れ方は大人の対応をおすすめします。

 

パワハラまがいのことをされた上司に対しても、送り出すときは「お世話になりました」と、何事もなかったように当たり障りのない挨拶で送り出すのが無難です。
しかし、当の本人が自分が周りからどう思われているか分かっているような場合は「心にもないことを言ってるな」と逆効果のこともありますが、恨み節をぶつけるのはあまり上策ではありません。

 

どうしても恨み節を一言いってやりたいときでも、社会人であれば本音を伝えた上で、なるべく空気を悪くしない挨拶を心がけてください。
大事なのは本音をぶつけたあと、最後に感謝の言葉で締めくくることです

 

「あの時にあなたが言った言葉は、一生忘れない」と恨み節をいうだけでなく、「あの時に言われた言葉もあって一時は恨んだこともありましたが、あのときの言葉のお陰で発奮できましたし、今になっては感謝しています」など、ネガティブな過去をポジティブに変換すれば、本音を伝えたうえで、お互いの今後がプラスに変わることもあります。
異動、転勤、転職であっても世間は狭いもので、また関係する職場や取引先として出会う可能性もあるのです。そんなときでも、ポジティブな挨拶をしておけば、スムーズにまた関係が結べることもあります。

 

最後まで好きになれなかった人でも、本音と感謝の気持ちを伝えることで、その後お互い気分良く過ごせるのです。
こういった心配りができると、周りからも信頼されるようになります。

 

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