真面目な人ほど、営業取引先でのユーモアと笑いが効く

真面目な人だからこそ、キラリと光るユーモアセンス

 

お笑いのセンスを上手に取り入れることは、コミュニケーションを深めるための重要なプロセスです。とはいえ、お得意先や営業先での担当者との会話に、ユーモアや笑いを取り入れるのは、なかなか難しいケースも多いですね。

 

やはりビジネスですから、真剣勝負という面もあります。真面目で礼儀正しいことは、ビジネスでの基本マナーです。これなくしてはどんなに話上手な人でも、相手とのコミュニケーションを円滑にすることはできません。

 

真面目で礼儀正しく相手に接し、ちょっぴりスパイスとしてお笑いの要素を加える――、これがビジネスシーンでのお笑いを取り入れる重要なポイントとなります。

 

 

身だしなみを整え、挨拶、敬語、お辞儀の角度まで、ピシッと礼儀正しく行える人が、たまにポツリと面白いことを言うと、「この人は礼儀正しくて真面目なだけでなく、ユーモアのセンスもある人だ」という印象を与えることができ、好感度が上がります。

 

ベースは「礼儀正しい」や「真面目」です。しかし、それだけでは相手との距離はなかなか縮まることがありません。真面目だと思っていた営業マンが、思いがけず面白いことを言うというギャップが、相手との距離をぐっと縮めてくれます。

 

真面目な会社こそ、笑いを取りに行く!

 

真面目で礼儀正しく振る舞った上で、ほんのちょっぴり笑いのセンスをプラスすると、相手が心を開きやすくなります。このテクニックをマスターしたら、次は会社や担当者に合わせて、演出方法を変えるとより効果的です。

 

たとえば話し好きの担当者や、自由な雰囲気の会社の場合は、礼儀正しく真面目に態度で接するのが効果的です。

 

それとは逆に、堅いイメージの会社で職場がシーンと静まっている会社は、笑いを取ってから商談に入りましょう。誰もが自分の作業を行っており静まり返った職場の場合、こちらも真面目な態度でいかなければ……と思いがちですが、それは間違いです。

 

 

このような職場で働く人たちこそ、笑いを求めています。ちょっとした笑いでリラックスできたらいいな……と常々望んでいるのです。パッと見ると黙々と仕事をしているようでも、職場の人たちの耳はあなたの会話を捉えています。ちょっとしたジョークで誰かがクスリと笑っていることもありますし、楽しい営業マンがやって来たと、内心では歓迎されていることが多いのです。

 

ただし、どのような会社でも最初のうちは礼儀正しく、そして要所要所で笑いをはさんでいくようにします。つまり、ビジネスマナーを守っており、場の雰囲気が読める人間であることを、取引先に知ってもらうことが大切なのです。

 

礼儀正しくなければ、笑いはとれない!

 

ビジネスシーンでは礼儀正しさと真面目さが基本です。そこに笑いのスパイスを振りかけるからこそ、相手が胸襟を開いてくれるのです。終始ふざけて笑いを取っていたら、相手は怒り出して取引停止になることは明らかです。

 

お笑い芸人の世界でも、舞台の上ではみんなおちゃらけていますが、舞台の下に降りれば、上下関係が厳しく、誰もが礼儀正しく仕事をしています。特に売れっ子のお笑い芸人ほど、礼儀正しく後輩への面倒見も良いといわれています。

 

 

お笑いを売る芸人さんだからこそ、笑いと礼儀正しさのケジメをつけることが何よりも大切であることを知っているのでしょう。芸能の世界でも、最終的な人気は人柄だといわれています。ビジネスシーンでもお笑いをとりいれるのは、自分の人柄を知ってもらうための材料といえるのです。ハメをはずのではなく、礼儀・礼節をわきまえた上で、場の雰囲気を和らげるためのジョークを上手に取り入れましょう。