心地よい声の出し方3選|アナウンサーも実践する発声方法のコツ
録音した自分の声を聞いて「これが私の声?」と驚いた経験がある方も多いと思います。
いつも聞いている自分の声は、頭蓋骨の中に響いている声なので、他人が聞いている声とは全然違っています。
自分では聞き取れない声を常に周りに出しているという意味では、「声の出し方」と「身だしなみ」は似ている部分があります。
自分の顔や髪型は見えないからこそ、鏡の前で髪の毛をセットしたり、髭をそったりして身だしなみを毎日整えると思います。
一方、聴覚と視覚の違いはありますが、声に関しては自分の声が分からないのにもかかわらず、「声の身だしなみ」を整える方はとても少ないです。
顔の身だしなみは鏡を見れば分かりますが、声は録音しないと分かりませんし、手間がかかるので誰も整えようとはしません。
なので、少し声を整えるだけでも、周りと大きく差をつけることも可能です。
声を整えるといっても毎日自分の声を録音する必要はありません。
ちょっとしたコツと習慣で、良い声を出すことは可能です。
こちらでは「声の身だしなみ」を整えて、周りが心地よいと思えるような声を出すコツをご紹介していきます。
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腹式呼吸を身に付ける
アナウンサーの基本は腹式呼吸といわれます。
しかし「息を吸って、ゆっくり吐く」というのが腹式呼吸のやり方と分かっていても、細かいやり方の違いが人それぞれ違っていて、
・鼻と口どっちから吸って、どっちから吐くのか
・何秒吸って、何秒吐くのか
というのがよく分からないと思います。
こちらでは有名な池上彰さん、アナウンサーの魚住りえさん、三橋泰介さん、それぞれの腹式呼吸のやり方をご紹介します。
池上彰氏の腹式呼吸のやり方
①まず椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばす。
②深呼吸をして、息をたっぷり吸い込む。
③腹に力を入れ、ゆっくりと息を吐き出す。
④これを何回か繰り返したら、今度は、息を吐きながら、大きく「あー」という声を出す。
⑤喉に力を入れず、腹から声を出す気持ちで。
⑥なるべく低い声を出そう、あるいは体を共鳴板にしようと心がける。
⑦「あ~」と言いながら、手を胸に置く。胸がビリビリと共鳴するようになっていれば腹式呼吸完成。
魚住りえ氏の腹式呼吸のやり方
①「す」というキーワードを使う
②まずは音のない「す」を言う。空気を抜くような音で「スッスッスッス」を連続で発声。
③強く、早く、連続で行うことで既に腹式呼吸になっている。
④このときお腹に手を当てて、お腹が動いているようならOK
⑤お腹に手をあてたまま、今度は音を出して「す」を発声。同じようにお腹が動いていればOK
⑥そのまま「おはようございます」と発声。同じようにお腹が動いていればOK
三橋泰介氏の腹式呼吸のやり方
①仰向けに寝て、自然に呼吸する。
②お腹が上下していればOK
③この状態が既に腹式呼吸なので、この感覚をまずは覚える。
④口で息を吐きながらお腹を凹ませて、鼻から息を吸いながらお腹を膨らませる。
⑤お腹に重たい物を載せてみる。辞書や写真集など。
⑥これを毎日繰り返し腹式呼吸の感覚を体に染み込ませる。
詳しくはこちら:腹式呼吸のやり方と練習方法
「ファ」か「ソ」の高さで声を出す
ある程度高い声は、明るい印象を相手に与えることができます。
ドレミファソラシドの音程を実際に口に出してみて、理想的な音の高さは「ファ」もしくは「ソ」の高さです。
声に出してみると「高すぎるのでは?」と感じるかもしれませんが、それはあなたが頭に響いている音を聞いているからです。
実際周りが聞いている声と、自分が知っている声はかなり違います。
なので自分では「ファ、ソ」の音が少し高いと思っても、周りには心地よい声が響いています。
普通の人の地声は「ド、レ、ミ」程度なので、少し高めの「ファ」にするだけでも、周りへの印象が変わってきます。
詳しくはこちら:明るい声を出した方が好感度は高くなる
口を大きく開けて声を出す
アナウンサーのように腹式呼吸で声が出せるようになるのが理想ですが、慣れるまでにはどうしても時間がかかってしまいます。
そこで簡単に腹式呼吸に近い声を出す方法があります。それは口を大きく開けて話すことです。
これだけで声の響きが明るくなって、滑舌も良くなります。
試しに「あいうえお」と大きな口を開けて、ハッキリと発音してみてください。低い声でも温かみある声に変わるのが分かると思います。
詳しくはこちら:簡単に低い声を直したい、滑舌も良くなりたいならこの方法
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